民泊の競合分析|比較6項目・滞在合計とデータの見方

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民泊の競合分析で泊まり方・滞在合計・データの定義を見る図

民泊の競合分析は、同じ泊まり方を検討する旅行者の候補を選び、人数・泊数・貸す範囲・滞在合計・設備・利用条件をそろえて比較する調査です。違いを自施設の予約や問い合わせと照合し、料金、案内、設備、受け入れ方の改善を決めます。

近隣の一泊料金を並べるだけでは、一棟貸しと個室、清掃費の有無、最低泊数などが混ざります。また、公開カレンダーの予約不可日は、実際に泊まった日とは限りません。

この記事では、民泊の運営者に向けて、競合の選び方、比較6項目、料金の架空例、AirDNAなどの推計の読み方、改善後の検証を紹介します。

この記事でわかること

  • 貸す範囲と旅行目的に合う競合の選び方
  • 同じ人数・泊数で滞在合計を比べる方法
  • 公開情報・推計・実績を分けて改善を考える方法

動画でわかるライバルマーケティング

民泊の競合は、旅行目的と貸す範囲から選ぶ

最初に、増やしたい宿泊を一つ決めます。家族の週末旅行、友人同士の連泊、一人での滞在など、同じ目的で代わりに選ばれる施設を比較対象にします。

一棟・一室・ベッドの貸す範囲を区別する図
一棟・一室・ベッドでは、専用と共用の範囲が異なります。

一棟、一室、ベッドを同じ販売単位にしない

一棟貸し、個室、ベッド単位では、専用で使える場所と共用する場所が異なります。定員だけでなく、寝室、寝具、浴室、台所、リビングなど、宿泊者が使える範囲を確かめてください。

家族全員が同じ場所で過ごす旅行なら、近くの一棟貸しに加え、同じ人数で泊まれるホテルの客室も候補になります。直接料金を比べる相手と、写真や案内の参考にする相手を分けておきましょう。

距離と建物の種類だけで、同じ条件の民泊と考えない

駅からの経路、階段やエレベーター、駐車、入室時刻などを、今回の旅行目的に照らして見ます。地図上で近くても、荷物を持った移動や夜間の到着のしやすさは違う場合があります。

また「民泊」という呼び名だけでは営業の前提はそろいません。自施設の営業できる条件と実際に販売できる日を確認し、異なる条件の施設の年間売上を、そのまま目標にしないようにします。

ホテルの競合分析|比較項目・料金調査・差別化の手順ホテルの競合分析|比較項目・料金調査・差別化の手順ホテル・旅館の料金条件と、食事・設備・受入体制の比較方法を読む。関連記事|DSSお役立ちコラム

民泊の比較6項目と、滞在合計のそろえ方

同じ宿泊日、人数、泊数を決め、確認した日時と販売経路も残します。画面に出た最初の価格だけでなく、その条件で何が使え、合計でいくらかを調べます。

同じ人数と泊数で宿泊料金と清掃などの費用を合わせて比べる図
同じ人数と泊数で、費用を含む滞在合計を確かめます。

貸す範囲から入室方法まで、同じ欄で記録する

比較項目残す情報条件のそろえ方
貸す範囲一棟・個室・ベッド、専用と共用旅行者が使える範囲を明記する
人数と寝具定員、寝室数、寝具の種類と配置同じ大人・子どもの人数にする
滞在合計宿泊料金、清掃などの費用、合計同じ宿泊日・泊数・通貨で見る
設備と利用台所、洗濯、仕事用設備、駐車など利用範囲、時間、追加条件も残す
予約と入室最低泊数、変更・取消、鍵、受付同じ販売経路と観測日時で比べる
説明と評価写真、間取り、経路、利用案内、レビュー確認できた事実と感想を分ける

一泊料金と、ゲストが払う合計を分ける

宿泊料金のほか、清掃や追加人数、利用するサービスなどの費用があるかを確認します。割引や税・手数料の含まれる範囲も記録し、内訳が分からなければ推測で埋めません。

架空の二泊の比較で、一泊料金だけでは決まらないことを見る

同じ宿泊日、四人、一棟貸し、二泊で比べる架空例です。説明を簡単にするため、以下の宿泊料金と滞在ごとの清掃費以外に費用はないと仮定します。実在物件の相場や料金ではありません。

比較する額架空のA架空のB
一泊の宿泊料金12,000円14,000円
二泊の宿泊料金24,000円28,000円
一滞在の清掃費6,000円1,000円
滞在合計30,000円29,000円

Aは一泊料金が低くても、この条件の滞在合計はBより高くなります。実際の調査では、ほかの費用と割引も含め、確認できる合計で比較してください。合計が近い施設でも、専用設備や入室条件などの違いは別欄に残します。

比較中の旅行者へ、泊まり方を伝える

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公開カレンダーと分析ツールの推計を読み分ける

掲載ページで分かるのは、確認した条件での販売情報です。予約不可の表示、公開価格、ツールの推計、自施設の予約実績を、それぞれ別の情報として扱います。

公開カレンダーの予約不可には予約や自己利用・整備の可能性がある図
予約不可の表示だけでは、予約やブロックの理由を確定できません。

予約不可の日を、すべて予約済みと数えない

日付が選べなくても、予約、自己利用、整備、販売設定など、外からは理由を確定できない場合があります。最低泊数や人数の条件によって、検索結果が変わることも考慮してください。

稼働率は、どの日を分母にした値かを確認する

一年全体の日数、販売する予定の日数、実際に予約を受けられた日数では、稼働率の意味が異なります。同じ割合でも販売可能な日数が違えば、宿泊した泊数は同じとは限りません。

AirDNA・AirROIは、対象と算出方法を読んで使う

地域や類似物件を探す際にツールを使うなら、対象の販売サイト、収録期間、通貨、物件の区分、稼働率や売上の定義を確認します。推計値は調査する物件や仮説を絞る材料とし、競合の確定した売上や利益とは呼びません。

レビューをAIで整理する場合も、元の投稿と照合し、事実として書かれたことと感想を分けます。投稿の時期や対象設備の変更も確認し、少数の不満をすべての旅行者の希望とは考えないようにしましょう。

比較で見つけた違いを、案内と提供の改善へつなげる

他施設にある設備をすべて足す必要はありません。顧客が迷う点と自施設が変えられる点を照合し、説明不足を補うか、提供する内容を変えるかを決めます。

説明と設備を照合し小さく試す図
説明と設備を照合し、運営できる範囲で試します。

寝具や共用範囲など、予約前の疑問を解消する

たとえば「何人まで泊まれるか」は書いてあっても、寝室や寝具の配置が分からなければ、旅行者は自分たちに合うか判断しにくくなります。間取り、写真、文章を合わせ、専用と共用の範囲も説明します。

仕事向けの設備を案内するなら、机や椅子、通信環境など、確認できた内容を具体的に伝えます。実測していない性能や、実際には対応できない入室方法を約束しないことが大切です。

一つの泊まり方を選び、運営できる範囲で試す

連泊向けの案内を改善するなら、対象の曜日や泊数、設備の使い方、清掃や備品補充の条件をそろえます。案内を変えた場所と開始日を記録し、問い合わせの変化、予約、実際の滞在を確認してください。

差別化は、選ぶ理由を伝え、実際の滞在で提供できるようにすることです。管理や現地対応の負担も含め、続けられる条件へ調整してから、広告などで届ける範囲を広げましょう。

民泊集客の進め方|写真・OTA・直販を予約と利益につなげる民泊集客の進め方|写真・OTA・直販を予約と利益につなげる写真・案内・販売経路を、民泊の予約と利益につなげる方法を読む。関連記事|DSSお役立ちコラム

宿泊の案内を整えたら、届け方を考える

対象の人数や泊数、提供できる滞在をそろえ、比較検討している人へ接点を作る方法を確認してください。

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予約件数・泊数・滞在ごとの費用で結果を確かめる

改善前後は、同じ販売条件の期間で比べます。地域イベントや季節、販売した日数の違いを残し、予約件数の増加だけで効果を決めないようにします。

一つの予約と複数の泊数、滞在ごとの費用を分ける図
予約件数と泊数、滞在ごとの費用を別に記録します。

一つの予約と、実際に泊まった数を分ける

一泊の予約も三泊の予約も、件数では一件です。予約件数、泊数、宿泊人数、取消、実際の滞在を分けて記録します。宿泊した泊数と、人数を掛けた延べ人数も別の指標です。

確認すること見る結果併せて残す条件
案内の改善閲覧、問い合わせ、予約への進み方案内した内容、対象期間と販路
宿泊の獲得予約件数、泊数、実滞在、取消人数、販売可能日、最低泊数
滞在の採算受取額、清掃・備品・対応の費用一滞在と一泊の費用を分ける
運営の品質入室の行き違い、問い合わせ、作業案内と設備の変更、担当者の負担

ゲストの支払額と、運営者の受取額を混ぜない

ゲストの合計支払額が、そのまま運営者の受取額になるとは限りません。自施設では売上と入金、販売・管理の費用を整理し、清掃やリネン、備品、光熱、現地対応なども含めて採算を確かめます。

連泊では一滞在に対する清掃回数が変わることがありますが、滞在中の補充や対応も考える必要があります。一泊当たりの見かけの売上だけで、長く泊まる予約が必ず有利とは判断できません。

稼働率と、販売できる日数・止めた日数を合わせて見る

販売を止める日が増えると、稼働率が高く見えても宿泊した泊数が増えていない場合があります。営業上の条件、自己利用、清掃・修繕、販売設定などの区分を、自施設のカレンダーで管理します。

年間収支や営業制度の確認へ進む場合は、物件ごとの条件と固定費を扱う下記の記事も参考にしてください。競合の推計売上に合わせるより、自施設で把握できる記録から継続の条件を考えます。

民泊経営の収支と運営方法|営業日数・費用・予約を物件ごとに管理する民泊経営の収支と運営方法|営業日数・費用・予約を物件ごとに管理する営業できる条件と、滞在ごとの費用・年間収支の考え方を読む。関連記事|DSSお役立ちコラム

民泊の競合調査でよくある質問

比較する相手と、データが示す範囲を確認します。ツールの数値だけで結論を出さず、対象、期間、定義を確かめて使いましょう。

データの対象・期間・定義を確認する図
対象、期間、定義を確かめてデータを比べます。

民泊の競合にホテルや旅館も含めますか?

同じ旅行目的、人数、泊数で代わりに選ばれる場合は含めます。一棟貸しと個室などの貸す範囲、専用・共用設備、食事、入室や移動の条件を分け、直接価格を比べる施設と参考にする施設を区別します。

Airbnbのカレンダーから競合の稼働率は分かりますか?

予約不可の表示だけでは正確な実稼働率は分かりません。予約のほか、自己利用、整備、販売設定などの可能性があります。観測した宿泊日・人数・泊数を残し、表示から分かる範囲と実績を区別します。

AirDNAやAirROIの売上データは、そのまま使えますか?

対象のサイト・物件・期間・通貨と、算出方法を確認して使います。モデルによる推計は、競合の確定した実売上や利益とは異なります。比較する物件や仮説を絞る材料とし、自施設の予約記録・入金・費用とは分けて扱ってください。

競合より一泊料金を安くすれば予約は増えますか?

一泊料金だけでは判断できません。同じ人数・泊数の合計額、貸す範囲、設備、利用条件、案内の分かりやすさも比べます。値下げを試す場合も、実際の宿泊と受取額、清掃などの費用、運営の負担を合わせて確認します。

同じ泊まり方で比べ、実際の滞在で確かめる

人数・泊数・貸す範囲をそろえ、料金の合計と利用条件を記録します。公開情報と推計、自施設の実績を分けて、旅行者が迷う点を探しましょう。案内と提供を一つずつ改善し、実滞在、費用、運営の負担で確かめることが次の判断につながります。

民泊の集客に向け、サービスの詳細を見る

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