競合アプリ分析のやり方|比較項目と改善の進め方

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利用場面からアプリの違いを調べ改善へつなげる競合アプリ分析

競合アプリの機能を一覧にしたものの、自社に何を足すべきか決まらない。ストアの順位は見ているが、選ばれる理由までは分からない。そんなときは、機能を数える前に、利用者が何を済ませたいのかをそろえて調べると、改善の論点を整理できます。

競合アプリ分析は、同じ利用場面で選ばれるアプリについて、見つけ方・使い始め・主な操作・利用条件を比較し、自社の改善点を探す調査です。ストアの公開情報、操作して観察した事実、ツールの推計値を分けて記録し、気付きを自社の利用データや顧客の声で確かめます。

この記事でわかること

  • 同じ目的から競合を選び、調査条件をそろえる方法
  • ストア・使い始め・課金条件・レビューの比較項目
  • 推計値を読み違えず、改善案を自社で検証する進め方

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競合アプリは、同じ用事を済ませる相手から選ぶ

同じストアのカテゴリーに入っていても、使う人や場面が違えば、比較の意味は変わります。まず、自社の利用者が実現したいことを短く定めます。

同じ目的を達成するアプリとWebの選択肢を比べる

機能名より、利用者の目的をそろえる

たとえば予約アプリを調べるなら、「今夜参加できるイベントを探して予約する」のか、「毎週通う教室の予約を変更する」のかを分けます。同じ予約機能でも、必要な検索条件や確認事項は異なるためです。

大切なのは、同じ人が、同じ用事を済ませる場面で比べることです。知名度の高いアプリを集めるだけでなく、実際に比較される候補や、顧客から名前が挙がる候補を調べます。

アプリの代わりにWebサイトや電話で用事を済ませられる場合は、その選択肢も別枠で確認します。インストールしなくても解決できる方法を含めると、自社アプリを使う理由があるかを考えやすくなります。

アプリの分類だけでなく、利用者の目的や背景、Webサイトなどの代替手段まで含めて競合を考える視点が説明されています。

出典元:株式会社ペンタゴン|アプリ開発の競合分析(要約)

OS・国や地域・バージョン・利用状態を記録する

同じアプリ名でも、OSや国・地域、バージョンによって、機能や案内が異なる場合があります。調査日とともに、どの条件で確認したのかを残します。

初回起動と登録後、有料プランの利用中では、見える画面も変わります。まず自社と競合で比較する状態をそろえ、確認できない範囲は未確認と書いてください。

最初は、比較されやすい候補と一つの利用場面に絞ると進めやすくなります。調査項目が固まってから対象を増やすと、後で条件を調べ直す負担を抑えられます。

競合サイト分析のやり方|見るべき7項目・無料で調べる範囲アプリの紹介サイトやWeb版まで比べたいときの、調査項目と確認方法を解説します。関連記事|DSSお役立ちコラム

ストアの訴求と、使い始めの流れを分けて調べる

「便利そうだ」と思う入口と、実際に用事を済ませる過程を続けて見ると、案内と操作の間にある違いを見つけられます。

ストアでの紹介からアプリを使い始めるまでを追う

ストアでは、誰に何を約束しているかを見る

アプリ名、説明、スクリーンショット、紹介動画などから、最初に伝えている利点を読み取ります。機能の有無に加え、どの利用場面を見せ、何ができると説明しているかを記録します。

ストア内で見つけてもらいやすくし、掲載内容を改善する取り組みはASO(アプリストア最適化)と呼ばれます。競合を見る際も、単語だけでなく、紹介される体験と自社の強みが合っているかを考えます。

競合の紹介文を写しても、自社で同じ体験を提供できるとは限りません。自社が実際に解決できる課題と、掲載できる根拠から表現を作ります。

使い始めから、主な操作と利用条件まで追う

起動後すぐに何ができるか、登録や権限の案内がどこで出るか、目的の機能へどう進むかを確認します。「登録が多いから悪い」と決めず、その情報が必要な理由や、利用者へ説明されているかを見ます。

料金がある場合は、表示金額と対象機能、利用期間、追加購入などの条件を一緒に読みます。無料と書かれていても、目的の操作が無料の範囲に含まれるかは別に確認が必要です。

操作の調査は、あらかじめ決めた用事を確認する範囲で行います。購入や契約を完了しなくても、公開されている案内で条件を確認できる場合があります。確かめられない点は推測で埋めず、調査範囲を明記します。

見る場面比較する内容
ストアの入口想定する利用者、最初に伝える利点、画面や動画で見せる場面
初回の起動利用案内、登録や権限を求める時点、登録前に分かること
目的の操作探す・絞り込む・入力する・確認するという流れと必要な情報
利用条件無料と有料の範囲、期間、追加購入、変更・終了の案内
使った後履歴の確認、再利用、問い合わせ先や困ったときの案内

記録には、見た画面や確認先と日付を付けます。「使いやすい」という印象だけでなく、「空席を見る前に登録が必要だった」のように、後から確認できる事実へ置き換えましょう。

競合アプリの紹介サイトなどを見ている方へ、自社サービスを知ってもらう広告も検討できます。

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数値は、公開情報・観察記録・推計を分けて読む

同じ表に数字が並んでいても、取得方法が違えば、そのまま比較できません。何を数え、どの範囲を表しているかを確かめます。

公開情報・操作観察・推計という数値の出どころを確認する

ダウンロード数と、使われ方の指標を区別する

ダウンロード数と、継続して使う人の数は区別します。インストールされたことから、日常的に使われているか、目的の操作を完了できたかまでは分かりません。

利用規模を見る指標には、月間のアクティブユーザー数を表すMAUや、日間のアクティブユーザー数を表すDAUがあります。集計期間と、何をもって利用とするかという定義を確認して読みます。

自社の利用データを見る場合も、計測する操作や集計方法を決めます。自社で計測した結果と他社の推計を並べる際は、異なる方法で得た数字であることを表へ残してください。

App Apeでは、MAU・DAU・利用頻度・利用時間など、アプリの利用状況に関する推計データを提供すると説明されています。ダウンロードと実際の利用状況を分けて考える視点も紹介されています。

出典元:フラーのデジタルノート|App Apeのユーザー利用データ(要約)

他社の推計値は、対象と取得方法を確認する

市場分析ツールで他社のダウンロード数や利用状況を調べられる場合があります。導入前に、対象OS、国や地域、期間、対象アプリ、指標の定義、データの更新間隔を確かめます。

別のツールの数値を継ぎ合わせると、集計範囲や推計方法の違いを、アプリの差と取り違えるおそれがあります。同じ指標を追うときは、同じ情報源と条件で推移を見て、取得できない欄は未取得とします。

公開情報・観察記録・推計値を別の欄に残します。自分で操作して確認した流れも、一つの端末・条件での観察であり、すべての利用者の行動を表すものではありません。

AppTweakは、競合の推定ダウンロード数・収益と、自社のストア実績を比較する機能を紹介しています。競合の推定値と自社実績が異なる情報であることを確認できます。

出典元:AppTweak|アプリの競合他社の分析&モニタリングツール(要約)

レビューは、点数の順位より困る場面を読む

レビューでは、どの機能をどんな場面で使い、何に困ったかを整理します。星の平均だけでなく、投稿日、対象バージョン、具体的な操作、運営側の返信も確認すると、調べ直す項目を選びやすくなります。

投稿する人は利用者全員ではありません。一件の不満を全体の評価とせず、似た内容が繰り返されるか、更新後も続いているかを確かめます。口コミから見つけた課題は、自社の問い合わせや利用データでも確認しましょう。

競合の口コミ分析のやり方|比較表の例と改善への活かし方口コミを機能・利用場面・不満に整理し、自社の改善へつなげる方法を解説します。関連記事|DSSお役立ちコラム

改善案は、自社で確かめる課題とセットにする

競合との違いが見つかったら、次は自社にとって解決すべき問題なのかを判断します。機能を追加する案だけでなく、案内や順番を直す案も考えます。

アプリの課題を自社で検証して改善する

架空例:イベントの空席を、登録前に見せるか

初めて参加するイベントを探す、架空の予約アプリで考えます。自社では空席を確認する前に会員登録が必要で、比較したアプリでは登録前に空席が見えた、と仮定します。実在アプリの仕様や成果を示す例ではありません。

見つけた違いを、そのまま自社の改善課題にしないことです。まず、利用者が空席を知りたい場面で止まっているかを、自社の登録前後の操作記録や問い合わせで確認します。

検討すること架空の改善案で確かめる内容
利用者の困りごと参加できるか分からないまま登録を求められ、迷っていないか
変更の候補登録前に空席の目安や更新時点を案内できるか
提供側の条件空席情報の更新、表示できる範囲、誤認を避ける案内を維持できるか
変更後の確認利用者が候補を選べたか、登録・予約へ進めたか、案内との食い違いがないか

競合と同じ画面にすることが結論ではありません。自社の在庫や空席を安定して案内できないなら、確認方法を分かりやすくする方が適切な場合もあります。利用者の課題と提供体制を一緒に考えてください。

影響する場面と、検証できる範囲で優先順位を付ける

改善候補には、誰のどの困りごとを解決するか、根拠、変更内容、確認する方法を付けます。すべての差を埋めようとせず、自社で繰り返し起きている問題を優先します。

開発の工数だけでなく、運用にかかる作業も確認します。情報の更新や問い合わせ対応が増える場合は、継続して提供できるかを担当とすり合わせます。

調査の記録は、商品や利用条件が変わったときに見直せる形で残します。調査日とバージョンがあると、以前と違う結果が出たときにも、変更の影響を確認しやすくなります。

競合アプリ分析を進めるときの疑問

調査の目的が明確なら、すべてのデータをそろえなくても始められます。確認できる範囲を残し、必要な部分を追加で調べていきます。

調査できる無料の範囲と確認日を記録する

競合アプリ分析は、無料で始められますか?

ストアの紹介、公開された料金・ヘルプ、レビューの確認などから始められます。操作で調べる範囲や有料機能の条件はアプリごとに確認します。他社の利用者数などが必要な場合は、分析サービスの対象データと利用条件を別に調べてください。

他社アプリのMAUや継続率を正確に知ることはできますか?

一般に公開されていない他社の実績を、外部から自社の計測と同じ条件で把握できるとは限りません。提供されるデータが推計か公表値かを確認し、対象OS・地域・期間・指標の定義を残して読みます。分からない欄は未取得として扱います。

AIに競合アプリの比較表を作らせてもよいですか?

確認した説明文や記録の分類、比較表の下書きに使えます。出典URLと確認日を残し、料金・機能・対象条件が元の資料と一致するかを人が確かめます。情報がない機能や実績を、AIの推測で埋めないようにしてください。

比較対象を選ぶところから確認したい方は、競合分析の基本と進め方も参照してください。調査の土台を整理できます。

自社サービスの比較検討層へ届ける広告について、配信の仕組みをご確認ください。

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