マストバイキャンペーンは、対象商品を買うことが応募条件になるため、応募数だけを見ると売上効果を読み違えます。いつも買う人の応募が増えただけなのか、新規購入や買上点数が増えたのかを分ける必要があります。
結論は、変えたい購買行動を一つ決め、その行動だけを確認できる購入条件と比較期間を設計することです。レシートを集めること自体を目的にしません。
LINEヤフー for Businessが公開する9事例を基に、レシート、QR、ポイント、応募画面、店頭告知、審査、再接触、売上検証を整理します。掲載値は媒体・提供会社が選定した事例であり、条件の異なる商品間では比較しません。
この記事でわかること
- マストバイ施策の公式成功事例9選
- 購入条件と対象商品の決め方
- レシート・QR応募の設計
- 審査・個人情報・景品規制
- 新規購入と増分売上の測り方
動画でわかるライバルマーケティング
目次
応募条件は、増やしたい購買行動を確認できる最小単位にする

試用を増やしたいなら対象商品1点、まとめ買いなら金額や点数、併売なら組み合わせを条件にします。条件を重くすると客単価は上がりやすい一方、参加できる人が減ります。
応募前に対象商品、購入期間、店舗、レシートの扱い、応募上限、景品、結果連絡を明示します。実施後は応募者の購入に加え、売場全体と非参加者の変化も確認します。
| 目的・段階 | 設計の焦点 | 確認指標 |
|---|---|---|
| 試用 | 対象商品1点 | 新規購入 |
| 再購入 | 複数回応募 | 購入頻度 |
| 買上点数 | 点数・金額 | 数量 |
| 併売 | 商品組合せ | クロス購入 |
| 接点 | 会員・友だち | 再反応 |
増やしたい購買行動を一つ決め、その行動を確認できる最小の購入条件と比較対象を置くことが成功の条件です。
マストバイキャンペーンの成功事例9選

マストバイ事例は、応募者数、対象商品、新規購入、買上点数、併売、終了後の再購入を並べて読みます。購入した人だけの結果と、売場全体の増分を分けます。
LINEヤフー for Businessが公開する購入条件付き販促の事例です。応募、売上、購入本数、併売率、購買率など指標と比較期間が異なり、キャンペーン以外の店頭要因も含み得ます。
| 企業・団体 | 公表された内容・特徴 | 設計の焦点 |
|---|---|---|
| 日本製紙クレシア | 対象商品売上約130% | 金額条件と即時性のあるデジタル特典を組み合わせ、複数買いと新しい購入者層を確認しています。 |
| 新日本製薬 | LINE経由の新規購入者1.2倍 | 購入証明を集めて終えず、悩みの回答を次の案内へ生かしています。 |
| ハウス食品 | 応募が想定の2倍超 | 必ず受け取れる特典で初回参加の不安を下げ、購入上限までの行動も確認しています。 |
| サンスター | 併売率23%上昇 | 応募を増やすより、複数カテゴリの購入を成果指標に置いて条件を設計しています。 |
| アサヒ飲料 WONDA | 応募87万8,768件・売上108% | 一回の抽選で終わらず、購入を重ねるほど参加価値が増える設計です。 |
| キリンビバレッジ | 参加者の購入本数約2倍 | 応募の簡単さと継続参加を結び、終了後の購入本数も調べています。 |
| BOTANIST | 必ずもらえるポイントで購入を後押し | 抽選の期待値を説明するより、購入後に何を受け取れるかを明確にしています。 |
| アサヒビール | 広告接触者の購買率120.5% | 応募サイトの外で、購入場所にいる人へ条件を知らせ、新規接触と購買を分けて測っています。 |
| キリンビバレッジ 2ブランド | ブランド横断の購入体験 | ブランド別の告知をばらばらにせず、複数商品の試用を一つの応募体験へまとめています。 |
事例1.日本製紙クレシア|対象商品売上約130%

合計1,000円以上の購入レシートをLINEで送り、先着でポイントを受け取る企画を実施しました。
対象商品売上は前年同期比約130%、ポイント受取は8割弱、30〜40代女性購入者は約5%増と掲載されています。
金額条件と即時性のあるデジタル特典を組み合わせ、複数買いと新しい購入者層を確認しています。
公式情報の範囲:LINEヤフーの公式販促事例で日本製紙クレシアについて示された内容を、施策目的と成果として整理しています。掲載元が説明していない因果関係は加えていません。
1,000円条件で普段より何点増えたかを、応募者と非参加者に分けて見ます。
事例2.新日本製薬|LINE経由の新規購入者1.2倍

対象商品の購入レシート応募とアンケートを組み合わせ、回答に応じた後続メッセージを配信しました。
キャンペーン翌月のLINE公式アカウント経由の新規購入者が実施前の1.2倍になったと掲載されています。
購入証明を集めて終えず、悩みの回答を次の案内へ生かしています。
新規購入1.2倍の分母と期間を確認し、アンケート配信の効果と混同しません。
事例3.ハウス食品|応募が想定の2倍超

レトルトカレーの購入レシートで応募し、応募者全員へポイントを付与しました。
応募数は想定の2倍を超え、応募者の約3割が上限の5個を購入し、リピート購入や複数購入も見られたと公表されています。
必ず受け取れる特典で初回参加の不安を下げ、購入上限までの行動も確認しています。
上限5個の購入が消費に合うか、終了後の買い控えと一緒に確認します。
事例4.サンスター|併売率23%上昇

購入金額を3段階に分け、金額に応じたポイントと新商品購入時の上乗せを設定しました。
応募者の70%が1,000円以上のコースを選び、併売率23%上昇、間接売上ROAS133%と掲載されています。
応募を増やすより、複数カテゴリの購入を成果指標に置いて条件を設計しています。
併売率は対象カテゴリの組み合わせ定義を固定し、直接・間接ROASを分けます。
事例5.アサヒ飲料 WONDA|応募87万8,768件・売上108%

購入レシートを使うマイレージ型で、複数回の購入と応募を促しました。
応募87万8,768件、参加者5万4,306人、対象商品売上前年比108%と公表されています。
一回の抽選で終わらず、購入を重ねるほど参加価値が増える設計です。
87万件の応募と5.4万人の参加者を分け、一人当たり応募回数を見ます。
事例6.キリンビバレッジ|参加者の購入本数約2倍

商品に付いたユニークQRをLINEで読み取り、購入ごとにマイレージをためる企画を実施しました。
参加率16%、参加者の平均購入本数は実施前後で約2倍、週3本以上購入する層は7%増と掲載されています。
応募の簡単さと継続参加を結び、終了後の購入本数も調べています。
参加者の購入本数と未参加者を比較し、終了後の残存効果も測ります。
事例7.BOTANIST|必ずもらえるポイントで購入を後押し

商品購入後にLINEマイレージへ参加し、条件達成者がポイントを受け取れる企画を行いました。
『LINEポイントが絶対もらえる』という分かりやすい訴求が購入促進につながったと公式事例で説明されています。
抽選の期待値を説明するより、購入後に何を受け取れるかを明確にしています。
『必ずもらえる』条件、対象、期限、付与時期を売場と応募画面で一致させます。
事例8.アサヒビール|広告接触者の購買率120.5%

レシートキャンペーン期間中、対象店舗の来店者へLINE上で告知を配信しました。
広告接触者の購買率は実施直前2週間との比較で120.5%となり、接触者の約9割が公式アカウントの既存友だちではなかったと掲載されています。
応募サイトの外で、購入場所にいる人へ条件を知らせ、新規接触と購買を分けて測っています。
広告接触と購買の比較期間をそろえ、キャンペーン応募数とは別に評価します。
事例9.キリンビバレッジ 2ブランド|ブランド横断の購入体験

午後の紅茶とFIREを対象に、異なるブランドを一つのLINE応募企画へ統合しました。
3商品を体験した参加者の平均購入本数が高かったと公式事例に掲載されています。
ブランド別の告知をばらばらにせず、複数商品の試用を一つの応募体験へまとめています。
ブランド横断では対象商品を誤認しない一覧と、商品別の買上を用意します。
9事例を横断して分かったこと
9事例では、購入条件からポイントの受取、店頭告知、LINE上の応募完了、後続メッセージまでを一つの体験にしています。応募数と売上を同じ成果として扱わない点も重要です。
売上が伸びても、既存客が購入時期を早めただけなら増分は小さくなります。通常売上、新規率、点数、併売、再購入、特典費、事務局費を同じ期間で残し、条件を一つずつ変えて検証します。
マストバイキャンペーンの検討者へ、競合比較の判断材料を届ける
ライバルマーケティング広告の詳細はこちら新規購入、点数、併売のうち主目的を一つ選ぶ

マストバイは購入を条件にできますが、何を増やしたいかは別に決める必要があります。試用、頻度、点数、金額、組み合わせを一つの主指標にします。
| 観点 | 設計 | 確認 |
|---|---|---|
| 試用 | 初回購入 | 新規率 |
| 頻度 | 複数回 | 再購入 |
| 点数 | 数量条件 | 平均点数 |
| 併売 | 組合せ | クロス率 |
新規購入を増やす施策で既存の優良客ばかり応募していないか、会員・購買データで確認します。点数を増やす場合は、通常1個の人が2個になった割合と、もともと多く買う人を分けます。
実行前チェック:直近12週間の購買データから新規率、購入回数、平均点数、併売率を保存します。主指標を一つ選び、応募数と友だち追加は途中指標として分け、成功判定日を企画書へ書きます。
企画書には、平常時から何をどれだけ変えるかを書きます。応募件数は途中指標として分けます。
購入条件は売場で判断できる言葉にする

シリーズ名、容量、限定品、税込・税抜、値引き後金額が曖昧だと無効応募と問い合わせが増えます。対象JANや商品一覧を事務局と売場で共有します。
| 観点 | 設計 | 確認 |
|---|---|---|
| 商品 | 名称・容量・JAN | 対象判定 |
| 期間 | 購入日・応募日 | 期限 |
| 店舗 | 実店舗・EC | 範囲 |
| 金額 | 税込・割引後 | 計算 |
EC明細を認める場合は、注文日、決済日、出荷日、キャンセルのどれを購入日とするか決めます。対象商品の返品後に特典だけ残るケースも想定し、参加者向け規約と審査手順を合わせます。
実行前チェック:対象JAN、容量、購入期間、応募期間、店舗、税込・税抜、値引き後金額を条件表へまとめます。店頭POP、広告、応募画面、審査台帳の四つを並べ、名称と金額が一致するか確認します。
参加者向け表示と審査台帳で同じ商品名・金額基準を使います。
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レシートやQRの失敗時に戻れる応募導線を作る

撮影不鮮明、長いレシート、複数枚、EC明細、QR読取失敗は実施後に必ず起こります。撮影例とエラー理由を示し、やり直せる場所へ戻します。
| 観点 | 設計 | 確認 |
|---|---|---|
| 撮影 | 必要箇所を例示 | 読取 |
| 認証 | LINE・メール | 到達 |
| 入力 | 必要項目のみ | 完了 |
| 再提出 | 理由・期限 | 救済 |
レシート画像のOCRだけで自動却下せず、再撮影や目視確認へ送る条件を作ります。応募者に無効理由を伝える文面と、事務局が判断を変えた記録を残し、担当者で差が出ないようにします。
実行前チェック:短いレシート、長いレシート、複数枚、EC明細、不鮮明画像でテスト応募します。自動読取できない場合の再提出と目視確認を用意し、テスト応募が本番抽選へ混ざらないよう分離します。
担当者以外に実機で応募してもらい、説明なしで完了できるか確認します。
景品は条件の重さと受取負担に合わせる

購入負担が高いのに当選確率が分かりにくいと参加されません。抽選、全員付与、段階特典を目的と予算で選び、送料や受取期限まで含めます。
| 観点 | 設計 | 確認 |
|---|---|---|
| 抽選 | 話題性 | 応募 |
| 全員 | 確実性 | 試用 |
| 段階 | 金額・点数 | 買上 |
| 自社商品 | 体験継続 | 再購入 |
高額景品の当選確率、全員ポイントの原価、段階特典の買上効果を比較します。デジタル特典は配送を省けますが、受取期限や利用条件が分かりにくいと未受領が増えます。
実行前チェック:抽選、全員付与、段階特典ごとに想定参加数と一人当たり原価を出します。応募が二倍になった場合の景品費、配送、未受領、問い合わせまで試算し、予算上限を先に決めます。
景品費と審査、問い合わせ、配送、未受領を一人当たり費用へ含めます。
マストバイキャンペーンの関心を、比較検討中の見込み客との接点へつなげる
ライバルマーケティング広告の詳細はこちら審査、抽選、連絡を応募急増前に決める

想定以上の応募が来ると、重複、対象外、画像不鮮明、返品後応募、問い合わせが集中します。有効・無効・再確認の基準と処理能力を決めます。
| 観点 | 設計 | 確認 |
|---|---|---|
| 受付 | 件数・時刻 | 記録 |
| 審査 | 有効条件 | 一貫性 |
| 抽選 | 方法・証跡 | 公平 |
| 連絡 | 期限・再通知 | 受領 |
応募集中日を予測し、審査件数、問い合わせ、当選連絡、発送、不正検知の処理時間を見積もります。委託先を使う場合も、無効判定と事故報告の最終責任者を社内に置きます。
実行前チェック:日別の応募件数と審査能力を比べ、処理遅延の警戒線を置きます。無効、再確認、重複、返品、住所不備の判断を表にし、担当者の裁量で当落条件が変わらないようにします。
応募数が二倍になった場合の担当時間と外注費を試算し、停止や案内更新の責任者を置きます。
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景品規制、表示、個人情報を条件確定後に確認する

購入条件のある懸賞は、取引価額と景品額の関係を確認します。個人情報の利用目的、保管、委託、削除、未成年者、SNS上の偽アカウント対応も決めます。
| 観点 | 設計 | 確認 |
|---|---|---|
| 景品 | 区分・上限 | 適法性 |
| 表示 | 条件・人数 | 誤認防止 |
| 個人情報 | 目的・期間 | 管理 |
| 媒体 | 規約・偽装 | 安全 |
景品表示法上の区分は、応募の購入条件と景品提供方法で変わります。確認後に対象金額や景品を変えた場合は、規約、店頭POP、広告、応募画面を同時に差し替えます。
実行前チェック:企画確定後に景品規制、表示、個人情報、媒体規約を確認し、承認者と版を記録します。条件変更時は規約だけを直さず、すべての告知と審査設定を同時に更新します。
法務確認後に購入金額や景品を変更した場合は、表示物を含めて再確認します。
応募者以外を含む増分売上で評価する

応募者の購入は条件上当然に発生します。前年、直前、対象外商品、非参加者など比較対象を置き、値引きや広告の影響も記録します。
| 観点 | 設計 | 確認 |
|---|---|---|
| 応募 | 有効率・CPA | 運営 |
| 購入 | 対象売上 | 増分 |
| 顧客 | 新規・既存 | 獲得 |
| 買い方 | 点数・併売 | 行動 |
| 終了後 | 再購入 | 残存 |
前年同週との比較に加え、価格改定、特売、配荷、天候、競合販促を記録します。応募者の売上と売場全体の売上を分け、特典原価と事務局費を引いた増分利益で最終判断します。
実行前チェック:応募、有効判定、対象売上、新規率、点数、併売、再購入を同じ期間で集計します。特売、価格改定、配荷、天候を備考へ残し、特典費と事務局費を引いた増分利益で判断します。
応募数の報告と売上評価を分け、事務局費と特典原価を引いた採算を確認します。
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マストバイキャンペーンのよくある質問

Q1.マストバイキャンペーンとは何ですか?
対象商品の購入を応募条件とする販促です。レシート、シリアル、QRなどで購入を確認します。
Q2.レシート応募では何を確認しますか?
対象商品、購入日、店舗、金額、重複、返品、画像の可読性を事前ルールに沿って確認します。
Q3.全員プレゼントと抽選はどちらがよいですか?
確実な試用促進は全員付与、話題性や高額景品は抽選が向きます。目的と総費用で選びます。
Q4.景品額は自由に決められますか?
景品表示法上の区分と限度を確認します。購入条件と提供方法を確定してから専門担当へ相談します。
Q5.売上効果はどう測りますか?
応募者数と比較期間、新規購入、平均点数、併売、終了後の再購入、総費用を確認します。
マストバイキャンペーンの成功事例は、景品や応募画面をまねる材料ではありません。変えたい購買行動、購入証明、運営、比較条件を分け、自社商品で小さく検証できる条件へ直します。
通常売上を保存し、応募、有効判定、新規購入、点数、再購入を同じ期間で追えば、盛り上がりと増分利益を分けて判断できます。
企画会議では、対象者、増やしたい購入、新しい条件、特典、比較期間を一枚にまとめます。景品案から入らず、購入条件が通常行動よりどれだけ上かを購買データで確認します。
公開前には、対象商品、購入期間、店舗、レシート、応募上限、無効条件、連絡方法をスマートフォンで通して試します。問い合わせを減らすには、審査担当と参加者が同じ条件表を見られる状態が必要です。
終了後は応募数だけを報告せず、新規・既存、点数、併売、売場全体、再購入を分けます。価格や特売の影響を記録し、特典費と運営費を引いた利益で次回条件を決めます。
次回テストでは、景品、購入条件、告知経路のうち一つだけを変更します。同時に変えると、応募が伸びた理由を説明できません。無効応募や問い合わせの内容も残し、売上と運営負担を一緒に改善します。
まず対象商品一つと購買目的一つを選び、通常売上を保存してから小さな購入条件を試しましょう。
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