Semrushで競合調査をする方法|キーワード差分・広告の見方と無料の範囲

  • LINEで送る
検索レポートと広告を目的別に調べるイメージ

Semrushで競合調査を始めるなら、自然検索の競合を探し、キーワードの差分と上位ページを確認するところから進めると、改善候補を絞れます。被リンクや広告まで調べたい場合は、目的に合うレポートを追加します。

ただし、競合サイトの検索流入や広告費には推定値が含まれます。また、無料アカウント・無料トライアル・有料契約では使える範囲が違います。この記事では、必要な機能を選び、調査結果を記事や広告の改善につなげる手順を解説します。

広告サービス紹介|ライバルマーケティング広告

Semrushで調べる情報と、使える範囲を決める

Semrushは、検索キーワードや被リンク、広告などを調べるマーケティングツールです。すべての機能を一度に使う必要はありません。今回決めたいことに合わせて、開くレポートを選びましょう。

調査目的から必要なレポートへ分ける図
すべてを開くより、今回決めたいことに合う機能から使います。

知りたい情報から、レポートを選ぶ

たとえば「競合だけが検索結果に出ているテーマを探したい」なら、自然検索の分析とKeyword Gapが中心です。「どんな広告で集客しているか」を知りたいときは、広告分析を使います。

日本語と英語でメニュー名が異なる場合があるため、以下では両方を併記します。

調べたいこと主なレポート・機能調査後に確かめること
検索で競うサイトオーガニック検索順位/Organic Rankings自社と同じ顧客・テーマを扱うか
キーワードの差分キーワード比較/Keyword Gap自社で答えるべき検索意図か
被リンクの違い被リンク・参照ドメイン/Backlink Gapどのページが、何を理由に紹介されているか
検索広告の語・表現リスティング広告分析/Advertising Research広告の約束とLPの説明が合うか
サイト全体の集客経路トラフィック分析/Traffic Analyticsどの経路や期間を追加調査するか
選んだ語の順位変化順位計測/Position Tracking対象地域・端末・語をそろえて追えるか

画面に表示された機能を、そのまま現在の契約で使えるとは限りません。SEO、広告、市場とトラフィック、AI可視性などは、契約するツールキットと利用上限を分けて確認します。

国・端末・期間・調査範囲をそろえる

日本向けの比較なら、日本のデータベースを選び、自社と競合で端末や時点をそろえます。全世界のデータと日本のデータを並べると、規模の違いを施策の強さと取り違えやすくなります。

ドメイン全体、サブドメイン、フォルダ、個別URLのどれを調べるかも大切です。複数事業を持つ競合のサイト全体と、自社の一つの商品ページを比べても、その商品の競争力は判断できません。

なお、Keyword GapでURLやフォルダ単位の比較、過去データを使う場合は、対応する上位プランが必要です。調査したい単位が使えるかを、契約前に確認してください。

無料アカウントと、期間限定の試用を分ける

無料アカウントでは、一部の調査を回数や表示件数などの制限内で利用できます。有料プランの無料トライアルは、それとは別の仕組みです。

特にTraffic & Marketの無料プランは、サンプルドメインの表示に限られます。任意の競合サイトを詳しく比較できる無料版、と考えないようにしましょう。

公式案内では、無料アカウントは一部機能への限定アクセスです。トライアルにも対象・利用資格の条件があり、試用中はデータのエクスポートを利用できません。市場とトラフィックの無料プランはサンプルドメインのみです。

出典:Semrush|サブスクリプションとツールキット/市場とトラフィック(要約・2026年10月23日確認)

試用を始める場合は、調べたいドメイン・必要な機能・試す順番を先に決めておくと、期間内に使い勝手を確かめやすくなります。終了後の自動課金や解約の条件も、公式の解約案内で確認してください。

自然検索の競合と、キーワードの差分を調べる

SEOの記事企画なら、検索で競うサイトを見つけ、そのサイトが順位を獲得している語とページを読みます。キーワードの一覧だけで新規記事を決めず、自社の既存ページも照合するのがポイントです。

二つのリストの共通部分と差分を確かめる図
順位がないことと、答えるページがないことは区別します。

Organic Rankingsで、検索上の競合を見つける

オーガニック検索順位の機能を開いて自社ドメインを入力し、国などの条件を選びます。「競合他社/Competitors」では、自然検索のキーワードが重なるサイトを確認できます。

ここに出てくるのは、検索結果で競う相手です。同業の会社だけでなく、比較メディアや情報サイトも含まれます。反対に、商談ではよく比較される会社でも、検索での重なりが少なければ目立たない場合があります。

一覧から、自社が扱うテーマで何度も見かけるサイトを選びます。営業で把握している競合も加え、「事業の競合」と「検索の競合」のどちらとして調べるかを記録しておきましょう。

キーワードと、順位を獲得しているページを一緒に読む

次に競合のドメインを入力し、獲得キーワードやページ別の情報を確認します。注目したいのは、語の多さだけでなく、どのURLで検索する人の疑問に答えているかです。

競合名や商品名を含む指名検索は、一般的な悩みの検索と分けて見ます。他社の商品名で流入しているからといって、自社も同じ語を優先すべきとは限りません。

気になったURLは実際に開き、記事・製品紹介・比較ページなどの役割、説明している条件、申込先まで確かめます。推定トラフィックが大きいことだけで、売上への貢献までは分かりません。

Keyword Gapで、自社にない語と順位差を分ける

Keyword Gapに自社と競合のドメインを入れ、自然検索の比較を選びます。自社を「You」とする対象が合っているかも確認してください。国・端末・時点などをそろえたうえで、差分の分類を読みます。

分類意味次に確かめること
不足/Missing比較した競合すべてに順位があり、自社にはない語自社に答えとなるページがあるか
未開拓/Untapped少なくとも一つの競合に順位があり、自社にはない語自社の顧客にも関係するテーマか
弱い/Weak自社にも順位があるが、比較した競合すべてより順位が低い語各社の順位とページの説明の差

MissingとUntappedは、比較する競合の条件が違います。また「自社に順位がない」と「自社にページがない」も別です。既存ページの説明や対象が合っていない可能性もあるため、記事を増やす前に自社サイトを調べます。

Keyword Gapは、各サイトが順位を獲得している語の重なりや違いを比較する機能です。競合すべてに順位がある「Missing」と、少なくとも一つの競合に順位がある「Untapped」を区別しています。

出典:Semrush|キーワード比較(要約・2026年10月23日確認)

検索意図と、自社で答えられる根拠で絞る

候補が多い場合は、扱う商品に関係する語、検索意図、順位差、検索ボリュームなどで絞ります。Keyword Difficulty(KD)は、自然検索で上位表示する難しさを示すSemrush独自の目安です。

一方、CPCは広告のクリック単価に関する指標で、広告の競合性もSEOの難しさとは区別します。「KDが低い」「ボリュームが大きい」だけで、制作の順番は決めません。

実際の検索結果を読み、読者が何を知りたいか、自社の商品や経験でどこまで説明できるかを確認します。顧客に関係があり、既存ページでは答え切れていないテーマから残すと、調査が制作判断につながります。

流入キーワードの推定や候補の絞り方は、競合サイトの流入キーワード調査でも詳しく解説しています。

キーワードの違いが分かったら、競合のページがどこから紹介されているかを調べます。リンクの件数を追うだけでは、自社で取り組むべき内容は決まりません。

紹介元から掲載ページへのリンクをたどる図
件数だけでなく、何の情報が紹介されているかを読みます。

被リンクは、外部のページから自社や競合のページへ向けられたリンクです。参照ドメインは、そのリンク元となるドメインを数えたものです。同じサイトから複数のリンクがあれば、二つの件数は異なります。

被リンクや参照ドメインのレポートで競合を調べ、リンク元とリンク先のページを開きます。取材記事で紹介されたのか、参考資料として引用されたのか、取引先一覧に載っているのかで、自社にできることは変わります。

Authority Scoreも、リンク元を調べる手がかりの一つです。Semrush独自の評価を、そのままGoogleの評価や上位表示の保証として扱わず、ページの内容や自社との関係まで確認しましょう。

Backlink Gapで、自社にない紹介元を探す

Backlink Gapに自社と競合を入力すると、各サイトへリンクしている参照ドメインを比較できます。自社にはなく、複数の競合に共通する紹介元などから、調べる候補を絞ります。

Backlink Gapは、複数サイトの参照ドメインを比較し、競合にはリンクしているが自社にはリンクしていないサイトなどを確認する機能です。候補を見つけた後は、掲載ページの中身を確かめます。

出典:Semrush|Backlink Gap(要約・2026年10月23日確認)

たとえば、競合の独自調査が引用されているなら、自社でも顧客に役立つ調査や解説を公開できるか考えます。同じ場所へリンクを置くことより、紹介されるだけの情報を用意できるかが判断の中心です。

広告と、サイト全体の集客を分けて調べる

検索キーワードや被リンクだけでは、広告の表現や、検索以外の集客経路は分かりません。必要な場合は広告分析とTraffic Analyticsを使い、それぞれの数値が何を表すかを分けて読みます。

広告の表現と訪問規模の推定を分けた図
広告文・費用の推定・サイト全体の訪問は、別々に読みます。

Advertising Researchで、広告に関連する語を探す

Advertising Researchに競合ドメインを入力し、国・端末・対象月を選びます。競合他社のレポートでは共通する有料検索のキーワードから相手を探し、Positionsなどで語や広告の情報を詳しく確認します。

ここで分かるのは、Semrushが収集・推定した範囲の情報です。競合の広告管理画面に登録されたキーワードや、支払った単価をそのまま閲覧しているわけではありません。

広告分析のTrafficは広告経由のクリック・訪問の推定、CPCはキーワードの平均クリック単価の推定です。Traffic Costも推定指標で、競合の実際の請求書や獲得単価を示すものではありません。

出典:Semrush|Advertising Research Positions Report(要約・2026年10月23日確認)

広告文とLPを開き、条件まで比較する

気になる広告が見つかったら、Ads Copiesやリンク先のページで、誰のどんな悩みに応えているかを確認します。「安い」「導入しやすい」といった言葉だけでなく、価格の適用条件、対象者、導入までの流れも読みましょう。

自社の広告文を直す場合は、その約束を自社LPで説明できるかまで確かめます。競合の表現を写すのではなく、自社の対応範囲や根拠を使って、伝わりにくい点を補うための調査です。

公開情報の利用や転載などに迷う場合は、競合調査の法務上の注意点も参照してください。

リスティング広告の競合調査|方法とツールリスティング広告の競合調査|方法とツール広告の調べ方や、文言とLPを比較する項目を確認できます。関連記事|マーケティングノート

Traffic Analyticsの訪問規模を、検索流入と混ぜない

サイト全体の流入経路を比較したいときは、Traffic Analyticsを使います。直接訪問、検索、他サイト、SNSなどの推定を読み、追加で確かめたい経路を選びます。

Domain Analyticsの検索トラフィックは、検索順位などから計算する推定です。Traffic Analyticsはクリックストリームなどを使うため、同じドメインでも数字が異なる場合があります。

公式説明では、Domain Analyticsはキーワード順位と検索ボリューム・平均CTRなどから検索流入を推定します。Traffic Analyticsは検索以外も含む流入を扱い、国・端末・期間の条件も数値に影響します。

出典:Semrush|二つのトラフィック値の違い(要約・2026年10月23日確認)

検索流入の推定、サイト全体の訪問推定、自社GA4の実測値は、別の数字です。競合の推定アクセス数から売上や問い合わせ数を決めつけず、経路やページを調べる手がかりとして使います。

調査結果を、新規記事・リライト・広告改善へつなぐ

調査を終えたら、一覧の語をすべて記事にするのではなく、自社で直すページと作るページを決めます。「見つかった差」と「なぜそうなっているかの仮説」を分けると、改善案を検証しやすくなります。

調査の差分からリライトと新規記事を選ぶ図
自社の既存ページと検索意図を確かめて、対応を選びます。

予約管理システムを例に、対応を分ける

ここでは、小規模な教室向けの予約管理システムを提供する架空の会社を考えます。以下は読み方を示す仮定例で、実在企業のSemrushデータや実績ではありません。

調査で見つかった差自社で確かめること考えられる対応
競合に「教室 予約管理」の順位がある自社の製品ページで教室の運用を説明しているか既存ページに、定員・振替などの説明を補う
「予約表 作り方」で競合だけが表示される自社顧客にも同じ悩みがあり、役立つ例を出せるか手順を説明する記事を新規制作する
競合広告が「初期設定」を訴求している自社の設定支援の範囲と、LPの説明に不足があるか対応できる支援を広告・LPで具体的に伝える
他社名の指名語で競合の流入が多い自社を探す人にも必要な情報かその語の新規記事は見送り、参考情報に残す

同じ「自社にはない語」でも、対応は異なります。既存ページで答えられるなら改善し、新しい疑問に独自の説明が必要なら記事を作る。顧客との関係が薄い語は、制作しない判断も必要です。

変更したページと語を、同じ条件で見直す

施策ごとに対象URL、変更内容、担当、確認日を残します。出力できる契約ならCSVなどで保存し、できない場合も、必要な項目と調査条件を記録しておきます。

選んだ語の順位はPosition Trackingで追い、自社のSearch Consoleでは表示回数やクリックを確認します。相談や申込につながったかは、自社の計測データで別に確かめます。

順位が動いた場合は、季節性や検索結果の変化、他のページ変更も見ます。一回の前後比較だけで施策の効果を断定せず、次に修正すべき説明やページを判断しましょう。

競合調査ツールおすすめ15選|無料の範囲・目的別の選び方【2026年】競合調査ツールおすすめ15選|無料の範囲・目的別の選び方【2026年】Semrush以外も含め、目的に合う競合調査ツールを選びたい方に。関連記事|マーケティングノート

Semrushの競合調査でよくある質問

使える機能やデータの意味を理解しておくと、調査の途中で判断に迷いにくくなります。料金や他ツールとの比較は、必要な業務の範囲に合わせて確認しましょう。

利用条件と数値の意味をガイドで確かめる図
契約の範囲と指標の意味を確認してから、調査を広げます。

Semrushは月額いくらから使えますか?

2026年10月23日の国内公式料金表示では、SEOクラシックのProは月額139.95米ドル、SEOとAI可視性をまとめたStarterは月額199米ドルです。広告や市場とトラフィックなどは、別のツールキットの範囲と料金を確認します。

年払いの料金、税、追加ユーザー、追加機能を含めて比較してください。公式ページの日本円表示は為替レートを仮定した概算で、実際の請求金額と同じとは限りません。

国内公式料金表は、SEOクラシック、SEO+AIO、広告、市場とトラフィックなどを分けて案内しています。必要なレポートを決めてから、該当する契約を選びます。

出典:Semrush日本公式|料金プラン(要約・2026年10月23日確認)

SemrushとAhrefsは、どちらがよいですか?

検索キーワードや被リンクを調べたい場合は、同じ自社・競合のURLで、必要なレポート、対象国、履歴、出力、使いやすさを比べます。広告なども調べたい場合は、対象機能を含む契約がいくらになるかまで確認しましょう。

製品名だけで優劣を決めず、自社が繰り返し行う調査を一通り進められるかで選ぶと判断しやすくなります。

Ahrefsで競合調査をする方法|流入キーワード・被リンクの見方と無料の範囲Ahrefsで競合調査をする方法|流入キーワード・被リンクの見方と無料の範囲Ahrefsのレポートや無料の範囲、競合調査の手順を解説します。関連記事|マーケティングノート

データが出ない競合は、アクセスがゼロですか?

表示されないだけで、アクセスがゼロとは判断できません。対象の国・時点・ドメイン範囲、データの収録状況、表示や契約の制限を確認します。確認できなかった数字は、0へ置き換えず未確認として残してください。

APIやAI可視性の機能も必要ですか?

記事企画や広告表現の調査を始めるだけなら、最初からすべてを使う必要はありません。大量データの継続取得や、AIの回答での言及・引用を調べる目的がある場合に、対応する機能と契約を追加で検討します。

まずは調査した語やページを一つの改善につなげ、繰り返す作業が見えてから、自動化や調査範囲の拡張を考えましょう。

比較検討中の人に、広告で情報を届ける

調査で見つけた顧客の悩みや比較条件を、自社の広告・LPでどう伝えるか。競合サイトなどの訪問者への広告配信を検討する場合は、ライバルマーケティング広告の仕組みをご覧ください。

ライバルマーケティング広告の仕組みを見る
  • LINEで送る

関連記事