競合サイトの流入キーワードを探すには、ラッコキーワードなどに競合のURLを入力し、そのサイトが検索結果に表示される語を確認します。ただし、外部から得られる情報には推定が含まれ、競合の実際のアクセス記録を見られるわけではありません。
抽出した語は、自社の顧客に関係するか、どんなページで答えるべきかを確かめて使います。競合に流入があるという理由だけで記事を増やすと、事業に関係の薄いアクセスを集める可能性もあります。
この記事では、無料で始める調べ方、キーワードギャップの見方、自社で狙う語を選ぶ手順を解説します。無料画面での実操作と、架空の事業を使った選定例を分けて紹介します。
この記事でわかること
- 競合の推定データと、自社の検索データの違い
- ラッコキーワードの操作と、無料で確認できる範囲
- 競合から抽出した語を、新規記事・リライトへつなげる方法
広告サービス紹介|ライバルマーケティング広告
競合サイトの流入キーワードは、推定データとして調べる
まず、実際の検索流入、検索結果での掲載、ページ内で使っている語を分けます。この違いを押さえると、ツールの一覧から何が判断できるかが分かります。

流入した語と、順位を獲得している語は同じではない
流入キーワードとは、検索エンジンからサイトを訪れた人が検索に使った語です。一方、競合調査ツールの「獲得キーワード」には、ツールが収集した検索結果で順位を確認した語が含まれます。順位があることだけで、その語から実際に何人訪れたかまでは分かりません。
競合ページのタイトルや見出しを読む方法もありますが、そこで使われている語は、訪問の記録とは別です。ページの題材を知る手掛かりとして扱います。
競合の推定データと、自社の検索データを使い分ける
| 調べる情報 | 確認できること・限界 |
|---|---|
| 競合の獲得キーワード・推定流入 | 外部ツールが持つデータの範囲で、検索で見つかる語や流入の目安を調べる |
| 自社のGoogle検索データ | 閲覧権限のあるSearch Consoleで、クエリ別の表示回数・クリック数などを確認する |
| ページのタイトル・見出し | 公開ページの内容を確認する。語句があることだけでは流入数を判断できない |
クエリは、ユーザーが検索時に入力した語句のことです。自社の検索状況はSearch Consoleで、競合サイトの獲得キーワードは外部ツールで確認すると、情報の役割を整理できます。
参考:Google Search Console|検索パフォーマンス レポート。クリック数、表示回数、クエリやページなどの見方を確認できます。
ドメイン全体と、調べたい事業のページを区別する
複数の事業やメディアを持つ会社では、ドメイン全体のキーワードに、今回のサービスとは関係しない語が混ざります。サイト全体、サービス別のフォルダ(example.com/service/など)、個別ページのどこを調べるかを記録しましょう。
調査日、データの対象時点、国、端末、自然検索か広告かも確認します。別のツールの数字を並べる前に、同じ範囲を見ているか確かめてください。
競合サイトのアクセス数と、推定値の見方を確認する検索流入とサイト全体のアクセスを分け、条件をそろえる調べ方を紹介しています。関連記事|マーケティングノート
無料で始めるなら、ラッコキーワードで獲得語を確認する
URLから調べる「獲得キーワード調査」を使うと、競合の語を探す入口を作れます。語を入力して候補を広げるサジェスト調査とは、出発点が違います。

URLを入力し、キーワードと調査範囲を確認する
- ラッコキーワードの「獲得キーワード調査」を開く。
- 競合のドメインまたはURLを入力し、表示されている一致条件を確認する。
- 検索を実行し、「キーワード」タブで調査結果を読む。
- 自社の顧客に関係しそうな語を拾い、対象ページと内容を確かめる。
2026年10月21日に、当社の公開ドメインで未ログインの画面を確認しました。キーワードの一部は読めましたが、数値列やデータ出力には登録・有料プランの案内がありました。ドメイン全体を調べた結果なので、マーケティング記事だけのデータではありません。
調査範囲の切り替えや、数値を含む比較をしたい場合は、必要な機能が利用中のプランに含まれるか確認します。見られない項目は未確認のまま残します。
無料の表示・出力件数・数値の閲覧条件を分けて確認する
公式料金表では、フリープランの獲得キーワード調査は最大出力50件と案内されています。未ログイン画面での表示、無料登録後の出力、月間検索数などの数値閲覧は条件が異なるため、「無料で全件調べられる」とは考えないようにしましょう。
確認先:ラッコキーワード公式サイトの料金・機能表(2026年10月21日確認)。月間検索数・SEO難易度の閲覧は有料機能です。利用上限や機能は変更されるため、利用時の案内も確認してください。
自社との差をまとめて調べるなら、比較機能を使う
複数サイトの語や順位を継続的に比べる場合は、比較・出力の機能があると整理しやすくなります。たとえばSemrushのKeyword Gapは、サイト間で共通する語や、自社と競合で順位の状況が違う語を比較する機能です。
SEOの調査なら自然検索を選び、国、端末、URLの範囲などをそろえます。比較対象数、使える範囲、出力上限は契約条件を確認しましょう。
参考:Semrush|Keyword Gap公式ガイド。自然検索・有料検索などの区別と、比較結果の分類を説明しています。
競合調査ツール15選と、無料で使える範囲を確認する調べたい情報に合わせた選び方と、契約前の確認点を紹介しています。関連記事|マーケティングノート
キーワードギャップから、自社で狙う語を絞る
競合から語を集めたら、自社の情報と並べて不足や改善候補を探します。違いを見つける作業と、その語を採用する判断を分けて進めます。

競合に順位があり、自社にはない語を候補にする
キーワードギャップは、サイト間で順位を獲得している語や、その順位に違いがある状態を指します。「競合には順位があるが自社にはない語」と、「自社にも順位はあるが競合より低い語」を分けると、新規制作と改善の候補を整理できます。
ただし、ツールに自社の語が出ないだけでは、ページが存在しないとも、流入が一切ないとも判断できません。自社のページ一覧やSearch Consoleも確認してから、不足かどうかを決めます。
Semrushでは、比較する競合すべてに順位があり自社にはない語を「Missing」、いずれかの競合に順位があり自社にはない語を「Untapped」と分けています。結果を読むときは、使うツールの分類の意味を確認しましょう。
指名語と一般語を分け、顧客に関係するものを残す
競合名や競合の商品名を含む指名語は、特定の会社を探している検索を含みます。一般的なサービス名や課題の語とは分け、自社でも同じように集客できるとは考えないようにします。
一般語でも、対象顧客、地域、提供する商品が違えば優先度は変わります。検索数が多いかに加え、その語で検索する人の疑問に自社が答えられるかを見て残します。
架空の植物レンタル会社で、抽出結果を判断する
以下は、オフィス向けに観葉植物を貸し出す架空の会社の例です。語句、順位、ページの有無はすべて説明用の仮定で、実測値や当社の実績ではありません。
| 抽出した語(仮定) | 仮の観測と自社の状況 | 検討する対応 |
|---|---|---|
| 観葉植物 レンタル 料金 | 競合8位、自社22位。自社に料金ページがある | 料金に含む作業・追加費用など、不足する説明を確認してリライト |
| オフィス 観葉植物 管理 | 競合6位、自社はツールに記録なし。専門の解説ページも未作成 | 管理の負担を知りたい意図なら、担当範囲や作業例を説明する新規記事を検討 |
| 競合の商品名 料金 | 競合1位。自社はその商品を扱っていない | 一般語と分けて保留。名称を置き換えた記事を機械的に作らない |
| 観葉植物 育て方 | 家庭での栽培も含む広い語。オフィス需要の割合は未確認 | 検索結果と顧客の相談を調べ、法人向けの内容で応えられるか確認 |
この例では、まず既存の料金ページが検索意図に合っているかを見直せます。管理に関する語は新規候補ですが、検索結果を読む前に、記事の形式や優先順位を確定しません。
需要・事業との関係・答えられる根拠・制作負担で選ぶ
候補ごとに、検索需要、自社の商品との関係、提供できる具体的な説明、制作に必要な確認作業を残します。植物の管理なら、自社の作業手順や契約に含む範囲を示せるかが、内容を考える材料になります。
検索数やSEO難易度は目安として使い、数値だけで決めないようにします。少ない検索でも顧客の具体的な検討に役立つ語はありますし、検索数が未確認なら「需要なし」とせず、確認待ちに分けます。
無料Excel付きの競合分析テンプレートを見る比較表・出典記録・施策記録の使い方を、架空の記入例とともに紹介しています。関連記事|マーケティングノート
選んだ語を、新規記事と既存ページの改善に振り分ける
狙う語が決まったら、その語で検索する人が必要としている答えと、すでにある自社ページを照合します。語の数だけページを増やすのではなく、疑問に答える単位で制作します。

実際の検索結果を読み、必要なページの形を考える
候補の語で検索し、上位のページが、商品・料金の案内なのか、使い方の解説なのか、比較記事なのかを確認します。タイトルだけでなく本文も読み、何を判断したい人に向けた内容かを考えましょう。
植物レンタルの料金なら、契約の単位や作業の範囲を比べたい可能性があります。競合の見出しを写す前に、自社で確認できる価格条件、作業例、対応できない範囲を整理します。
同じ疑問に答えるページがあれば、まず改善先として確認する
既存ページがその疑問に答えているなら、情報の不足、説明の分かりにくさ、関連ページへの案内を確認します。「費用」と「料金」のように近い語でも検索意図が重なる場合は、一つのページで答えられることがあります。
別の用途や異なる判断を求める語なら、新規ページを検討します。担当ページを記録しておくと、同じ内容の記事を重ねて作る前に気づきやすくなります。
公開後は、自社の検索データとページ経由の相談を分けて見る
公開・改稿した日と変更点を残し、Search Consoleで対象ページのクエリ、表示回数、クリック数などを確認します。期間、国、端末などの条件をそろえ、どの検索語で表示・クリックされるようになったかを見直します。
問い合わせへのつながりは、アクセス解析や問い合わせ記録で別に確認します。ページへの自然検索流入と相談の件数を見ても、個々の検索語がどの問い合わせを生んだかまで分かるとは限りません。検索で見つかることと、相談につながることの両方を確かめましょう。
SEO競合分析の比較項目と、改善の考え方を確認する検索結果やページ内容も含め、改善点を整理する方法を紹介しています。関連記事|マーケティングノート
競合の流入キーワード調査でよくある疑問
ツールの数字や「キーワード設定」という言葉は、似た名称でも意味が異なります。調査結果を使う前に、混同しやすい点を確認します。

キーワードプランナーに競合URLを入れると、実際の流入語が分かりますか?
URLから得られるのは、そのサイトの内容に関連するキーワード候補です。競合が実際に獲得した検索語やクリック数の記録とは別です。需要調査の補助に使い、競合の獲得語の調査とは分けましょう。Googleの案内では、基本機能の利用に、お支払い情報の入力を含むアカウント設定が必要です。
参考:Google広告|キーワードプランナーを使う。「ウェブサイトから始める」の内容と利用条件を案内しています。
ラッコキーワードやプランナーの「競合性」は、SEOの難しさですか?
Google検索広告の競合性は、広告入札の競争を示す指標です。ラッコキーワードの画面でも、SEO難易度とは別の列です。広告の競合性が低いという理由だけで、自然検索でも上位を取りやすいとは判断できません。SEOでは実際の検索結果と、各ツールのSEO難易度の定義を確認します。
参考:Google広告|キーワードプランナーの過去の指標。競合性を、入札する広告主の相対的な数として説明しています。
データに出ない語は、流入や検索需要が0ですか?
0とは限りません。ツールが持つ語の範囲、データ時点、表示・出力上限、設定した調査範囲などを確認してください。情報が取れない項目は「未確認」と残し、別の資料や自社のSearch Consoleで確かめられる部分を調べます。
見つけた語をmeta keywordsに入れたり、出現率を高めたりすればよいですか?
Google検索はmeta keywordsをインデックス登録やランキングに使いません。また、本記事では一律の出現率を目標にしません。読者の疑問に答えるために必要な語を自然に使い、同じ語の不自然な反復や、内容の薄いページの量産を避けます。
参考:Google検索セントラルのmetaタグの説明、SEOスターターガイド。
競合から語を探し、自社で答える内容を決める
外部ツールの獲得キーワードを候補に、自社の顧客との関係と検索意図を確認します。既存ページで答えられるか、新しい説明が必要かを決め、公開後は自社の検索データと相談へのつながりを確かめましょう。











