Instagram競合分析ツール3選|無料の範囲・やり方

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複数の公開投稿を比較し、自社の企画を考えるInstagram競合分析の概念図

Instagramの競合分析は、他社の公開投稿や反応を比べ、自社で試す投稿テーマや見せ方を考える作業です。フォロワー数の大小だけで判断せず、誰に何を伝えているか、どの投稿に反応があるかを確認します。

無料でも、公開投稿を手作業で記録したり、一部のツールで競合をチェックしたりできます。ただし、自社の分析が無料でも、競合比較は有料というサービスもあります。

無料の競合チェックから始めるならInsight Suite、継続比較には有料のSINIS、複数SNSの分析・管理も必要ならSocial Insightが候補です。ツール3選と無料の範囲を比較する章で、違いを確認できます。

この記事では、ツールの選び方と分析の5手順を紹介します。無料Excel比較シートを使い、記録から改善案へつなげる方法も解説します。

この記事でわかること

  • 他社の公開情報と、自社インサイトの違い
  • 競合の選び方、投稿を比べる条件、反応率の読み方
  • 競合分析ツール3選の無料・有料の範囲と、比較シートの使い方

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Instagramの競合分析で分かること

他社の投稿から分かるのは、発信内容や、画面に表示される反応の一部です。自社の管理画面で見る詳しい数値と分けて扱うことが、分析の出発点になります。

他社の公開投稿や反応と、自社で確認する詳細なインサイトを分ける図
他社の公開情報と、自社の詳しいインサイトを分けて扱います。

公開投稿・プロフィール・表示された反応を調べる

プロフィールでは、想定している顧客、商品の特徴、Webサイトや予約ページへの案内を見ます。投稿では、テーマ、画像や動画の形式、最初の見せ方、説明文、投稿頻度を記録します。

フォロワー数や、表示されているいいね・コメントなども比較の材料です。ただし、表示設定や閲覧環境で確認できる情報が変わるため、見えない数値は「未確認」として残してください。

数値と一緒に内容を読むと、「商品紹介は多いが、選び方の説明は少ない」といった特徴が見えてきます。売れた理由を断定するためではなく、自社の企画に必要な問いを見つけるために使います。

他社の保存数や購入実績を公開反応から推測しない

自社では、Instagramインサイトを使ってコンテンツの反応や閲覧の状況を確認できます。一方、他社が公開していない保存数、詳しい利用者層、サイトでの購入実績などを、公開投稿だけで正確に把握することはできません。

いいね数は、保存数や購入した人数とは別の指標です。外部ツールのデータについても、公開情報の集計なのか、推定なのか、自社が連携したアカウントの情報なのかを確認しましょう。

Instagram公式ヘルプでは、自分が作成した投稿やリールなどのインサイトで、閲覧やインタラクションを確認できると説明しています。インタラクションには、いいね、コメント、保存、シェアなどが含まれます。

出典:Instagramヘルプセンター「Instagramインサイトについて」(要約)

反応率は分母と計算式をそろえる

エンゲージメント率という名前でも、いいねとコメントだけを使う場合と、保存やシェアを含める場合があります。分母もフォロワー数、リーチ数、閲覧数などで変わるため、率の名前だけでは比較できません。リーチ数は見たアカウントの数、閲覧数は再生・表示された回数を表します。

本記事の比較シートでは、確認できた公開情報に限り、公開反応率=(いいね数+コメント数)÷確認時点のフォロワー数と定義します。Instagram公式の統一指標ではなく、手作業で条件をそろえるための独自の計算です。シートでは計算結果を%表示します。

分子の数値が非表示なら計算を見送ります。また、投稿当時と確認時点のフォロワー数が異なる可能性もあるため、率をそのまま投稿の優劣や売上に結び付けないようにします。

Instagram競合分析の5手順

調査対象を増やす前に、今回改善したいことと、比べる条件を決めます。公開情報を記録し、そこから考えた仮説を自社の投稿で確かめる順番で進めましょう。

目的を決め、比較先を選び、条件をそろえて記録し、改善を試す五段階
目的、比較先、条件を決め、記録した内容から改善を試します。

1.改善したい課題を一つ決める

「フォロワーを増やしたい」だけでは、何を調べるかが広がりすぎます。「商品を選ぶときの疑問に答える投稿が少ない」「プロフィールを見ても購入先が分かりにくい」など、変えたい箇所を具体的にします。

例えば焼き菓子の通販なら、商品の写真に加え、贈り先に合う選び方や、日持ちの伝え方を調べる課題が考えられます。調査結果を、次の企画や案内の修正に使える形にしておきます。

2.同じ顧客に選ばれるアカウントを選ぶ

商品、価格帯、販売地域、購入場面が近いアカウントを優先します。同じ菓子店でも、近隣住民の来店を促す店と、全国向けの贈答通販では、発信内容や購入導線が異なります。

まずは直接比較される少数のアカウントを調べ、企画の参考になる異業種は別枠で記録します。大手や有名アカウントだけに寄せず、自社が実行できる規模や制作体制も考えましょう。

比較先が見つからない場合は、商品名や利用場面で検索し、顧客が何を比較しているかを調べます。競合候補全体の探し方は、次の記事でも紹介しています。

競合他社の見つけ方と、調査対象の絞り方を見る競合他社の見つけ方と、調査対象の絞り方を見る顧客が何と比べているかを調べる5つの方法を紹介しています。関連記事|マーケティングノート

3.投稿形式と確認タイミングをそろえる

リール、静止画、複数枚をめくるカルーセル投稿は、まず形式ごとに分けて見ます。投稿から1日後と1か月後の反応も、そのまま横並びにはしません。

継続して調べるなら、「公開7日後に確認」など、記録するタイミングを決めます。過去の投稿を一度に見る場合は、公開日と確認日を残し、経過期間が違うことを注記してください。

プレゼント企画、著名人とのコラボ、広告配信が確認できる投稿などは、通常の投稿と分けます。広告の有無が分からない場合は未確認のまま残し、自然投稿の成果と断定しません。

4.数値と、反応のある投稿の特徴を記録する

投稿URL、公開日、確認日、形式、テーマ、反応の数値を記録します。冒頭で何を見せているか、誰のどんな疑問に答える内容かも短く残すと、後で自社の投稿企画に生かしやすくなります。

反応の多い投稿だけを集めると、そのアカウントで普段どの程度の反応があるかが分かりません。同じ期間の通常投稿も見て、一度の大きな反応と、繰り返し見られる傾向を区別しましょう。

コメントを読む際は、質問の種類や内容への反応に注目します。コメント数が多いことだけで好意的に受け止められたとは判断せず、返信やキャンペーン応募などの事情も確認します。

5.自社の改善案を一つ試して振り返る

「他社で日持ちの説明に反応がある」なら、自社商品の保存方法や贈答時の注意点を分かりやすく伝える企画を考えます。写真や文章を写すのではなく、自社の顧客と商品に合わせて作り直します。

試す前に、何を変え、どの数値で確かめるかを決めましょう。自社の保存数やプロフィールでの行動、サイトへの流入・購入など、目的に合い、実際に計測できる指標を選びます。

競合の反応から作った仮説は、自社の結果で検証します。投稿テーマのほかに広告や値引きも変えた場合は、結果を一つの変更だけの効果と決め付けないことが大切です。

Instagram競合分析ツール3選と無料の範囲

競合をその都度チェックしたいのか、登録したアカウントを継続して比べたいのかで、必要な機能が変わります。以下は、2026年10月21日に公式の機能説明・料金表を確認した比較です。

単発の競合チェックと継続比較を分け、必要な出力に合うツールを選ぶ分岐図
単発のチェックと継続比較では、確認する回数・期間・出力が変わります。
ツール競合分析の用途無料・料金の確認点
Insight Suite競合投稿のチェック、人気投稿やリールの比較Freeは競合アカウントチェック月10回。ベンチマークアカウント分析は無料対象外
SINIS競合アカウントの推移・投稿比較、AIによる分析補助LITEは無料だが競合分析なし。STARTERは自社1アカウントあたり月11,000円・税込、競合8アカウント
Social Insightアカウント比較に加え、複数SNSや投稿管理もまとめて扱う対象機能、分析可能なアカウント数、料金を個別に確認

取得できる投稿や期間、対象アカウントには条件があります。無料枠の回数と、継続して追える登録数は別なので、利用前に自社の調査対象で確認してください。

Insight Suite:無料で競合チェックから始める

Insight Suiteは、自社の投稿分析に加え、競合の投稿やリール、ハッシュタグの分析を提供しています。公式料金表では、Freeプランでも競合アカウントチェックを月10回利用できます。

一方、「ベンチマークアカウント分析」はFreeでは対象外です。少数の競合を試しに調べる使い方と、同じ競合を継続して比較する使い方を分けて検討しましょう。

公式料金表では、Freeの競合アカウントチェックは10回/月、ベンチマークアカウント分析は対象外とされています。無料プランがあることと、すべての競合分析機能が無料であることは異なります。

出典:Insight Suite公式サイト「料金プラン」(要約、2026年10月21日確認)

SINIS:継続的な競合比較とレポートに使う

SINISは、競合アカウントの情報収集・比較に加え、自社の投稿分析やレポート作成を提供しています。現行の料金表では、無料のLITEに競合アカウント分析は含まれません。

STARTERは1アカウントあたり月11,000円(税込)で、競合分析は8アカウント。PROFESSIONALは月55,000円(税込)で、競合分析は15アカウントと案内されています。複数の自社アカウントを運用する場合は、課金単位も含めて確認してください。

自社分析を無料で試した後、競合の継続比較やExcel・PowerPointのレポートが必要な段階で、有料プランを検討する使い方が考えられます。

公式のプラン比較表では、競合アカウント分析とExcel・PPTレポート自動生成はSTARTER以上で提供されています。競合分析の登録数は、STARTERが8、PROFESSIONALが15と掲載されています。

出典:SINIS公式サイト「料金プラン」(要約、2026年10月21日確認)

Social Insight:複数SNSの分析・管理もまとめる

Social Insightは、Instagramのフォロワー推移、投稿内容と反応の分析、他社アカウントとの比較を案内しています。Instagram以外のSNSや、投稿管理、レポートなどもまとめて扱いたい場合の候補です。

Instagramの競合比較だけが必要なら、ほかの管理機能まで必要かを先に整理しましょう。分析対象数、必要な出力、更新頻度を伝え、料金と利用条件を確認すると、機能を持て余しにくくなります。

公式ページでは、フォロワー数の推移、投稿へのいいね・コメントなどを分析し、他社アカウントと比較する機能が紹介されています。投稿管理やレポートなどの用途も案内されています。

出典:ユーザーローカル「Instagram分析・運用ツール」(要約)

保存期間・計算式・出力まで確認して選ぶ

導入前には、対象の競合を登録できるか、いつからのデータを見られるか、登録後の継続収集が必要かを確認します。過去のフォロワー数などを、利用開始後にさかのぼって取得できるとは限りません。

エンゲージメント率の計算式、非表示の数値の扱い、CSVやレポートの出力範囲も見ておきます。ツールを切り替えた際に率が変わっても、運用成果ではなく定義の違いである可能性があります。

競合調査ツール15選と、無料で使える範囲を確認する競合調査ツール15選と、無料で使える範囲を確認する調べたい情報に合わせた選び方と、契約前の確認点を紹介しています。関連記事|マーケティングノート

無料比較シートと記入例

まず手作業で比較したい場合は、Excelの記録表でも始められます。一行を一つの投稿の確認記録とし、数値と観察した内容を分けて残します。

投稿の確認記録と数値から、顧客の疑問に答える企画の仮説を作る図
公開日と確認日、数値と観察内容を残し、自社で試す仮説を作ります。

Excelに投稿URL・確認日・公開反応を記録する

無料シートには、空欄の「競合投稿記録」と、架空の焼き菓子通販アカウントを使った「記入例」を収録しました。Excel形式で、投稿の確認記録と公開反応率の計算に使えます。

Instagram競合分析の無料比較シート

公開日・確認日・形式・テーマ・反応を記録。確認できない数値は空欄のまま残せます。

比較シートをダウンロード

青い計算列には手入力せず、フォロワー数・いいね数・コメント数を入力します。3項目が数値でそろい、フォロワー数が0より大きい場合だけ公開反応率を計算します。0件のコメントは0と入力し、見えないコメント数は空欄にします。

Googleスプレッドシートへ読み込んで使う場合は、計算式や表示形式が維持されているかを確認してください。このファイルは手入力用であり、Instagramから自動収集する仕組みは含みません。

架空の投稿例から、内容の違いを読み取る

以下は説明用の架空例です。同じ焼き菓子通販アカウントについて、カルーセル投稿を公開7日後に確認し、各確認時点のフォロワー数を2,000とした設定です。実在企業の数値やDSSの運用実績ではありません。

投稿テーマいいねコメント公開反応率
贈り先に合わせた選び方6043.2%
新商品の紹介4002.0%
包装と日持ちの説明8004.0%

この3投稿では、商品そのものの紹介より、選び方や贈答時の疑問に答える投稿で公開反応率が高い設定です。ただし、少数の投稿だけで「選び方なら必ず伸びる」とは判断できません。

他の投稿も見ながら、写真、季節、値引き、広告の有無などの違いを確認します。そのうえで「自社の顧客も、贈答時の不安に答える投稿に反応するのではないか」という仮説を立て、投稿案を作ります。

自社の顧客に合わせて企画を変え、結果を見る

自社では、問い合わせで多い「何人分を選べばよいか」「いつまでに届くか」などの疑問を集め、商品に合う説明を作ります。他社のデザインを再現するより、自社の顧客が迷う場面を具体的に解決する内容にしましょう。

投稿後は、自社インサイトで確認できる保存や反応、サイトの計測で確認できる流入・購入などを、目的に合わせて振り返ります。売上とのつながりを見る場合は、どこまで計測できたかも残してください。

競合の数値との勝ち負けより、自社の過去の同形式投稿と比べ、顧客の疑問に答える内容が役立ったかを確かめます。結果を報告する際は、記録と解釈、次に試す施策を分けてまとめます。

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競合調査を広告や集客の施策へつなげたい方へ

Instagramの投稿改善に加え、競合サイトや顧客の比較行動を踏まえた集客も検討できます。ライバルマーケティング広告の仕組みと対応内容をご確認ください。

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Instagram競合分析のよくある質問

無料で調べる場合も、AIを使う場合も、得られる情報の範囲と計算の前提をそろえることが大切です。よく迷う点を整理します。

無料の範囲、他社インサイト、AIの取得元を一つの確認メモで整理する図
無料の範囲、他社の指標、AIが使う取得元を確認します。

個人でも無料で競合分析できますか?

公開情報を閲覧できる範囲で、投稿内容や表示された反応を手作業で記録できます。ツールの無料プランは、対応するアカウントの種類、回数、機能に制限があるため、利用条件を確認してください。

競合インサイトで他社の保存数まで分かりますか?

他社が公開していない保存数などを、誰でも正確に確認できるとは考えないでください。競合比較の画面が表示される場合も、利用できる指標とその説明を確認し、自社の詳しいインサイトと区別して使います。

AIでInstagramの競合分析を自動化できますか?

取得済みの投稿記録をAIに渡し、テーマの分類や改善仮説の整理を手伝ってもらえます。ただし、AIにアカウント名を伝えるだけで、最新投稿や非公開指標を正確に取得できるとは限りません。取得元のURLと数値を人が確認します。

例えば「この表にある公開情報だけでテーマを分類し、自社で試す企画案を作ってください。未確認の数値や売上は推測せず、観察した事実と仮説を分けてください」と依頼します。入力する情報は、利用するAIサービスと社内の取り扱いルールに合わせましょう。

AIで競合調査を整理する手順と依頼文例を見るAIで競合調査を整理する手順と依頼文例を見る取得した情報を照合しながら、比較と仮説作りに使う方法を解説しています。関連記事|マーケティングノート
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