100円ショップの競合分析|商品と売場の比べ方

  • LINEで送る
100円ショップの商品と価格条件を用途から比較するイメージ

100円ショップの競合分析は、顧客が何に使う商品を探しているかを決め、価格と商品、売場の違いを比べる作業です。同じように見える収納用品でも、寸法、容量、入り数、探しやすさが違えば、買い物のしやすさは変わります。

まずチェーンの戦略を知る調査と、地域の店舗を比べる調査を分けます。店舗を改善するなら、買い物の用途を決め、商品規格と価格条件、売場の案内、在庫を確認する方法までそろえて比べると、自店で試すことを絞れます。

この記事でわかること

  • 用途から競合となる店舗を選ぶ方法
  • 寸法・容量・価格・売場・在庫案内の比較項目
  • 架空の引き出し整理を例にした改善の進め方

動画でわかるライバルマーケティング広告

競合と比較検討される場面を踏まえ、広告で自社を知ってもらう方法もご確認ください。

ライバルマーケティング広告の仕組みを見る

用途から競合を選ぶ

全国の売上順位や人気だけでは、自店の売場で補う点までは分かりません。誰が何を買いに来る場面を改善したいかを、最初に決めましょう。

買い物の用途から競合となる店舗を選ぶ図解

企業の戦略と店舗の比較を分ける

チェーン全体の戦略と、地域の店舗比較を分けます。経営戦略を知る調査では、価格帯、商品開発、出店形態などを整理します。自店の売場改善なら、同じ買い物で選ばれる店舗と比べます。

同じチェーンでも、売場面積や立地、扱う商品は店舗ごとに異なります。全国の知名度や売上の大きさを、そのまま対象店舗の商品や買いやすさの評価に置き換えないようにします。

企業の業績を使う場合は、期間、国内と海外、単体と連結、対象ブランドをそろえます。地域での選択肢を知るための調査と、企業規模を比べる調査を混ぜないことが大切です。

価格帯の拡充や低価格雑貨との競合など、業界の動向が整理されています。市場全体の傾向と、個々の店舗・商品で確認することを分けるための参考資料です。

出典元:帝国データバンク|100円ショップ業界調査(要約)

買い足しと商品探しを分ける

消耗品を短時間で買い足す場面と、収納や飾り付けに使える物を探す場面では、店に求めることが違います。最初は「引き出しに合う収納用品を選ぶ」など、一つの用事に絞ると比較項目が具体的になります。

価格均一ショップを調べたクロス・マーケティングの調査では、店内を見て回る楽しさや、価格以外の機能・素材への関心などが取り上げられています。ただし調査結果は回答者の意識であり、自店の顧客や実際の製品性能を示すものではありません。

自店では、販売の動きや問い合わせから、どんな用事を助ける必要があるかを確かめます。よく売れる商品群でも、買い足しなのか、初めて試す用途なのかによって案内の仕方は変わります。

全国の20〜69歳を対象にした2025年のインターネット調査です。利用の仕方や購入理由の確認に参照し、特定店舗の実測や商品試験とは分けて扱います。

出典元:クロス・マーケティング|価格均一ショップに関する調査(2025年)(要約)

同じ用途を満たす店を探す

同じ用途で選ばれる商品と店を比較します。収納や文具なら雑貨店、ホームセンター、通販なども候補になります。消耗品の買い足しでは、スーパーやドラッグストアが同じ用事を満たす場合もあります。

店までの経路、営業時間、他の買い物と一緒に済ませられるかも確認します。距離だけでなく、顧客が普段の移動の中で立ち寄りやすい選択肢から対象を選びましょう。

小売マーケティングとは?店舗とECの売上を伸ばす施策設計顧客の買い物から品ぞろえ・価格・売場を整える方法は、小売マーケティングの記事で確認できます。関連記事|DSSお役立ちコラム

商品と価格の条件をそろえる

「安い」「種類が多い」という印象を、確認できる項目に置き換えます。名称や見た目が似ていても同じ用途に使えるとは限らないため、表示されている仕様から比べます。

寸法や容量、販売単位をそろえて比べる図解
比較する項目そろえて記録すること
用途・仕様使用目的、材質、対応する条件、注意表示
寸法・容量外寸と内寸、容量、厚さなど用途に必要な情報
価格・単位表示価格、税込・税抜、入り数、セット内容
商品構成必要な種類、関連商品、サイズや色の選択肢
売場・案内分類、用途表示、商品と価格の対応、探しやすさ
在庫・購入方法対象店舗、確認方法、反映時点、取寄条件

用途に合う寸法や容量を比べる

収納用品なら、置く場所に入る外寸と、中に物を入れるための内寸を分けて確認します。容量や高さだけで似た商品を同等と決めず、顧客が必要とする条件をそろえます。

材質や使用条件、パッケージの注意表示も比較項目です。デザインが近いことを、耐久性や対応用途が同じという根拠にはしません。店頭では表示された事実を残し、確認できない性能は未確認とします。

入り数と価格帯を一緒に残す

価格と一緒に、寸法・容量・入り数を残します。1個の価格と複数入りの価格、容量が異なる商品を比べる場合は、条件の違いを明記します。単価が近くても、必要な数量をそろえたときの支出は変わります。

100円ショップという呼び名だけで、売場の全商品が同じ金額だと考えないようにします。対象商品の価格表示と税表示、複数価格帯の分かりやすさを確認します。

安く見えることと、その用途で割安かは別です。他業態と比べる場合も、使用条件と必要量を合わせ、品質の違いを確認できないまま優劣を付けないようにしましょう。

必要な商品を探せるかを見る

商品の種類に加え、用途やサイズの違いを理解して選べるかを見ます。収納用品なら、売場の分類、寸法表示、関連する仕切りやラベルの案内が比較の材料になります。

店内を見て回る楽しさと、必要な商品へすぐたどり着けることは、どちらも用途によって重要です。自店が助けたい買い物に合わせて、確認する経路と売場を決めます。

棚が空いている場所を一度見ただけで、いつも欠品すると判断しないようにします。確認時点の商品と数量の状態を記録し、必要なら別の日にも確かめます。

商品と店舗を記録する

商品紹介やSNSで見つけた物が、調査する店舗で買えるとは限りません。公式案内を先に読み、現地で確認する内容を分けておきましょう。

商品と店舗、確認日時と在庫案内の条件を記録する図解

商品コードと確認日を残す

公式の商品紹介、店舗情報、FAQなどから、商品名、分かる場合は商品コード、対象店舗、確認日を残します。見た目の近い別商品や、色・サイズ違いを同じ物として記録することを減らせます。

季節商品や紹介時点の情報は、現在の取扱いと分けます。公式の商品紹介に載っていることだけで、すべての店舗に在庫があると決めないようにしましょう。

在庫確認の方法と条件を比べる

在庫の案内と、購入できる保証を区別します。DAISOの公式案内では、アプリでの在庫確認は前日夜時点の情報で、一部対象外店舗や来店時に用意できない場合があるとされています。

セリアの公式FAQでは、電話・HP・アプリでの在庫確認を行わず、店舗でスタッフに尋ねる方法が案内されています。取寄にも条件があり、店舗間の商品移動とは別に扱われています。

どちらが優れているかを機能名だけで決めず、来店前の確認、店頭での問い合わせ、取寄の依頼といった場面ごとに比較します。自店の案内も、実際に対応できる方法と一致させましょう。

在庫確認や注文の方法は会社ごとに条件が異なります。商品を探す手順の比較では、対象店舗や確認時点、対応できる範囲まで参照します。

出典元:DAISO|店舗運営ポリシー、セリア|よくあるご質問(要約)

観察と自店の販売を照合する

現地では、日時、対象商品、価格や仕様の表示、売場への経路を記録します。「サイズ別に並んでいた」という事実と、「選びやすいため売れていそう」という推測を分けます。

自店では、商品群別の販売点数、欠品や取寄、用途やサイズに関する質問などを確認します。競合で気づいた違いが、自店でも困りごとになっているかを確かめましょう。

販売の増減を考える際は、季節、催事、値上げ、新商品の投入などの条件も残します。競合の観察だけで売上や利益を推計し、自店の実績と同じ確度の数字にしないようにします。

競合店調査のやり方|8項目・無料Excelシート店舗ごとの比較条件を記録したい方は、競合店調査の無料シートと記入方法もご活用ください。関連記事|DSSお役立ちコラム

自店の選びやすさを改善する

比較した違いを、自店のどの買い物を助けるかに結び付けます。扱う商品を増やす案だけでなく、今ある商品を正しく選べる案内も改善候補になります。

商品の用途を伝えて選びやすさを改善する図解

架空の引き出し整理で考える

机の引き出しに合う収納用品を探す人向けに、売場を見直す架空の例を考えます。実在店舗の調査結果や成果ではありません。

競合ではサイズの違いを確認しながら収納用品を選べ、自店では似た商品が並ぶものの、内寸と外寸を探し直す必要があったとします。ここでは単純な商品追加より、表示の見つけやすさを改善する案が考えられます。

自店でもサイズに関する質問があるかを確かめ、実際の表示と商品仕様を確認します。そのうえで、寸法の確認箇所や用途ごとの売場案内を、担当部門の基準に沿って整えます。

比較で見えた課題自店で試す改善の例
サイズの違いを探し直す仕様の確認箇所とサイズ別の案内を整える
複数価格帯が分かりにくい商品と価格表示の対応を確認する
関連商品を見つけにくい用途の案内から関連売場へつなぐ
在庫を確かめる方法が不明実際に対応できる確認・注文方法を示す

変更できる範囲から試す

チェーン店では、取扱商品、価格、掲示、売場の変更に本部の基準が関わる場合があります。自店で実行できることと、確認が必要なことを分け、誤った仕様や用途を案内しないようにします。

価格変更や商品追加を検討する場合は、仕入れ、粗利、補充や陳列の負担も見ます。競合にあることを理由に増やす前に、自店の顧客に必要な場面と実行条件を確かめます。

質問と販売の変化を確かめる

表示や案内を整えたなら、同じサイズの質問がどう変わったか、対象商品群の販売や欠品の状態を確認します。店全体の売上だけでなく、変えた箇所に近い記録を見ましょう。

実施前後の曜日、季節商品、催事、在庫条件も残します。販売が伸びても、粗利や作業負担を合わせて見て、続ける案と見直す点を決めます。

調査で分かった選ばれる理由を、店頭の説明と来店前の案内に反映します。集客を増やす施策も、来店後に必要な商品を探しやすい状態と合わせて考えると、改善のつながりが分かりやすくなります。

買い物の用途と商圏を整理したうえで、比較検討中の人へ自店やサービスを知ってもらう広告の仕組みもご確認ください。

ライバルマーケティング広告の仕組みを見る

競合調査で迷いやすい点

同じ用途と確認条件をそろえることで、価格や印象だけでは見えにくい違いを整理できます。

100円ショップの比較範囲と価格以外の確認点を整理する図解

競合は近くの100円ショップだけですか?

同じ用途の商品を買える他業態も候補になります。収納、文具、消耗品などの目的に応じて、雑貨店、ホームセンター、スーパー、通販などを考え、移動や購入時期の条件も合わせて選びます。

同じ価格なら商品数の多さで比べればよいですか?

商品数に加え、必要な寸法や容量、入り数、使い方、探しやすさを確認します。価格が同じでも用途に合うかは異なるため、商品規格と売場の案内を合わせて比べます。

公式サイトに紹介されていれば店舗に在庫がありますか?

紹介と店舗在庫は別です。会社や店舗ごとの確認方法、反映時点、対象外条件を確かめます。在庫の表示があっても購入を保証するとは限らないため、確認日と条件を記録しましょう。

比較対象を選ぶところから確認したい方は、競合分析の基本と進め方も参照してください。調査の土台を整理できます。

自社サービスの比較検討層へ届ける広告について、配信の仕組みをご確認ください。

ライバルマーケティング広告の仕組みを見る
  • LINEで送る

関連記事