Ahrefs(エイチレフス)で競合調査をするなら、競うサイトを選び、流入キーワードと上位ページを読み、コンテンツと被リンクの差分から改善案を決める順で進めます。キーワードの一覧を集めるだけでなく、どの疑問に答える記事を作るか、既存ページのどこを直すかまで整理します。
無料の公開チェッカーでも競合の情報を一部確認できます。一方、所有確認した自社サイトを調べるAhrefs Freeと、有料プランで競合を詳しく調べる機能は、使える範囲が異なります。
この記事では、公式の現行ガイドに沿って、Site Explorerと競合分析の使い方、推定値の読み方、記事制作への活かし方を解説します。
この記事でわかること
- 無料・有料の範囲と、調査前にそろえる条件
- 流入キーワード、上位ページ、被リンクを調べる手順
- 調査結果から新規記事とリライトを選ぶ方法
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Ahrefsで調べる対象と、使える範囲を決める
最初に「競合のどの集客テーマを知りたいか」を決めます。サイト全体の規模を比べるのか、特定のサービスに関する記事を探すのかで、入力するURLと読むレポートが変わるためです。

知りたい情報から、開くレポートを選ぶ
他社サイトを調べる中心になるのがSite Explorerです。ドメインやページのURLを入力し、検索キーワード、流入を集めるページ、外部サイトからのリンクなどを確認します。自社と競合の差分は「競合分析(Competitive Analysis)」で調べます。
| 知りたいこと | 主に使うレポート | 確認する内容 |
|---|---|---|
| 競合が検索される語 | Organic Keywords | 検索語・順位・対象ページ |
| 流入を集める記事 | Top Pages | 上位ページと検索語の組み合わせ |
| 自社との差分 | 競合分析のキーワード比較 | 競合が順位を持ち、自社にない検索語 |
| 外部からの紹介 | Backlinks/Referring Domains | リンク元ページ・参照ドメイン |
| 共通するリンク元 | 競合分析の参照ドメイン比較 | 競合にリンクし、自社にはないサイト |
ドメイン全体と、ブログなどの配下だけを混ぜると、比較する範囲がずれます。入力時の対象範囲に加え、国、表示日、検索順位の条件もそろえて記録します。日本向けの記事なら、まず日本のデータで比較しましょう。
無料チェッカー、Ahrefs Free、有料プランを区別する
公開されているトラフィックチェッカーなどでは、他社サイトの推定検索流入やキーワードの一部を確認できます。無料では何も調べられない、というわけではありません。ただし、一覧の件数や絞り込みには制限があります。
Ahrefs FreeのSite ExplorerとSite Auditは、所有確認したサイトが対象です。競合サイトを自由に登録して、有料版と同じ調査を行う無料プランではありません。まず公開チェッカーで情報の種類を確かめ、継続して比較する必要があれば、有料プランの機能と上限を検討します。
公式ヘルプでは、Ahrefs FreeのSite Explorer・Site Auditは所有確認済みサイトが対象と説明されています。公開トラフィックチェッカーでは、他社の自然検索トラフィックやキーワードを限定して確認できます。
出典:Ahrefs Free/トラフィックチェッカー(要約・2026年10月22日確認)
有料の入口にはStarterもあります。次の金額は、2026年10月22日に公式ページで確認した月払いの税抜表示です。年払いの月額換算とは分けて見てください。
| プラン | 月払い・税抜 | 調査前の確認点 |
|---|---|---|
| Free | 無料 | Site Explorerは所有確認済みサイト向け |
| Starter | 4,460円 | 月200クレジット・履歴1か月・エクスポート不可 |
| Lite | 19,900円 | 月1,000クレジット/ユーザー・履歴6か月 |
| Standard | 38,400円 | クレジット無制限表示・履歴2年 |
このほかAdvancedとEnterpriseもあります。機能が使えることと、必要な件数を調べられることは別です。比較したいサイト数、使うレポート、履歴、出力件数を先に決めてからプランを選びます。
料金と利用条件は公式の料金表・Starterのヘルプで確認できます。Starterには、レポートの表示件数やクレジット数の制限があり、エクスポート機能はありません。
出典:Ahrefs料金/Starterの利用条件(要約・2026年10月22日確認)
検索結果で競い合うサイトを見つける
社内で知られている競合企業だけを入力すると、検索から読者を集めているメディアを見落とします。まず検索上の競合を探し、自社が答えたい疑問と重なる相手を選びます。

自社サイトから、キーワードが重なる相手を探す
Site Explorerへ自社のドメインを入力し、対象範囲を指定して分析します。自然検索の競合を示す「Organic Competitors」で、共通するキーワードや競合候補を確認します。自社がまだ検索にほとんど出ていない場合は、主力サービスに関する検索語をGoogleで調べる方法も併用します。
候補が見つかったら、実際のサイトを開きます。例えば、勤怠管理システムを扱う会社なら、同じシステムの提供会社に加えて、製品比較メディアや労務の解説サイトも検索上の競合になり得ます。サイト全体が大きいという理由だけで、すべての記事を分析対象にする必要はありません。
自社が取りたい検索語と、ページの役割で絞る
料金を比較したい人と、制度の意味を知りたい人では、必要なページが異なります。候補サイトがどの検索語で上位に出て、解説・比較・サービス紹介のどのページで応えているかを確かめます。
比較対象は、知名度やサイトの規模に加え、今回取りたい検索語で競っているかを見て選びます。DRが高いサイトも、読者への説明を学ぶ対象になります。スコアだけを理由に除外すると、必要な比較相手が抜けてしまいます。
SEO競合分析のやり方|比較5項目・無料ツール・改善例検索上の競合を選び、ページの内容を比較する方法を確認したい方に。関連記事|マーケティングノート
流入キーワードと上位ページを一緒に読む
競合を選んだら、どの検索語がどのページへつながっているかを調べます。キーワード一覧とページ一覧を行き来すると、検索する人が求める内容をつかみやすくなります。

Organic Keywordsで、指名検索と一般の検索語を分ける
競合のドメインをSite Explorerへ入力し、「Organic Keywords」を開きます。国を日本に合わせ、検索語、順位、対応URL、推定トラフィックなどを確認します。一般的なテーマを探す場合は、社名や商品名を含む指名検索を分けて読みましょう。
競合の社名を知っている人の検索が多くても、同じ検索語で自社が集客できるとは限りません。一方、「勤怠管理 締め日」「勤怠管理 比較」などは、制度・運用の説明と製品の比較で求める情報が違います。語が似ているかよりも、検索する目的を見ます。
Top Pagesから、本文まで確かめる
次に「Top Pages」で、自然検索の流入を集めるページを確認します。気になるURLについて、どのキーワードで見つかっているかを読み、そのページを実際に開きます。手順、比較条件、図、根拠など、読者の判断を助ける情報をメモします。
同じページが複数の関連語で表示されているなら、それぞれに別記事を作る前に、一つの記事で答えられる範囲を考えます。上位ページの見出しを集めて足すだけでは、説明が重複し、主題もぼやけます。
公式操作ガイドでは、Site Explorerで対象を指定し、Organic KeywordsやTop Pagesなどのレポートから検索語とページを確認する使い方を案内しています。表示条件・対象範囲をそろえて読みます。
出典:Ahrefsの使い方徹底解説(該当節の要約・2026年10月22日確認)
Organic Trafficは、自然検索からの流入の推定として読む
Organic Trafficは、検索順位や検索ボリュームなどから算出する自然検索流入の推定値です。SNS、メール、直接の訪問などを合わせたサイト全体のアクセス実測値ではありません。競合の問い合わせ数や売上も、この数値だけでは分かりません。
自社のSearch Consoleのクリック数と、競合のAhrefsの推定値を、そのまま同じ精度の数字として並べるのは避けます。サイト間の比較は同じツール・指標・条件で行い、自社の改善結果は自社の計測でも確かめます。
競合サイトのアクセス数を調べる方法|無料ツールと推定値の見方自然検索の推定値と、サイト全体のアクセス数の違いを解説します。関連記事|マーケティングノート
コンテンツギャップから、追加するテーマを絞る
競合が順位を持ち、自社には見つからない検索語を探す機能がContent Gapです。不足するテーマの候補を拾えますが、抽出された語をすべて新規記事にする必要はありません。

競合分析で自社と競合を入力し、検索語を比較する
現行の公式ガイドでは、上部メニューの「競合分析(Competitive Analysis)」から比較します。比較するデータを「キーワード」にして、上側に自社、下側に競合を入力します。比較相手を追加し、「分析する」へ進みます。
抽出条件では、競合のいずれかが順位を持つ語を見るのか、複数の競合に共通する語を見るのかを選びます。最初から全競合に共通する語だけに絞ると、一社だけが詳しく答えている有用なテーマを落とすこともあります。まず広く確認し、自社との関連性で候補を減らします。
Content Gapは、競合が順位を持つキーワードを比較する機能です。競合のいずれか、一定数以上、すべてなど、比較条件を切り替えられます。現行ガイドの入口は「競合分析」です。
出典:Ahrefs Content Gap/競合分析の操作案内(要約・2026年10月22日確認)
順位がない理由を、自社の既存記事で確かめる
差分に出るのは、指定した条件で自社の順位が確認できない検索語です。自社に関連ページが存在しないことまで証明するものではありません。既存の記事、サービスページ、Search Consoleも確認します。
例えば「勤怠管理 締め日」が候補に出たとします。既存の運用ガイドに締め日の説明があるなら、まず説明の不足や見つけにくさを点検します。比較検討を求める「勤怠管理 比較」は、運用ガイドとは別のページが必要かもしれません。
差分は新規記事の発注表ではなく、自社がまだ十分に答えていない疑問の候補です。現在の検索結果と自社ページを読んでから、新規制作かリライトかを決めます。
被リンクは、数よりリンク元と掲載理由を確かめる
被リンク調査では、どこから、何を理由に紹介されているかを読みます。競合にリンクしているサイトが分かっても、自社も同じリンクを得られるとは限りません。

BacklinksとReferring Domainsで、リンクの中身を調べる
Site Explorerの「Backlinks」はリンク元ページを、「Referring Domains」はリンクしているドメインを調べる入口です。被リンク数は多くても、同じサイトの複数ページから張られている場合があります。リンク数と参照ドメイン数を分けて確認します。
リンク元を開き、調査データの引用なのか、導入事例なのか、団体の会員一覧なのかを読みます。自社で作る記事の参考にするなら、独自調査や具体的な解説が、どの疑問を解く情報として紹介されているかを見ると役立ちます。
Link Intersectで共通するリンク元を探す
複数の競合にリンクし、自社にはリンクしていないサイトは、「競合分析」で比較するデータを「参照ドメイン」または「参照リンク」にして探します。これがLink Intersectの使い方です。自社と競合を入力して比較し、リンク元の候補を確認します。
業界団体の会員一覧なら入会条件があり、取材記事なら編集部が取り上げた理由があります。関連性や掲載条件を読まずに、一斉の掲載依頼へ進むのは適切ではありません。まず自社にも紹介に値する情報があるかを考えます。
Link Intersectは、競合にリンクしていて自社にはリンクしていないWebサイトを見つける機能です。リンク元候補を発見する道具であり、掲載の成立を示すものではありません。
出典:Ahrefs Link Intersect(機能の要約・2026年10月22日確認)
DRは、被リンクの強さを比べる独自指標として使う
DR(Domain Rating)は、サイトの被リンクプロフィールの強さを0〜100で表すAhrefs独自の相対指標です。ページ単位のUR(URL Rating)とは対象が異なります。「DRが何点なら記事の品質が高い」といった判定には使えません。
GoogleがAhrefsのDRを公式の評価点として使っているわけでもありません。スコアの大小に加えて、リンク元と内容の関連性、紹介される理由を確かめます。高いDRのリンクを集めること自体を、調査の目的にしないようにします。
AhrefsはDRを相対的な指標と説明し、絶対的な合格点を設けていません。リンク元の質やサイトの内容も併せて評価する必要があります。
出典:Ahrefsウェブサイトオーソリティチェッカー(要約・2026年10月22日確認)
調査結果を、新規記事・リライト・参考情報に分ける
調査の最後には、検索語の一覧ではなく、実行する仕事を残します。「読者が知りたいこと」「自社の既存ページ」「追加する情報」を一組にすると、制作の担当者へ具体的に渡せます。

既存ページで答えられるかを、先に判断する
次は、勤怠管理システムを扱う会社を想定した説明用の仮定例です。実在する企業の調査結果や成果ではありません。
| 調査で見つけた疑問 | 自社ページの状況 | 選ぶ対応 |
|---|---|---|
| 締め日をどう設定するか | 運用ガイドはあるが、変更時の手順が薄い | 既存記事を直す |
| 製品を何の条件で比較するか | 機能紹介だけで、比較条件に答えていない | 比較記事を作る |
| 競合社名でのログイン方法 | 自社サービスを探す疑問ではない | 参考情報に残す |
新規記事とリライトのどちらも、顧客の疑問との近さ、説明できる情報、既存ページへの影響を見て優先します。検索ボリュームが大きくても、自社と関係が薄いテーマなら急いで作る必要はありません。逆に小さな語でも、導入前の大切な疑問に答える記事なら候補になります。
同じ検索目的に答える語はまとめ、ページを増やす前に既存記事で十分に説明できるかを確かめます。競合の項目を模倣するだけでなく、自社で確認した手順や条件を加えましょう。
改善した検索語とページを、同じ条件で見直す
記事を公開・更新したら、変更日と変更内容を残します。自社のSearch Consoleで対象ページの表示回数やクリック数を確認し、Ahrefsでは同じ国・対象範囲の検索語や競合の変化を見ます。一時的な増減だけで、修正の効果と決めないようにします。
登録した検索語の順位を継続して追う用途にはRank Trackerがあります。Site Explorerで競合の推定情報を探す作業とは役割が異なります。公式料金表の基本の順位更新頻度は週次であり、全プランが毎日更新という前提で運用を組まないようにします。
公式料金表では、Rank Trackerの基本の更新頻度は週次と表示されています。追跡できる検索語数や追加条件は、契約するプランで確認します。
出典:Ahrefs料金・Rank Trackerの比較(要約・2026年10月22日確認)
Ahrefsの競合調査で迷いやすい疑問
無料の範囲や数値の意味を押さえておくと、調査結果の読み違いを減らせます。よくある疑問を、競合調査で使う場面に沿って整理します。

競合のキーワードは無料で調べられますか?
公開トラフィックチェッカーなどで、一部の情報を確認できます。所有確認した自社サイトを調べるAhrefs Freeとは利用範囲が異なります。競合を詳しく比較したい場合は、必要なレポート、件数、出力の条件を有料プランで確認します。
Ahrefsは月額いくらから使えますか?
2026年10月22日に確認した公式の月払い表示では、Starterが税抜4,460円、Liteが税抜19,900円です。Starterには表示件数やクレジット数の制限があり、エクスポートはできません。価格だけでなく、今回使う機能と上限を確認してください。
データが出ない競合は、アクセスがゼロですか?
ゼロとは限りません。指定した国や対象範囲で、ツールが検索語や流入を把握できていない場合もあります。入力URL、対象範囲、表示日を確かめ、実際の検索結果や公開ページも合わせて読みます。
SemrushとAhrefsは、どちらを選べばよいですか?
両方に検索語や被リンクなどを調べる機能があります。同じ自社・競合のURLと検索語で、必要なレポート、国のデータ、履歴、出力件数、チームの使いやすさを比べると選びやすくなります。広告やSNSまで扱う場合も、製品名だけで判断せず、対象ツールと契約範囲を確認します。
競合調査ツールおすすめ15選|無料の範囲・目的別の選び方【2026年】Ahrefs以外も含め、調べたい情報に合う競合調査ツールを選ぶ際に。関連記事|マーケティングノート
APIやBrand Radarも、競合調査に必要ですか?
通常の検索キーワード・被リンク調査を始めるために、API連携は必要ありません。APIはデータの取り出しや外部システムとの連携に使います。現行の公式案内ではLite以上が対象ですが、利用上限は別途確認します。
Brand Radarは、AI検索などでのブランドの可視性を調べる用途です。自然検索の順位やキーワード差分とは確認する内容が異なります。AIOを調べたい場合も、まず通常検索の改善とAIでの言及のどちらを知りたいか決めてから、機能を選びます。
APIの利用条件とBrand Radarの対象は、それぞれ公式ページで案内されています。基本プランの利用条件と、追加する調査機能・データの範囲は分けて確認します。
出典:Ahrefs API v3の公式ヘルプ/Ahrefs Brand Radar(該当説明の要約・2026年10月22日確認)
競合への関心を、集客施策にも活かしたい方へ
競合サイトを見ている層への広告を検討する場合は、ライバルマーケティング広告の配信方法をご覧ください。SEOの記事改善と合わせ、集客の選択肢を考える際に役立ちます。
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