結婚相談所の開業に向けて連盟の資料を集めても、会員数や加盟金の表示条件が異なり、どこを選ぶべきか判断できないことがあります。全国の会員数が大きくても、自社が支援したい地域や年代で紹介できる人数が十分かは別の問題です。
連盟は、紹介可能な会員の範囲、開業から継続運営までの費用、日々の業務に使える支援を同じ条件で比較して選びます。会員数は単独と提携先を分け、費用は加盟金だけでなく会員登録やシステムの利用まで確認してください。加盟する連盟が決まっても、自社の相談所への集客は別途設計する必要があります。
この記事でわかること
- 会員数の集計条件をそろえて比較できる
- 加盟金と継続費用を分けて予算を立てられる
- システムと研修を実際の業務で評価できる
- 複数加盟を検討する前に確認すべき契約条件がわかる
動画でわかるライバルマーケティング
IBJ・TMS・JBAを同じ費用条件で比較する
以下は2026年10月4日に各連盟の公式ページを確認して整理したものです。公開情報の確認日と、各社が数値の基準としている年月は異なります。税込・税別と対象契約を残し、契約時には自社の利用条件で見積もりを取り直してください。
| 連盟 | 加盟金の公開表示 | 継続費用の公開表示 | 比較時に残す条件 |
|---|---|---|---|
| IBJ | 個人200万円、法人400万円〜・税別 | IBJの公式比較ページだけでは月額費用の内訳を確認できないため、要見積もり | 公式比較表の料金注記は2025年4月の公開情報。現在の契約区分と追加費用を再確認 |
| TMS | 85万円・税別、研修費を含む | 管理システム利用料月額12,000円・税別 | 追加の販促サービス、自社のサイト・広告・面談費用は分けて確認 |
| JBA | 新規開業向けのJBA・良縁会・ノッツェ・その他連盟・CONNECT-ship利用構成で110万円・税込を掲載 | 新規開業向けの説明は月額16,500円〜・税込 | JBAの公式ページ内の別の比較表には異なる金額も掲載されているため、利用する連盟・接続先と最新料金を見積もりで確認 |
JBAの2024年7月〜9月のキャンペーン価格は、現在も使える料金として扱いません。公式ページの中で金額が異なる場合は、都合のよい低額を選ばず、対象プランと適用期間を問い合わせます。不明な月額費は0円として合計しないでください。
紹介範囲も同じ条件で確認します。IBJの比較表は自社単独と他社の提携先込みを分けています。TMSは会員相互紹介ネットワークのSCRUMとCONNECT-ship、JBAはおあいてネットや接続するサービスを案内しています。ネットワーク名が複数ある場合は、自社の契約で使える範囲と、会員の重複を確認します。
自社の相談対象と紹介できる範囲を決める
最初に決めるのは、自社が誰の婚活をどのように支援するかです。希望する地域、相談時間、面談方法、担当者が持てる会員数を整理してから連盟を比較すると、資料の数字を自社の運営に結びつけられます。
1.全国規模と商圏内の紹介可能性を分ける
全国の登録会員数はネットワークの規模を知る材料になります。ただし、実際の紹介は会員本人の希望、相手の希望、活動状態、お見合いの申込みに対する返答で変わります。登録人数がそのまま紹介件数や成婚件数になるわけではありません。
説明会では「対象地域で、どのような年代や活動状況の人を紹介できるか」を尋ねます。個別会員の情報を見せてもらう必要はありません。集計された地域・年代の分布、面談やお見合いの対応地域、遠方の相談所との調整方法を確認してください。
自宅から副業で始める相談所なら、夜間のオンライン面談と土日の調整をどこまで支援できるかが判断の軸になります。店舗型で地域に根ざす相談所なら、近隣で対面のお見合いを行える場所や、相手相談所との連絡方法も確認します。全国の合計だけで、地域の使いやすさを決めないことが大切です。
2.連盟加盟とフランチャイズを同じ意味で扱わない
連盟への加盟とフランチャイズ契約は、比較するときに分けて考えます。会員紹介のネットワークに参加する契約と、ブランド・店舗運営・販売方法などを含む契約では、許可される発信や本部の支援範囲が異なります。
名称だけで判断せず、自社の相談所名、料金設定、広告、ホームページ、営業地域をどこまで決められるかを契約で確認します。「加盟店」という共通の呼び方でも、提供されるサービスや負担する費用が同じとは限りません。
3.資料を集める前に比較表の空欄を作る
資料ごとに強調する数字が異なるため、同じ項目の比較表を先に作ります。情報が見つからない欄は0円や対応なしとせず、「説明会で確認」と残してください。公開ページにないことと、サービスがないことは別です。
| 比較軸 | そろえる条件 | 説明会で確認すること |
|---|---|---|
| 紹介ネットワーク | 単独・提携先・集計時点 | 自社の対象地域で利用できる範囲 |
| 費用 | 税込・税別、個人・法人 | 初期、月額、人数連動、追加機能 |
| システム | 相談所側と会員側 | 登録、申込み、日程調整、権限管理 |
| 研修・支援 | 無料範囲と実施方法 | 開業前後の相談窓口、個別支援 |
| 契約 | 契約期間と更新条件 | 複数加盟、解約、会員への対応 |
会員数は集計時点と重複をそろえて読む
会員数の比較では、何を数えた数字なのかを先に確認します。登録会員、活動中の会員、提携先を含む紹介可能会員では対象が異なります。異なる定義の数字を横並びにしても、紹介の機会を正しく比べられません。
1.単独の会員と提携ネットワークを分ける
TMSの開業向け公式ページは、2026年7月時点としてSCRUM登録会員68,406名とCONNECT-ship有効会員14,797名を掲載しています。注記にはSCRUMの数にTMS会員47,183名を含み、CONNECT-shipにはSCRUMとの重複8,155名を含むことが示されています。
このような数字を単純に足すと、同じ人を重ねて数えてしまいます。重複を差し引いたとしても、登録会員と有効会員の定義が違えば、他の連盟の活動中会員数とそのまま比較できるとは限りません。比較表には数値と一緒に定義を残します。
紹介可能な人数は契約プランや接続するサービスで変わる場合があります。提携先を含む大きな数字を見たら、加盟しただけで全範囲を使えるのか、別の手続きや利用料が必要なのかを確認してください。
2.年月の違う数字で順位をつけない
比較記事に載る数字は、各社の更新時期がそろっていないことがあります。一社が直近月、別の一社が数年前の公表値なら、同じ時点の比較としては扱えません。更新日が新しい記事でも、表の数字まで更新されているとは限りません。
IBJの公式比較ページも、他連盟の値について異なる時点や提携先を含む条件を注記しています。同ページはIBJが作成した比較資料です。IBJ自身の提供条件を確認する入口として使い、他連盟の価格や会員数はその連盟の公式資料でも確認します。
3.成婚数とお見合い数にも対象を添える
成婚の定義、集計期間、連盟内同士の成婚か、提携先を含むかを確認します。人数と組数も異なる単位です。同じ名称の指標でも、数え方が異なれば順位をつける根拠にはなりません。
自社の説明ページで連盟の実績を使う場合は、連盟全体の数値であることを明記します。自社で支援した会員の実績と混ぜないでください。加盟した相談所が同じ結果を出せる保証として表示することも避けます。
IBJ加盟店を検討する前に|費用・支援範囲・自社集客の確認項目IBJ単体の加盟検討では、費用と提供される支援を確認できます。DSSお役立ちコラム
紹介ネットワークへの加盟と、自社相談所への新規集客を分けて設計しましょう。
ライバルマーケティング広告の詳細はこちら加盟金より開業後一年の資金繰りまで比較する
予算は、連盟に支払う費用と自社の運営費に分けます。加盟金が低くても、集客や会員支援に必要な資金を残せなければ運営が続きません。反対に、費用の高い契約だから自動的に集客できるわけでもありません。
1.初期費用と毎月の費用を分ける
初期の支払いには、加盟金、研修、保証金、システムの初期設定などが含まれる可能性があります。月々の費用には、システム、担当者追加、会員登録、連携サービスなどの利用料があるかを確認します。含まれる項目が重複して二重計上にならないようにしてください。
TMSの公式開業資金ページでは加盟金85万円・税別、公式FAQでは毎月の管理システム利用料12,000円・税別を案内しています。これらはTMSの公開条件であり、他連盟の料金や自社の総開業費用を示すものではありません。
個人契約と法人契約で条件が異なる場合もあります。まず自社が申し込む区分を固定し、同じ人数、同じ利用期間で見積もりを取りましょう。「月額固定費」と書かれていても、すべての業務費が含まれると読み替えないことが大切です。
2.入会が増えない期間の支払いを見込む
開業直後は入会のペースも成婚の時期も読めません。成婚料が早期に入る前提にせず、入会が少ない場合の月額費、通信費、広告費、面談費用を計算します。事業用の支出と生活費も分けておきます。
比較用の表には、開業時、毎月、会員が増えたとき、契約を終了するときの支払いを並べます。加盟金の分割払いを使うなら、毎月の返済に加えて総支払額、手数料、審査条件を確認します。頭金の小ささだけで事業負担を判断しないでください。
| 支払いの時点 | 連盟側で確認する項目 | 自社側で用意する項目 |
|---|---|---|
| 加盟・開業時 | 加盟金、研修、初期設定 | サイト、契約書面、備品 |
| 毎月 | 月額費、担当者・接続利用料 | 通信、面談場所、広告、会計 |
| 会員が増えたとき | 登録や追加機能の費用 | 支援時間、受付担当の増員 |
| 更新・終了時 | 更新料、解約条件、引き継ぎ | 会員への説明、情報の移管 |
3.料金の安さと必要な支援を一緒に評価する
経験のある担当者が始める相談所と、仲人業務が初めての相談所では必要な支援が違います。初心者には契約説明、プロフィール作成、お見合い調整、交際中の支援を学べることが費用の比較材料になります。
支援を使える日時も確認してください。本業のある人が副業で始めるなら、研修が平日日中だけでは受けにくい場合があります。録画の有無、個別相談の予約方法、費用を払えば追加支援を受けられるかまで確認すると、運営の空白を減らせます。
システムと研修は日々の業務で試して判断する
機能一覧に丸が付いているだけでは、担当者が使いやすいかは分かりません。相談所側と会員側の画面を確認し、普段行う作業の順に説明してもらいます。デモでは実在会員の情報を持ち込まず、説明用のデータを使います。
1.会員登録から日程調整まで確認する
プロフィール登録、掲載内容の修正、相手への申込み、日程候補の共有、交際状況の記録という流れを見ます。情報を別の表へ転記する作業が多いと、会員数が増えた際に管理が煩雑になります。
会員向け画面では、スマートフォンで活動する際の見やすさ、通知、問い合わせ先を確認します。操作が苦手な会員を支援する場合は、相談所がどこまで補助できるかも確認します。システムの使いやすさと、担当者が代わりに入力する権限は同じものではありません。
2.支援窓口の対象を具体的に尋ねる
「手厚いサポート」という説明は、相談できる内容で確かめます。契約前の説明、初めてのお見合い調整、相手相談所との認識違い、会員からの苦情など、想定する場面を挙げて問い合わせ先と対応範囲を聞きます。
本部へ相談できることと、本部が自社の会員対応を代行してくれることは別です。担当者が対応する部分、連盟ルールに照らして調整する部分、外部専門家へ確認する部分を分けましょう。回答までの目安も、夜間や休日の運営を考える材料になります。
3.情報管理と担当者変更の手順を確認する
会員情報には、本人が公開範囲を限定したい情報も含まれます。管理者と担当者の権限、退職時のアクセス停止、操作の記録、会員から情報訂正を求められたときの手順を確認します。
個人の端末へ画面を保存し、複数サービスへ再登録するといった運用は、契約と本人への説明を先に確かめてください。便利さだけで情報を広げないことが、複数加盟を検討する際にも大切です。
連盟への支払いを見込んだうえで、自社の相談予約につながる広告費を検討できます。
ライバルマーケティング広告の詳細はこちら複数加盟は紹介範囲と運営負担を両方確認する
複数加盟を検討するなら、紹介の機会がどれだけ増えるかと、管理の手間がどれだけ増えるかを同時に見ます。全国の人数を足した表だけでは、費用を増やす理由を説明できません。
1.追加するネットワークで解決したい不足を決める
既存の会員が希望する地域や活動条件で紹介の選択肢が足りないのか、特定の提携サービスを利用したいのかを整理します。「多いほどよい」という理由では、効果を測る軸が定まりません。
同じ人が複数のネットワークに登録している可能性があります。追加後に紹介候補が何人増えたか、実際のお見合い調整まで進んだかを確認します。比較には本人の同意と連盟ルールの範囲で取得できる情報だけを使ってください。
2.現在の契約と追加先の契約を両方確認する
複数加盟の可否、会員情報の登録先、表示できる連盟名やロゴ、退会後の情報管理は、現在の書面で確認します。過去の記事や、別の相談所が複数加盟しているという理由だけで、自社にも同じ条件が適用されると判断しないでください。
担当者が二つのシステムを管理するなら、活動状態、連絡、交際の記録を更新する手順も必要です。会員への案内に食い違いが出ないように、どの記録を管理の基準にするかを決めます。
3.追加費用は会員数だけで回収を計算しない
追加の月額費だけでなく、登録や更新にかかる担当者の時間も試算します。紹介範囲が広がっても、相談所への新規入会が自動的に増えるわけではありません。既存会員への支援改善と、新規顧客の獲得を分けて評価します。
効果が見えない場合の見直し時期も決めておくと、支払いだけを続ける状態を避けられます。契約終了が会員の活動に与える影響は、その判断の前に確認してください。
結婚相談所のフランチャイズ選び|連盟加盟との違いと契約確認ブランドや運営方法を含む契約は、連盟加盟との違いから確認します。DSSお役立ちコラム
比較から加盟後の運営まで段階を分ける
比較のゴールは、契約先を一つ選ぶことだけではありません。開業後に会員を支援し、入会前の説明と実際のサービスを一致させるところまで準備します。加盟条件、料金、提供できる支援が整った段階で集客を始めます。
| 段階 | 行うこと | 次へ進むための確認 |
|---|---|---|
| 資料比較 | 対象者と同じ比較項目を整理 | 数値の定義と費用の空欄を把握 |
| 説明会・デモ | 実務と契約条件を質問 | 書面の見積もりと運営方法を確認 |
| 契約前 | 資金繰りと担当体制を検討 | 入会が少ない期間も継続できる |
| 開業準備 | 研修、料金表、契約説明を整備 | 相談受付と会員支援が動く |
| 開業後 | 集客と既存会員の活動を記録 | 本部への相談と改善点を特定 |
加盟後の集客では自社の支援を伝える
連盟名だけでは、近隣の同じ加盟店との違いを伝えきれません。担当者、相談時間、面談の方法、料金の発生条件を自社サイトに載せます。連盟の実績を自社の実績へ読み替えず、自社が実際に行う支援で説明してください。
広告を検討する場合は、連盟への支払いと広告費を分けます。ライバルマーケティング広告は、料金と相談方法を説明できる自社ページを受け皿にして検討できます。加盟先選びの代わりに広告を先行させず、受付と説明が動くことを確かめてから予算を決めましょう。
紹介活動と新規入会は異なる指標で見る
既存会員への支援では、お見合い申込み、成立、面談や相談対応の状況を追います。新規集客では、相談予約、相談実施、入会を追います。連盟全体の実績と、自社の広告成果を同じ数値として評価しないことが必要です。
件数の少ない時期は、割合の上昇だけで成功と決めません。対象と期間をそろえた件数を記録し、どの段階に不足があるかを本部や担当者と相談します。会員の希望や支援時間も判断に含めれば、単なる入会数の追求を避けられます。
契約で認められる発信範囲を確認し、自社の支援内容を説明するページへ案内します。
ライバルマーケティング広告の詳細はこちら結婚相談所の連盟比較でよくある質問
会員数が最も多い連盟を選べばよいですか?
全国の規模は判断材料の一つです。自社が対象とする地域、年代、活動条件で紹介できる範囲と、調整を支援できる体制まで確認します。人数の定義と集計時点が異なる数値を、そのまま順位に使わないでください。
加盟金の差だけで費用対効果を判断できますか?
月額費、追加機能、担当者や会員数に応じた費用、研修の使いやすさまで含めて比較します。自社のサイト制作、広告、面談場所、支援時間の費用も別途必要です。開業後に入会が少ない期間の資金繰りを確認して選びます。
複数の連盟へ加盟すると集客も増えますか?
紹介ネットワークが増えることと、自社への新規入会が増えることは別です。契約条件と会員情報の扱いを確認し、追加加盟で解決したい不足を決めます。集客には自社のサービス説明と相談予約の受付が必要です。
公開情報が見つからない項目はどう比較しますか?
不明な項目は0円や対応なしとせず、各連盟の説明会で確認します。同じ利用人数と期間の見積もりを取り、口頭の案内を契約書面と照合してください。数値の基準日も一緒に残すと後から判断を見直せます。
連盟選びの後に必要な相談所の集客について、広告の提供内容を確認できます。
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