塾チラシの作り方|反響を増やす構成・配布・体験予約導線

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塾チラシの作り方|紙面の並び順と体験申込への導線設計

「デザイン会社に頼んできれいなチラシができたのに反響がない」「毎回同じ内容で作り続けている」——塾のチラシでは、この二つが起こります。

チラシは、手に取った保護者が数秒で捨てるか残すかを決めます。この数秒で見られているのは、きれいさではなく「自分の子どもに関係があるか」です。並び順が反響を決めます。

塾チラシは、紙面の上から「対象学年」「解決する困りごと」「体験の申込方法」の順に置くと反響が変わります。

塾名や理念を大きく置いても、保護者はその塾を知りません。まず自分に関係があるかを判断させ、次に何が解決するのかを示し、最後に行動の手段を渡す並びにします。

この記事でわかること
  • 保護者が数秒で判断する要素と、紙面での並び順
  • 写真と実績の見せ方で信頼を損なわない方法
  • 料金を紙面に書くときの総額の示し方
  • 体験申込への導線を複数用意する理由
  • サイズと両面の使い分け、入稿前の確認項目

チラシが届かない比較検討層へ、自塾の体験を提示。

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【結論】上から「対象・困りごと・申込」の順に置く

塾チラシの紙面で対象と困りごとと申込を上から順に置く構成の図解
数秒で判断される紙面の並び順

チラシを手に取った保護者が最初に確認するのは、自分の子どもに関係があるかどうかです。ここで関係ないと判断されると、その先は読まれません。

塾名を一番大きく置かない

保護者はその塾を知らないため、名前を大きくしても判断材料になりません。紙面で最も大きくすべきなのは、対象学年と解決する困りごとです。塾名は、その下に置いても伝わります。

対象は学年と状況で書く

「小中高対応」では、自分の子どもに合うかが判断できません。「中学2年生の数学でつまずいている生徒へ」のように、学年と状況を組み合わせて書きます。対象を絞ると受け取る人は減りますが、残る率は上がります。

困りごとは家庭で起きている場面で書く

指導方針や合格実績より、家庭で起きている場面のほうが反応します。「宿題に取りかかるまで時間がかかる」「テスト前になって焦り始める」といった記述に心当たりがある保護者が、次を読みます。

紙面の位置 置く内容 よくある誤り
最上部 対象学年と状況 塾名を最も大きく置く
上部 解決する困りごと 指導理念を長く書く
中部 指導の進め方と料金 コース一覧だけを並べる
下部 体験の申込方法と期限 電話番号だけを小さく置く
余白 地図と最寄り 住所だけを文字で書く

写真と実績の見せ方

塾チラシで使う写真と実績の見せ方を整理した図解
教室の様子・講師の顔・実績の条件表示

紙面の写真は、雰囲気を伝えるためではなく、通う場面を想像させるために使います。選ぶ写真で反響が変わります。

教室の実際の様子を使う

素材集の写真を使うと、どの塾のチラシも同じ印象になります。実際の教室、実際の講師、実際の自習席を撮った写真のほうが、通う場面が想像できます。生徒が写る場合は、掲載の同意を得ます。

講師の顔を出すかを決める

個人塾や小規模な塾では、誰が教えるのかが判断材料になります。顔写真と、指導の考え方を短く添えると、大手との違いになります。大手と同じ構成のチラシを作ると、規模の差だけが見えます。

合格実績は母数と期間を併記する

合格者数だけを大きく出すと、在籍者数に対する割合が分かりません。母数となる在籍者数と集計期間を、同じ紙面に書きます。紙面の制約で条件を省くと、実際より優良と示す表示になり得ます。書けない面積なら、数字を出さない選択もあります。

成績の変化は個別の例として示す

「点数が上がった」という記述は、対象人数と期間を添えます。一人の例を全体の傾向のように見せると、誤認を招きます。個別の例であることを明記し、掲載には本人と保護者の同意を得ます。

使う素材 効果 併記すべきこと
実際の教室の写真 通う場面が想像できる 生徒が写る場合は同意
講師の顔写真 誰が教えるか伝わる 指導の考え方を短く
合格実績 候補に入る条件になる 母数と集計期間
成績の変化 同じ状況の家庭に届く 対象人数と期間・個別例の明記
素材集の写真 どの塾も同じ印象になる 使わないほうがよい

料金を紙面に書くときの示し方

塾チラシで料金を書くときの総額の示し方を整理した図解
月謝以外の費用と割引条件の書き方

料金を書かないチラシは、比較の候補から外れます。ただし月謝だけを大きく書くと、後の説明で不信を招きます。

料金を載せないと問い合わせが減る

問い合わせを増やすために料金を隠す発想がありますが、実際には保護者は書いていない塾を候補から外します。金額に幅がある場合は、学年別やコース別の目安を書きます。

月謝以外の費用があることを書く

入会金、教材費、季節講習費が別に必要な場合、その旨を紙面内で分かる形にします。紙面が狭いために月謝だけを書くと、実際より安いと誤認される表示になり得ます。「別途費用あり」の一言でも、書いてあるかどうかで印象が変わります。

割引は条件と期間を同じ大きさで書く

入会金無料や初月半額を出す場合、適用条件と期間を同じ視認性で併記します。紙面では条件が小さくなりがちなので、文字サイズを確認します。常時実施している内容を期間限定と書くのは避けます。

他塾との価格比較は載せない

他塾の料金と並べて安さを示す表示は、条件が揃っていないと事実と異なる比較になります。他社の商品より著しく優良であると示す表示は、法令上の問題になり得ます。自塾の条件を書くことに徹します。

書く内容 書き方 起きやすい不備
月謝 学年別・コース別の目安 書かずに問い合わせを促す
月謝以外 発生する項目を明記 実際より安いと誤認される
割引 条件と期間を同じ大きさで書く 条件が小さく書かれている
他塾との比較 載せない 条件の揃わない比較になる

体験申込への導線を複数用意する

塾チラシから体験申込へつなげる導線を複数用意する構成の図解
電話・二次元コード・受付時間の書き方

チラシを見て申し込む気になった保護者が、その手段を持っていないと反響は消えます。手段を一つに絞らないようにします。

電話だけにしない

日中に電話をかけられない保護者がいます。電話しか手段がないと、その時点で取りこぼします。二次元コードから申込ページへ進める形を併設します。夜に見て、その場で申し込める状態が必要です。

電話番号には受付時間を添える

受付時間を書かないと、つながらなかった時点で他塾に流れます。電話番号と受付時間は必ずセットで書きます。受付時間外に見た保護者が、別の手段を選べる形にします。

二次元コードの着地先を専用ページにする

トップページに着地させると、保護者はチラシで見た内容を探し直すことになります。チラシの内容に対応した申込ページに直接着地させます。この着地先が、どのチラシからの反響かを測る手がかりにもなります。

申込の期限を書く

期限がないと、後で考えようと保留されます。体験の受付期限や、講習の申込締切を書くと、判断が前に進みます。ただし常時受け付けているものを期限付きに見せるのは避けます。

導線 届く相手 併記すること
電話 日中に連絡できる保護者 受付時間
二次元コード 夜に見て申し込む保護者 着地先を専用ページに
申込フォーム 電話が苦手な保護者 返信までの目安時間
来訪 近隣で通りがかる保護者 受付している曜日と時間

サイズと両面の使い分け

塾チラシのサイズと両面の使い分けを整理した図解
面積と情報量のバランス、裏面に置く内容

面積を増やすと情報を詰め込みたくなりますが、詰め込むと何も伝わりません。面ごとに役割を分けます。

表面は判断させる面

対象学年、困りごと、体験の申込方法だけを置きます。この三点で、読むかどうかの判断が終わります。表面に情報を詰め込むと、どれも読まれません。

裏面は読む人向けの面

表面で関心を持った保護者が読む面です。指導の進め方、時間割、料金の詳細、講師の紹介を置きます。裏面まで読む保護者は既に検討を始めているため、情報量が多くても構いません。

サイズは配布方法で決める

投函する場合、大きすぎると折られて表面が見えなくなります。手渡しする場合は、持ち帰りやすいサイズが向きます。折込に入れる場合は、他の広告に埋もれない大きさが必要です。配布方法を決めてからサイズを決めます。

余白を残す

紙面を文字で埋めると、読む前に読みたくないと判断されます。余白があると、置かれた要素が目に入ります。情報を削る判断が、反響を上げます。

役割 置く内容
表面 読むかどうかを判断させる 対象・困りごと・申込方法
裏面 検討している人に情報を渡す 指導の進め方・時間割・料金詳細
表面の余白 要素を目に入れる 詰め込まない
裏面の下部 念のための情報 地図・アクセス・受付時間

他塾のページを見ている家庭を指定し、体験申込へ誘導。

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時期ごとに内容を変える

塾チラシの内容を時期ごとに変える設計を示した図解
学年の切り替わり・テスト後・長期休み前で変える訴求

同じ紙を年間で使い回すと、時期ごとの検討動機に合いません。訴求を時期に合わせて変えます。

学年の切り替わり前は「新学年の準備」

この時期は、習い事や塾を始める・替える判断が集中します。新学年で何が変わるのか、それに向けて何を準備するのかを軸にします。通年の入塾案内として最も反響が出る時期です。

テストの後は「結果への対応」

定期テストの結果が出た直後は、保護者の動機が最も強くなります。この時期は、点数を上げるための具体的な進め方を軸にします。対象校のテスト日程を把握し、その後に配布を合わせます。

長期休みの前は「短期で試せる講習」

季節講習は、通年の入塾より判断のハードルが低い接点です。初めての家庭が試しやすいため、講習の内容と期間を軸にします。講習から通年へつなぐ流れも紙面に書きます。

同じエリアに繰り返す場合は内容を変える

同じ紙を短い間隔で繰り返すと、見た瞬間に読まれなくなります。回ごとに軸を変えると、別の内容として認識されます。訴求を変えるだけで、紙面の作り直しは必要ありません。

時期 軸にする内容 誘導先
学年の切り替わり前 新学年の準備 通年の入塾と体験
テストの後 結果への具体的な対応 個別の学習相談
長期休みの前 短期で試せる講習 季節講習の申込
受験期の前 志望校に向けた進め方 進路相談

反響を測るための紙面上の仕込み

塾チラシの反響を測るための紙面上の仕込みを示した図解
識別の印・専用の着地先・持参の特典

反響が測れない紙は、次にどう直すかの判断ができません。紙面に測るための仕込みを入れます。

版ごとに識別できる印を入れる

作った時期やエリアが分かる小さな記号を紙面の隅に入れます。問い合わせ時にその印を確認できれば、どの版からの反響かが分かります。複数の版を同時に試す場合に必要になります。

二次元コードの着地先を版ごとに分ける

着地するページを版ごとに分けると、どの版からの流入かが記録できます。紙の反響を数字で追える唯一の確実な手段がこれです。ページを分けるのが難しい場合、末尾に印をつける形でも記録できます。

「持参で特典」は測る手段になる

チラシを持参した場合の特典を設けると、紙を持ってきた人が分かります。ただし特典の条件と期間を明記する必要があります。特典を出さなくても、問い合わせ時に確認する形で足ります。

問い合わせ時に必ず記録する

どこで知ったかを、電話でもフォームでも記録します。選択肢に「チラシ」を入れ、可能なら版の印も確認します。この記録がないと、紙と他の施策のどちらが効いているか分かりません。

仕込み 測れること 運用の負荷
版ごとの識別印 どの版からの反響か 低い
着地先を版ごとに分ける 流入数を数字で追える 中程度
持参での特典 紙を持ってきた人が分かる 条件の明記が必要
問い合わせ時の記録 経路の比較ができる 低い

入稿前に確認する項目

塾チラシの入稿前に確認する項目を整理した図解
文字サイズ・条件の表示・連絡先の正確さ

刷ってから間違いが見つかると、その分の費用がそのまま無駄になります。入稿前の確認項目を決めておきます。

条件の文字が読めるサイズか

料金の但し書き、割引の条件、実績の母数は、小さくなりがちです。印刷したときに読めるサイズかを、実寸で出力して確認します。読めない大きさで書いた条件は、書いていないのと同じ扱いになり得ます。

連絡先と受付時間が正確か

電話番号の誤り、二次元コードの着地先の誤り、受付時間の記載漏れは、刷った後では直せません。二次元コードは実機で読み取り、着地先まで確認します。

日付と学年の記載が今年のものか

前年の版を使い回すと、日付や学年の記載が残ることがあります。講習の日程、対象学年、実績の年度を一つずつ確認します。古い日付が残った紙は、更新していない塾という印象を与えます。

生徒の写真の同意を確認したか

生徒が写る写真を使う場合、掲載の同意を得ているかを確認します。卒業した生徒の写真を使い続ける場合も、同意の範囲に含まれているかを確認します。

確認項目 確認の方法 見落としたときの影響
条件の文字サイズ 実寸で出力して読む 条件が伝わらない
電話番号 実際にかけてみる 反響が届かない
二次元コード 実機で読み取る 反響が消える
日付と学年 一つずつ確認 更新していない印象
写真の同意 同意の記録を確認 掲載の問題になる

紙が届かない層への手段を併せて持つ

紙が届かない層へ広告で接点を作る導線を示した図解
投函できない住宅・紙を見ない家庭への代替

チラシは、投函できない住宅と、紙を見ない家庭には届きません。この層を取りに行くには別の手段が必要です。

紙は「まだ探していない層」に効く

チラシの価値は、塾を探していない家庭にきっかけを作れることです。逆に、既に探している家庭は自分で調べて動くため、紙が届く前に他塾の体験に行っている場合があります。役割が違います。

競合塾の閲覧者を対象に指定する

ライバルマーケティング広告は、競合となる塾のサイトを閲覧している人を対象に指定して広告を配信する手法です。投函できない住宅の家庭にも、紙を見ない家庭にも接点を作れます。他塾を調べている段階で届くため、比較の候補に入れます。

紙と広告で内容を揃える

紙で伝えた対象と困りごとを、広告の着地ページでも同じ順に置きます。紙を見た後に検索した保護者が同じ内容に出会うと、判断が早くなります。紙と広告を別々に作ると、この効果が生まれません。

手段 届く相手 紙面との関係
チラシ まだ探していない家庭 きっかけを作る
条件指定型の広告 他塾を検討中の家庭 比較の候補に入る
検索からの流入 塾名や地域で調べた家庭 紙と同じ内容を置く
地図検索 近隣で探している家庭 場所と時間帯を確認させる

紙では届かない層へ、自塾の情報を直接届ける。

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塾チラシについてよくある質問

塾チラシに関するよくある質問と回答をまとめた図解
デザインの依頼・料金の掲載・実績の書き方などへの回答

デザイン会社に頼めば反響は上がりますか?

見た目は整いますが、反響を決めるのは並び順と内容です。デザイン会社は、何を最も大きく置くかを塾の代わりに決められません。対象学年と状況、解決する困りごと、体験の申込方法という三点を上から順に置くことを依頼時に伝えてください。塾名を最も大きくする構成にすると、保護者はその塾を知らないため判断材料になりません。

料金は紙面に書くべきですか?

書いてください。問い合わせを増やすために隠す発想がありますが、実際には保護者は書いていない塾を候補から外します。金額に幅がある場合は、学年別やコース別の目安を書いてください。あわせて、入会金・教材費・季節講習費が別に必要な場合はその旨を明記してください。月謝だけを書くと、実際より安いと誤認される表示になり得ます。

合格実績はどう書けばよいですか?

母数となる在籍者数と集計期間を、同じ紙面に併記してください。合格者数だけを大きく出すと、在籍者数に対する割合が分からず疑われます。紙面の制約で条件を省くと、実際より優良と示す表示になり得ます。条件を書ける面積がない場合は、数字を出さず、入塾時の状況からどう変わったかを個別の例として示す方法もあります。掲載には本人と保護者の同意が必要です。

同じチラシを何度も配ってよいですか?

内容を変えて、間隔を空けるなら有効です。同じ紙を短い間隔で繰り返すと、見た瞬間に読まれなくなります。学年の切り替わり前は「新学年の準備」、テストの後は「結果への対応」、長期休みの前は「短期で試せる講習」と、時期ごとに軸を変えてください。訴求を変えるだけで、紙面全体を作り直す必要はありません。

反響はどうやって測ればよいですか?

紙面の隅に版ごとの識別印を入れ、問い合わせ時にその印を確認してください。あわせて、二次元コードの着地先を版ごとに分けると、流入数を数字で追えます。これが紙の反響を確実に測れる手段です。判断には問い合わせ数ではなく入塾数を使い、配布費を入塾数で割った1人あたりの費用を他の施策と並べて比べてください。

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