マーケティング分析の進め方|見る順番と、分析で終わらせない4つの型【2026年最新】

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「分析はしているが、結論が『もっと集客を頑張る』で終わる」——分析が施策につながらない典型的な状態です。

結論からいうと、分析は「データを眺めること」ではなく「どこが詰まっているかを1か所に特定すること」です。特定できれば打ち手は自動的に決まります。決まらないなら、まだ特定できていません。

この記事でわかること

  • 分析を上流から見る順番(いきなりCPAを見ない)
  • 最低限そろえる4つのデータ
  • 分析結果が示す4つの型と、それぞれの打ち手
  • 分析に使うデータの整え方
  • 分析が施策につながらないときの原因
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まずは動画で全体像を確認できます

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【結論】上流から順に見て、詰まっている1か所を特定する

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見る数字落ちていたら疑う場所
1流入数(チャネル別)配信量、検索順位、予算
2滞在時間・スクロール率集めている相手と内容のズレ
3フォーム到達率判断材料の不足、CTAの位置
4フォーム送信率入力項目数、不安の残り
5商談化率集めている相手の質、一次対応の速度
6受注率比較で負けている軸

いきなりCPAを見ない

CPAは1〜6の結果として出る数字です。CPAだけを見ても、どこが原因か分かりません。上から順に見て、最初に落ちている段階を特定してください。そこが唯一の着手点です。

複数落ちていても、上から1つずつ

2か所以上に問題があっても、同時に直さないでください。同時に変えると、どちらが効いたのか永久に分かりません。上流から1つ直し、数字を確認してから次に進みます。

最低限そろえる4つのデータ

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高度な分析ツールは不要です。次の4つがあれば、詰まっている場所は特定できます。

  1. チャネル別の流入・問い合わせ数:広告管理画面とサイト解析
  2. ページ別の滞在時間・直帰率:サイト解析
  3. フォームの到達数と送信数:解析のイベント設定
  4. 失注理由の記録:営業側。どこと比較し、何が決め手だったか

4番が最も欠けている

1〜3はツールで自動的に取れますが、4番は運用でしか作れません。そして分析の精度を最も左右するのがここです。「他社に決まった」で終わらせず、比較相手と決め手まで記録してください。

まず記録の仕組みを作る

4番がない状態で分析を始めても、受注率が低い理由を推測するしかありません。データがそろっていないなら、最初の改善は「記録の仕組みを作ること」です。分析ツールを増やすより先にやるべき作業です。

分析結果が示す4つの型と打ち手

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症状打ち手
①流入不足そもそもアクセスが少ないチャネルの追加、予算配分の見直し
②相手のズレ流入はあるが滞在時間が短いキーワード・配信対象の入れ替え、除外設定
③受け皿不足読まれているがフォームに届かない費用の目安・他社との違い・導入の流れを足す
④比較負け商談にはなるが受注しない失注理由から負けている軸を特定し、比較材料を整える

型が決まれば打ち手は自動的に決まる

分析の目的は、この4つのうちどれかを1つ選ぶことです。「①と③の両方かもしれない」という状態は、まだ分析が終わっていません。上流から見れば必ず1つに絞れます。

④が最も見落とされる

受注率は営業の指標とされがちですが、比較で負けているならマーケティング側の課題です。比較材料が足りない、あるいは比較段階で自社が見られていない可能性があります。

外部要因と内部要因を切り分ける

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数字が悪化したとき、自社の施策が原因とは限りません。

運用型広告費は2兆9,352億円(前年比112.5%)で、インターネット広告媒体費に占める構成比は88.7%。予約型広告費は3,042億円(前年比109.1%)、成果報酬型広告費は699億円(前年比96.1%)。

出典:電通「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(2026年3月5日発表)https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011004.html

運用型広告費は2兆9,352億円(前年比112.5%)で、インターネット広告媒体費の88.7%を占めます。同じ枠を狙う出稿者が増え続けているため、自社が何も変えていなくても単価は上がり、CPAは悪化します。

外部要因を先に確認する

  • インプレッションシェアの推移(競合の出稿増)
  • 検索ボリュームの季節変動
  • 媒体側の仕様変更
  • 自社サイトの改修(意図しないCVR低下)

これらを確認せずに「施策が悪かった」と結論づけると、正しく動いていた施策を止めてしまうことがあります。分析の最初に、外部要因のチェックを入れてください。

分析に使うデータの整え方

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計測の正確さを先に点検する

分析の前提として、次の3点を確認してください。ここがずれていると、以降の分析はすべて無意味です。

  • 重複カウント:サンクスページの再読込で二重計上されていないか
  • 電話コンバージョン:電話問い合わせが数えられているか
  • チャネルの分離:広告・自然検索・直接流入が混ざっていないか

比較できる形にする

単月の数字だけでは判断できません。最低3か月分を並べ、傾向で見てください。とくに季節性のある商材では、前月比より前年同月比のほうが実態を表します。

粒度を揃える

チャネル別、ページ別、キーワード群別——粒度がバラバラだと比較できません。「チャネル別」を基本の単位に固定し、必要なときだけ下位に降りるという運用にすると、毎回の分析が速くなります。

広告担当者の多い競合ページを指定し、自社の広告相談へ誘導。

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分析が施策につながらない3つの原因

  1. 決めたい問いを立てていない:網羅的に眺めるだけで、結論が出ない
  2. データがそろっていない:とくに失注理由。推測で埋めることになる
  3. 1か所に特定していない:「あれもこれも課題」で終わり、優先順位がつかない

1番を防ぐ

分析を始める前に、「この分析で何を決めるか」を1文で書いてください。「来期の予算をどのチャネルに配分するか」「LPを改修すべきか」など。問いがあれば、見るべきデータも自動的に絞れます。

3番を防ぐ

上流から順に見るという手順を守れば、必ず1か所に絞れます。複数の課題が同時に見えるのは、順番を無視して全体を眺めているためです。

分析の頻度と報告の形

頻度見るものアウトプット
週次流入・問い合わせ・広告費今週やること3つ
月次歩留まり全体、チャネル別の商談化率詰まっている1か所の特定
四半期受注貢献、指名検索数、失注理由の傾向継続・中止・拡大の判断

報告に必ず入れる2つ

  • 詰まっている場所はどこか(1か所だけ)
  • 次に何をするか(3つ以内)

数字の羅列だけの報告書は、読まれても行動につながりません。グラフを増やすより、この2行を明確にするほうが価値があります。

「比較負け」と判明したときの打ち手

分析の結果が④比較負けだった場合、広告の運用改善では解決しません。必要なのは比較材料の整備と、比較段階での露出です。

まず失注理由から軸を特定する

価格で負けているのか、実績で負けているのか、対応スピードで負けているのか。軸が特定できれば、比較表に載せるべき項目が決まります。ここが曖昧なまま「もっと魅力を伝える」としても改善しません。

検索連動型広告は、インターネット広告媒体費に占める構成比38.7%(取引手法は運用型)。ディスプレイ広告は運用型が前年比111.5%、予約型が前年比98.8%。

出典:電通「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(2026年3月5日発表)https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011004.html

検索連動型広告はインターネット広告媒体費の38.7%を占める最大の枠ですが、対象は検索している人に限られます。競合のサイトで比較している段階の人には、検索広告もリターゲティングも届きません。

ライバルマーケティング広告では、指定した競合URLの訪問者を対象候補として配信を設計し、自社の比較ページへ誘導します。失注理由に出てきた社名が、そのまま配信対象の候補になります。配信可否・対象母数は対象URLと商圏によって変わるため、事前診断で確認します。

分析チェックリスト

区分確認項目
前提「この分析で何を決めるか」を1文で書いた
計測重複カウント・電話CVの漏れを点検した
データ失注理由(比較相手と決め手)を記録している
手順上流(流入)から順に見た
手順外部要因(競合の出稿増・季節性)を先に確認した
結論詰まっている場所を1か所に特定した
結論次にやることを3つ以内で書いた

販促分析で比較中の層を競合サイトで狙い撃ちし、自社の広告相談へ誘導。

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マーケティング分析に関するよくある質問

分析しても施策が決まりません

「この分析で何を決めるか」を先に1文で書いてください。網羅的に眺めるだけでは結論が出ません。問いが決まれば、見るべきデータも自動的に絞れます。そのうえで上流から順に見れば、詰まっている場所は1か所に特定できます。

何から見ればよいですか?

流入数からです。いきなりCPAを見ると原因が特定できません。流入 → 滞在時間 → フォーム到達率 → 送信率 → 商談化率 → 受注率の順に見て、最初に落ちている段階が唯一の着手点です。

高度な分析ツールは必要ですか?

不要です。①チャネル別の流入と問い合わせ数、②ページ別の滞在時間、③フォームの到達数と送信数、④失注理由の記録——この4つで十分に特定できます。足りないのはツールではなく、たいてい④の記録運用です。

数字が悪化したら施策を止めるべきですか?

外部要因を先に確認してください。競合の出稿増、季節変動、媒体の仕様変更、自社サイトの改修——これらを確認せずに結論づけると、正しく動いていた施策を止めてしまいます。

課題が複数見つかりました。どれから直しますか?

上流から1つずつです。同時に複数を変えると、どちらが効いたのか分からなくなります。1つ直して数字を確認してから次に進んでください。複数が同時に見えるのは、順番を無視して全体を眺めているためです。

受注率が低いのは営業の問題ですか?

比較で負けているなら、マーケティング側の課題でもあります。比較材料が足りないか、比較段階で自社が見られていない可能性があります。失注理由から負けている軸を特定し、比較表とLPに反映してください。

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