ストーリーズ広告とは?意味・費用・使い方・効果測定まで解説

  • LINEで送る
ストーリーズ広告とはを内容別のオリジナル構図で整理した図解

「フィード広告とストーリーズ広告、どちらに予算を寄せるべきか判断できない」「縦型の素材を作ったが、フィードの流用で本当に効くのか不安がある」——そのように迷っていませんか。

ストーリーズ広告は、SNSの全画面縦型フォーマットに配信する広告です。この記事では、実際に運用を検討する担当者に向けて、仕組み、向き不向き、費用の考え方、クリエイティブ、KPI、社内準備までを一続きで整理します。

先に結論をお伝えすると、 ストーリーズ広告は、全画面を占有できる代わりに、視聴者が指でスキップする速度が極端に速いフォーマットです。1つあたりの滞在は数秒しかなく、その間に伝わらなければ次へ送られます。そのため、フィード用の横型素材を流用すると余白が生まれ、全画面の利点が消えます。縦型で作り直し、最初の1秒で対象者を示すことが前提条件になります。滑走で流される前提に立てるかどうかが、成果を分けます。

この記事でわかること

  • ストーリーズ広告が「全画面だが数秒」というフォーマットである理由
  • フィード広告との視聴姿勢と設計の違い
  • 縦型素材を専用に作るべき理由と最低限の要件
  • スワイプ操作を前提にした行動導線の作り方
  • 離脱の早さを前提にしたKPIの置き方

リスティング広告とは?仕組み・費用・始め方を解説リスティング広告とは?仕組み・費用・始め方を解説検索行動に近い見込み顧客を獲得したいときの基本設計を確認できます。Delight Solutions コラム

競合の広告施策訪問者を狙い撃ちし、自社の広告相談へ誘導。

ライバルマーケティング広告の詳細はこちら

サービス動画

まずは動画で全体像を確認できます

競合を調べているユーザーに、どう自社を選択肢として届けるのか

ライバルマーケティング広告の仕組みや、競合比較中のユーザーに接点を作る考え方を、サービス紹介動画でも確認できます。記事を読む前の全体把握にも、読み終えたあとの社内共有にも使いやすい内容です。

社内共有や後で見返す場合は、YouTubeで動画を開くこともできます。

【結論】ストーリーズ広告とは?意味と広告上の役割を整理する

ストーリーズ広告とは

ストーリーズ広告とは、SNSの全画面縦型枠に、投稿と投稿の合間として差し込まれる広告です。画面全体を占有できる一方、視聴者はタップで次々と送っていきます。

そのため、じっくり読ませる設計は成立しません。数秒で1つの情報だけを渡し、興味を持った人に次の行動を促す、という割り切った構成が前提になります。

全画面の利点は「集中」ではなく「一瞬の占有」

画面全体を使えることと、じっくり見てもらえることは別です。視聴者は次を見るためにタップし続けています。

その一瞬で伝わる情報量は、文字なら十数文字、映像なら1カット程度です。複数の要素を並べると、どれも認識されないまま送られます。伝える内容を1つに絞ります。

役割は「興味を持った人だけを次に進ませる」こと

全員に理解してもらう場ではなく、反応する人だけを拾う場です。

そのため、遷移先で詳しく伝える前提で設計します。ストーリーズ内で説明を完結させようとすると情報が詰まり、結果として誰にも届きません。

整理する項目決めておくこと実務上の見方
伝える情報1つに絞れているか数秒で認識できる量に制限する
素材の形式縦型で専用に作るか横型の流用は余白が生まれ利点が消える
行動導線スワイプか、リンクか操作方法を画面上で明示する
遷移先詳細をどこで伝えるか説明はストーリーズではなく遷移先に置く

ストーリーズ広告が向いている目的と向いていない目的

ストーリーズ広告が向いている目的

ストーリーズ広告が力を発揮するのは、視覚的に一目で伝わる商材や、期間限定の告知です。判断に時間を要さない内容ほど相性がよくなります。

逆に、比較検討や仕様の説明が必要な商材を、この枠だけで完結させるのは無理があります。

視覚で伝わる商材と期間限定の告知に向く

見た目で価値が分かる商材や、日付が決まっているキャンペーンで効果が出ます。

アパレル、飲食、美容、イベント、アプリなどが該当します。また、既に知られているブランドの新作告知のように、前提の説明が不要な場面でも力を発揮します。

説明が必要な商材と、単価の高い検討商材には向かない

仕組みの理解が必要な商材を数秒で伝えるのは困難です。この枠は入口に限定し、説明は遷移先に譲ります。

また、高額で検討期間の長い商材では、この枠での接触だけでは判断材料になりません。認知の入口として使い、比較検討は別の手法で担当させます。

目的相性判断のポイント
視覚で伝わる商材の訴求相性がよい見た目で価値が伝わるかを確認する
期間限定の告知相性がよい日付が決まっている情報は数秒でも伝わる
仕組みの説明が必要な商材単体では向かない入口に限定し、説明は遷移先に置く
高額な検討商材の獲得向かない認知の入口とし、比較検討は別手法に任せる

医師広告ターゲティングの活用方法医師広告ターゲティングの活用方法医療・ヘルスケア領域で広告を扱うときの媒体選定と規制確認に役立ちます。Delight Solutions コラム

ストーリーズ広告の掲載面・配信面と見られ方

ストーリーズ広告の掲載面・配信面と見られ方

配信されるのは投稿の合間で、視聴者は知人の投稿を見ている流れの中で広告に遭遇します。広告だと分かった瞬間に送られる前提があります。

「広告らしさ」で判断される前に、内容で引き止められるかが分かれ目です。

投稿の流れに馴染むほど視聴が続く

作り込まれた広告然とした映像より、投稿に近い質感のほうが送られにくい傾向があります。

ただし、内容を偽って投稿を装うのは別問題です。あくまで見た目の質感の話であり、広告であることが分かる表示は必要です。過度な作り込みを避ける、という意味で捉えます。

画面の上下は操作領域で隠れる前提で作る

上部には進行バー、下部にはリンクや操作ボタンが重なります。

重要な文字や商品をこの領域に置くと、隠れて見えません。安全領域を確認し、中央付近に主要な要素を配置します。入稿前に実機で確認します。

ストーリーズ広告の費用相場と予算設計の考え方

ストーリーズ広告の費用相場と予算設計の考え方

費用は表示課金や遷移課金が中心で、業種と対象条件の競合状況によって単価が変わります。フィード広告と同じ予算内で配分を分けるケースが一般的です。

判断基準は表示単価ではなく、遷移後の行動1件あたりの単価です。安く表示できても、送られていれば意味がありません。

費用は配信費・縦型制作費・遷移先・検証の4つで見る

最も抜けやすいのは、縦型専用素材の制作費です。フィード素材の流用では効果が出ないため、別途必要になります。

遷移先は、縦画面での閲覧に耐えるLPかどうかの確認と改修です。検証費には、離脱位置の計測が含まれます。この4つを分けて見積もると、フィードとの比較がしやすくなります。

フィードと配分を分け、成果を別々に記録する

同一キャンペーンにまとめると、どちらが効いたのか分からなくなります。

配信面ごとに分けて設定し、成果も別々に記録します。そのうえで、行動1件あたりの単価を比較して配分を調整します。まとめて配信すると、片方の不振が見えないまま予算が消えます。

「日本の広告費」は、日本国内で1年間(1〜12月)に使われた広告費(広告媒体料と広告制作費)の統計です。

引用元:株式会社電通「日本の広告費」

広告費は媒体料と制作費の合計で捉えるのが一般的です。社内で予算を通すときも、配信費だけでなく縦型素材の制作・遷移先の改修・検証まで含めた総額で説明しておくと、後から想定外の費用が出にくくなります。

費目見落としやすい点確認方法
配信費表示は安くても送られていれば意味がない遷移後の行動1件あたりの単価で判断する
縦型制作費フィード素材の流用では効果が出ない縦型専用の素材制作を別途見込む
遷移先縦画面での閲覧に耐えるLPが必要スマートフォンでの表示を実機確認する
検証費どこで離脱したかの計測が抜けやすい離脱位置を記録できる設定にする

ストーリーズ広告で成果を左右するクリエイティブ設計

ストーリーズ広告

この枠では、最初の1秒で認識されるかがすべてです。ゆっくり展開する構成は、展開する前に送られます。

縦型で作り直し、1画面に1メッセージだけを置きます。

最初の1秒に結論を置く

1カット目で商材と対象者が分からなければ、その先は見られません。

導入の演出やロゴアニメーションは省きます。いきなり本題から始め、後半に補足を置く構成にします。順序を逆にするだけで、視聴継続が大きく変わります。

音声なしで成立させ、操作方法を明示する

音を出さずに見ている人が大半なので、字幕がないと何も伝わりません。

あわせて、遷移させたいなら「上にスワイプ」「リンクをタップ」といった操作を画面上で示します。操作方法が分からないまま関心を持たれても、行動には至りません。

競合ページを見た広告担当者を狙い撃ちし、自社の広告相談へ誘導。

ライバルマーケティング広告の詳細はこちら

ストーリーズ広告と他の広告手法の違い

ストーリーズ広告と他の広告手法の違い

ストーリーズ広告は、フィード広告、動画広告、検索広告、比較検討向けの広告と役割が違います。比較の軸は表示単価ではなく、視聴姿勢と滞在時間です。

入口としての役割に限定し、検討は別の手法で受け止めます。

フィード広告との違いは「滞在時間と操作」

フィードは指を止めて読める面ですが、ストーリーズは送るためにタップしている面です。

そのため、同じ内容でもフィードのほうが情報量を載せられます。ストーリーズは一目で伝わる訴求、フィードは説明を含む訴求、と役割を分けます。

組み合わせは「ストーリーズで気づかせ、フィードと検索で拾う」

現実的な組み合わせは、ストーリーズで存在に気づいてもらい、フィードやリターゲティングで理解を進め、検索広告で指名を受け止める流れです。

ストーリーズ単体で獲得まで完結させようとすると、情報量の制約に必ずぶつかります。役割を分けたほうが、全体の効率は上がります。

広告手法強み弱み
ストーリーズ広告全画面を占有でき、視覚的な訴求が強く出せる滞在が数秒で、情報量を載せられない
フィード広告指を止めて読まれるため説明を含められる画面の一部で、視覚的な迫力は劣る
検索広告すでに探している顕在層を確実に拾えるまだ検索していない層には届かない
ライバルマーケティング広告競合と比較している層に接点を作れるLPと訴求の整理が前提になる

ストーリーズ広告を始める手順と社内準備

ストーリーズ広告を始める手順と社内準備

始める前に、伝える1メッセージ、縦型素材、遷移先、操作導線、計測方法を決めます。素材はフィードと兼用できないため、制作計画に含めておきます。

配信面ごとに成果を分けて記録する設定を、開始時に入れておきます。

メッセージ確定・縦型制作・遷移先確認・計測分離の4フェーズ

メッセージ確定の完了条件は、伝える内容が1つに絞れていることです。複数あるなら、素材を分けます。

縦型制作は、安全領域を守った素材が完成していること。遷移先確認は、スマートフォンでの表示に問題がないこと。計測分離は、フィードと分けて記録できることです。

実機で安全領域と可読性を確認する

上部の進行バーと下部の操作ボタンで、重要な要素が隠れていないかを実機で見ます。

また、屋外や明るい場所での視認性も確認します。コントラストが弱い素材は、実際の利用場面で読み取れません。入稿前の実機確認を工程に組み込みます。

フェーズやること完了条件
メッセージ確定伝える内容を1つに絞る1画面1メッセージになっている
縦型制作安全領域を守った縦型素材を作る実機で重要要素が隠れていないことを確認済み
遷移先確認スマートフォンでの表示を点検する縦画面での閲覧に問題がない
計測分離フィードと分けて成果を記録する配信面ごとに数字が取れる状態

ライバルマーケティング広告とはライバルマーケティング広告とは比較検討中のユーザーに接点を作り、媒体接触後の取りこぼしを減らす広告手法です。Delight Solutions コラム

ストーリーズ広告の効果測定KPIと改善サイクル

ストーリーズ広告の効果測定KPI

KPIは表示数だけでなく、何秒まで見られたか、遷移率、遷移後の行動まで分けて見ます。送られた位置が分かると、改善点が特定できます。

改善は、1カット目 → 操作導線 → 遷移先の順で切り分けます。

KPIは視聴維持・遷移・成果の3階層で追う

最初の数秒での離脱が多いなら、1カット目の問題です。ここが最も改善余地の大きい箇所になります。

最後まで見られているのに遷移が少ないなら、操作導線が伝わっていません。遷移はあるのに成果が出ないなら、着地先の問題です。

改善は1カット目の差し替えから着手する

最初のカットを差し替えるだけで、視聴維持が大きく変わります。素材全体を作り直す前に試します。

1カット目を変えても維持率が上がらなければ、対象条件を見直します。維持率は高いのに遷移が少ないなら、操作の明示を強化します。

KPI階層見る理由動かないときの打ち手
視聴維持最初の数秒で送られていないか1カット目を結論から始まる構成に差し替える
遷移操作方法が伝わっているかスワイプやタップの指示を画面上に明示する
成果遷移後に行動が起きているか遷移先の先頭を広告の主張と一致させる

ストーリーズ広告で失敗しやすいパターンと回避策

ストーリーズ広告で失敗しやすいパターン

よくある失敗は、フィード用の横型素材をそのまま配信することです。上下に余白が生まれ、全画面という利点が完全に消えます。

もう一つの典型は、数秒しかない枠に説明を詰め込むことです。結果として何も伝わりません。

横型素材の流用で全画面の利点を失う

縦型専用に作り直すことが、この枠を使う最低条件です。流用するなら、この枠は使わないほうが予算が活きます。

制作費を抑えたい場合は、同じ本編から縦型に再構成する形にします。撮影段階で縦型も想定しておくと、後の展開が楽になります。

情報の詰め込みと表現確認の漏れ

1画面に複数のメッセージを置くと、どれも認識されません。1つに絞ります。

あわせて、表現が実際の提供内容と一致しているかを確認します。効果や価格に触れる場合は、根拠と条件を示せる状態にしておきます。

商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを厳しく規制するとともに、過大な景品類の提供を防ぐために景品類の最高額を制限すること

引用元:消費者庁「景品表示法」

広告表現は「言い過ぎていないか」だけでなく、広告で伝えた内容を遷移先や問い合わせ対応でも同じように説明できるかまで含めて確認します。

特定商取引法は、事業者による違法・悪質な勧誘行為等を防止し、消費者の利益を守ることを目的とする法律です。

引用元:消費者庁「特定商取引法ガイド」

申し込みや購入につながる導線を持つ広告では、表示だけでなく申込画面や解約条件の説明まで確認範囲に入ります。該当する場合は、制作前にルールを共有しておくと差し戻しを避けられます。

失敗パターン起きること回避策
横型素材を流用する上下に余白が生まれ全画面の利点が消える縦型専用に作り直すか、この枠を使わない
説明を詰め込む数秒で処理できず何も伝わらない1画面1メッセージに絞り、説明は遷移先に置く
操作方法を示さない関心を持たれても行動に至らないスワイプやタップの指示を画面上に明示する
フィードとまとめて配信するどちらが効いたか分からず改善できない配信面を分け、成果を別々に記録する

費用の情報を探す層を競合で指定し、自社の広告相談へ誘導。

ライバルマーケティング広告の詳細はこちら

ストーリーズ広告のFAQと導入前チェック

ストーリーズ広告のFAQと導入前チェック

最後に、ストーリーズ広告を検討するときによく出る質問をまとめます。仕組みの説明だけでなく、費用、素材の作り方、測定、他手法との組み合わせまで確認しておくと、配信後の迷いが減ります。

Q. ストーリーズ広告はどんな目的に向いていますか?

見た目で価値が伝わる商材の訴求や、日付が決まっている期間限定の告知に向いています。アパレル、飲食、美容、イベント、アプリなどが該当します。逆に、仕組みの理解が必要な商材や、高額で検討期間の長い商材をこの枠だけで完結させるのは無理があり、認知の入口として使うのが現実的です。

Q. フィード広告と何が違いますか?

滞在時間と視聴姿勢が違います。フィードは指を止めて読める面ですが、ストーリーズは次を見るためにタップし続けている面です。そのため同じ内容でもフィードのほうが情報量を載せられます。ストーリーズは一目で伝わる訴求、フィードは説明を含む訴求、と役割を分けます。

Q. 費用を見るときの注意点は何ですか?

表示単価ではなく、遷移後の行動1件あたりの単価で判断することです。配信費だけでなく、フィード素材の流用では効果が出ないため必要になる縦型専用の制作費、縦画面での閲覧に耐える遷移先の改修、離脱位置を記録する検証まで含めた総額で見ます。

Q. どのKPIを追うべきですか?

視聴維持・遷移・成果の3階層で分けて見ます。最初の数秒での離脱が多いなら1カット目の問題、最後まで見られているのに遷移が少ないなら操作導線が伝わっていない問題、遷移はあるのに成果が出ないなら着地先の問題です。

Q. 配信前に必ず確認すべきことは?

上部の進行バーと下部の操作ボタンで重要な要素が隠れていないかを実機で確認することです。あわせて、音を出さずに見ている人が大半なので字幕だけで意味が通るか、スワイプやタップの操作方法が画面上に示されているか、フィードと分けて成果を記録する設定になっているかも確認します。

Q. フィード用の素材を流用してもよいですか?

推奨しません。横型素材をそのまま配信すると上下に余白が生まれ、全画面という最大の利点が消えます。制作費を抑えたい場合は、同じ本編から縦型に再構成する形にします。撮影段階で縦型も想定しておくと、後の展開が楽になります。

  • LINEで送る

関連記事