LINE広告の基礎知識|16の配信面・ターゲティング・デメリット完全ガイド

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LINE広告の基礎知識|16の配信面でユーザーにアプローチ

「LINE広告ってどこに表示できるの?」「結局どんな業種・目的に向いているの?」と迷っていませんか。LINEは月間9,500万人が利用する国内最大級のコミュニケーションアプリで、毎日使うアクティブユーザー比率は86%にのぼります。そのLINEに広告を出せる「LINE広告」は、トークリスト最上部からニュース、マンガ、ポイント、ショッピング、ファミリーアプリまで 16の配信面 でユーザーにアプローチできるのが最大の特徴です。

本記事では、LINE広告の基本(ターゲティング・最低出稿金額・参考データ)から 16の配信面それぞれの特徴、知っておくべき 2つのデメリット、そして「審査が厳しく出稿に時間がかかる」という弱点を補える ライバルマーケティング広告との使い分け までをまとめて整理します。LINE広告の出稿可否判断と、不足分を別広告で補う戦略まで、この1本で意思決定できる内容です。

LINE広告とは|国内9,500万人にアプローチできるSNS広告

LINE広告とは、コミュニケーションアプリ「LINE」のさまざまな面に出稿できるSNS広告です。トークリスト、ニュース、マンガ、ポイントクラブなど多彩な配信面を持ち、他のSNSではリーチが難しい年齢層・属性のユーザーへもアプローチできます。詳細は LINEヤフー for Business 公式サイト も参照してください。

LINEの広告配信プラットフォームとしての強み

LINE広告の基本データ 月間9500万人と86%のデイリーアクティブ

指標 数値 意味
月間利用者数 約9,500万人 国内人口の大部分をカバー。マス向けキャンペーンに耐えるリーチ規模。
毎日使うユーザー比率 約86% デイリーアクティブが極めて高く、配信頻度を上げても接触機会が確保できる。
年齢層 10〜60代まで幅広く分布 シニア層へのアプローチも他SNSより容易。

※2023年6月末時点の公開数値(LINEヤフー社発表)。最新の数値は公式情報をご確認ください。

ターゲティング精度が高い広告

LINE広告のターゲティング機能と少額出稿対応

LINE広告は、ユーザーの性別・年齢・興味関心などの「みなし属性」を活用し、精度の高いターゲティング配信ができます。さらに、過去に申し込みや購入に至ったユーザーと類似する「類似オーディエンス」を作成できるため、見込み顧客に近い層へ効率的にアプローチ可能です。

機能 概要
属性ターゲティング 性別・年齢・地域・興味関心などみなし属性で配信先を絞り込み。
類似オーディエンス CV済みユーザーに近い属性のオーディエンスを自動生成し、効率的に新規獲得。
少額予算からの出稿 最低出稿金額の設定がなく、テストマーケティングや小規模予算でもスタート可能。
リターゲティング 自社サイト訪問者・LINE公式アカウント友だちへの再アプローチも実施可能。

LINE広告の16の配信面|全面の特徴を整理

LINE広告の最大の強みは、配信面の多さです。トーク・ニュース・マンガ・ポイント・ショッピング・ファミリーアプリなど、16の配信面それぞれにユーザー特性があり、目的やターゲットに合わせて最適な掲載先を選べます。

LINE広告16配信面の一覧

カテゴリ 配信面 主な用途・特徴
コア面 トークリスト/ホーム/LINE NEWS/LINE VOOM 圧倒的リーチ。認知拡大・ブランディング向き。
サービス面 ウォレット/LINEマンガ/LINEポイントクラブ/LINEショッピング 用途特化。金融・エンタメ・EC等のコンテキストで訴求。
地域・店舗面 LINEクーポン/LINEチラシ/LINEレシート/LINEマイカード 来店誘導・地域マーケティングに強い。
拡張面 LINE Monary/LINE広告ネットワーク/LINEファミリーアプリ/LINEオープンチャット 金融リテラシー層・アプリメディア・コミュニティ等の特定層。

① トークリスト|最もアクティブなトーク画面の最上部に表示

LINE広告 トークリスト・LINE NEWS・LINE VOOM・ウォレットの特徴

LINEのトークリスト最上部の枠に表示される広告です。最もアクティブ性の高いトーク画面の最上部に出るため、認知拡大の効果が期待できます。マスリーチ型のキャンペーンに向いています。

② LINE NEWS|MAU約7,700万人の高アクティブメディア

LINEアプリ内のニュースページから流入する記事一覧ページや、約430媒体のアカウントメディア内に広告を配信できます。MAU約7,700万人以上と、高いアクティブユーザー数が特徴です。情報感度の高いユーザーに記事コンテキストでアプローチできます。

③ LINE VOOM|6,800万人以上の動画プラットフォーム

6,800万人以上の利用ユーザーへ広告掲載が可能な動画プラットフォーム。外部送客・ダイレクトレスポンス・アプリDL促進など、コンバージョン重視の用途で活用されます。

④ ウォレット|お金の管理タブで金融・決済系を訴求

LINEアプリの「ウォレット」タブに広告を掲載できます。LINE内であらゆるお金の管理を一元化できる場所であり、金融商品・決済サービス・ポイント関連の訴求と相性が良い面です。

⑤ LINEマンガ|累計4,000万DLのコミックサービス

LINE広告 LINEマンガ・クーポン・チラシ・ポイントクラブの特徴

スマホやタブレットでマンガが楽しめる電子コミックサービス内に広告を掲載できます。国内アプリ累計DL数は4,000万を突破しており、エンタメ親和性の高いユーザー層へリーチ可能です。

⑥ LINEクーポン|全国約50,000店舗の来店誘導

全国約50,000店舗で画面を提示するだけで利用できるクーポンサービスです。40〜50代が多いものの幅広い年齢層が利用しており、来店促進・OMO(Online Merges with Offline)施策との相性が抜群です。

⑦ LINEチラシ|パーソナライズされたデジタルチラシ

ユーザーの興味関心・生活エリアに合わせて、パーソナライズされた状態で「LINE」を通じて配信するスマートフォン最適化のデジタルチラシサービスです。スーパー・量販店など地域ビジネスの新聞折込代替として活用できます。

⑧ LINEポイントクラブ|ポイント付与でエンゲージメント獲得

LINEポイントは、LINEの各種サービスの利用、LINEポイントクラブでの公式アカウント友だち追加、動画視聴などで貯められるLINEのポイントサービスです。友だち獲得・動画視聴促進と組み合わせやすい面です。

⑨ LINEマイカード|女性6割の会員証管理サービス

LINE広告 LINEマイカード・ホーム・広告ネットワーク・ショッピングの特徴

お店のポイントカードや会員証などを、LINEアプリ内でまとめて管理できるサービスです。登録ユーザー層は女性が約6割、男性が約4割。女性向けブランド・小売業のロイヤルティ施策と組み合わせやすい配信面です。

⑩ ホーム|友だち・ファミリーサービスへの入口枠

LINEのホームタブに広告を掲載できます。友達やファミリーサービスなどLINEのさまざまなコンテンツの入り口となる位置で、自然な接触を作り出せる面です。

⑪ LINE広告ネットワーク|外部アプリにも広告を拡張配信

さまざまなアプリメディアの幅広いユーザーへ配信可能なネットワーク広告です。LINEが生み出す膨大なデータを活用したターゲティング配信ができ、LINEアプリ外でもLINE品質のターゲティングを適用できます。

⑫ LINEショッピング|約1,800ショップのショッピング面

約1,800ショップから、LINEアプリ上で商品を購入できるショッピングサービスです。LINE公式アカウントの友だちは約4,700万人(2023年9月時点)。EC・物販系の販促との相性が高い面です。

⑬ LINE Monary|お金にまつわる知識コンテンツ

LINE広告 LINE Monary・ファミリーアプリ・オープンチャット・レシートの特徴

おトクな情報や節約・保険・投資など、お金にまつわるテーマの知識を深めるコンテンツサービスです。20〜30代をメインターゲットにした金融リテラシー層へのリーチが可能です。

⑭ LINEファミリーアプリ|束ねたメディアへの配信

さまざまなアプリメディアを束ねる配信先で、幅広いユーザーへ配信できます。LINEの膨大なデータを活用したターゲティング配信が可能で、LINE広告ネットワークと近い役割を果たします。

⑮ LINEオープンチャット|コミュニティ層へのリーチ

年代や趣味など共通点がある人同士でトークや情報交換ができるチャットサービスです。コミュニティ志向の高いユーザーが多く、ファンマーケティングや特定趣味層への訴求に向きます。

⑯ LINEレシート|女性中心の家計管理ユーザー

レシートを登録することで家計の支出管理やお店の価格比較ができるサービスです。30〜50代女性を中心に幅広い年齢層が利用しており、節約意識の高い層に対して食品・日用品・小売の訴求と相性が良い面です。

LINE広告の2つのデメリット

LINE広告は強力な配信プラットフォームですが、運用前に押さえておきたいデメリットが2つあります。

デメリット 影響 補完策
① 他SNSより拡散力が弱い X(Twitter)のリポスト、Facebookのいいね!等のシェア機能が乏しく、口コミ的な広がりが起きにくい。 SNSはX/Instagram、配信はライバルマーケティング広告など、補完手段との並列運用。
② 広告出稿までに時間・手間がかかる 審査が厳しく数日要する。配信フォーマット・入稿規定が複雑で工数負担が大きい。 短期間で立ち上がる広告手法(例: ライバルマーケティング広告)を併用し、検証サイクルを早める。

① 他SNSより拡散力が弱い

LINE広告は他SNSより拡散力が弱いというデメリット

LINE広告にはX(Twitter)のリポストや、Facebookのいいね!などのシェア機能がありません。そのため認知拡大に強いとは言いがたく、口コミ的な広がりは期待しづらい媒体です。

ただし、LINE VOOMをはじめ、タイムラインなどは徐々に拡散性のあるハッシュタグ形式にアップデートされています。今後は拡散力のある形式へと進化する可能性もあるため、機能アップデートはチェックしておきましょう。当面は「拡散はX/Instagramで、ターゲットリーチはLINEで」のように役割を分担する運用が現実的です。

② 広告出稿までに時間・手間がかかる

LINE広告は審査が厳しく出稿までに時間と手間がかかる

LINE広告は審査が厳しく、広告出稿までに数日〜1週間程度かかるケースがあります。また配信フォーマットや入稿規定が複雑で、規定に合わせたクリエイティブ制作・テキスト調整・薬機法/景表法チェックなど工数が大きくなりがちです。

「すぐに配信を始めたい」「テスト配信を1日でも早く回したい」という場面では、特定のURLを指定するだけで広告出稿できる ライバルマーケティング広告 のようなシンプルな広告手法と組み合わせて、検証サイクルを早める運用が有効です。

LINE広告のデメリットを補完するライバルマーケティング広告

LINE広告の弱点である「拡散力の弱さ」「出稿までの工数」を補完できる広告手法として、ライバルマーケティング広告があります。LINE広告と並行運用することで、リーチ・スピード・ターゲティング精度のバランスを取れます。

ライバルマーケティング広告とは

ライバルマーケティング広告の配信仕組み

ライバルマーケティング広告は、競合サイトなどの任意のURLを訪問したユーザーに対して広告を配信できるWeb広告です。配信の仕組みは次のとおりです。

ステップ 内容
1. URLの指定 競合サイト・業界ポータルなど、任意のURLを指定(指定数に上限なし)。
2. ユーザー識別 指定URLを訪問したユーザーを識別。
3. 広告配信 そのユーザーが別の提携先サイト(提携先:約8,000万媒体)を閲覧した際に、自社のバナー広告を表示。

特定のWebサイトを指定できるため、ターゲット層をピンポイントに狙えます。競合の顧客や業界メディア閲覧者に直接アプローチできるのが大きな強みです。

ライバルマーケティング広告3つのポイント

ライバルマーケティング広告3つのメリット

ポイント 内容
① 集客済みの見込み客にアプローチ 他社が広告費を投じて集めた見込み客に、自社の広告を表示。母集団形成のコストを抑えられる。
② ピンポイントなターゲット指定 競合サイトだけでなく、ポータルサイト・求人サイトなど任意のURLを指定可能。質の高い母集団を形成できる。
③ バナーのABテストで成約率を最適化 複数バナー同時配信→効果が高くCVRに繋がりやすいクリエイティブを選別できる。

LINE広告 × ライバルマーケティング広告 の使い分け

観点 LINE広告 ライバルマーケティング広告
強み 圧倒的リーチ(9,500万人)/配信面16種 競合訪問者にピンポイント/URL指定だけで開始
立ち上がり 審査・入稿規定で数日〜1週間 URL指定で即配信開始可能
ターゲティング みなし属性・類似オーディエンス 競合サイト訪問という強い意図シグナル
向いている目的 認知拡大・幅広いリーチ 新規顧客の指名買い対策・CV獲得
運用工数 大(フォーマット・規定対応) 小(URL指定中心)

LINE広告でリーチを広げつつ、ライバルマーケティング広告でCV直結のターゲット層を別軸で押さえる二段構えが、最も無駄の少ない運用パターンです。

LINE広告に関するよくある質問

Q1. LINE広告は最低いくらから出稿できますか?

LINE広告自体には最低出稿金額の設定はなく、少額予算でもスタートできます。とはいえ、機械学習の最適化に必要なデータ量を確保するには、月10万〜30万円程度を一定期間(最低1〜2ヶ月)投じてデータを溜めることが現実的です。テストフェーズでは少額で配信パターンを検証し、勝ちパターンを見極めてから本格予算を投下するのが王道です。

Q2. LINE広告の出稿までにはどれくらい時間がかかりますか?

クリエイティブ・LP・入稿物が揃った状態でも、審査込みで数日〜1週間程度を見ておく必要があります。薬機法・景表法に触れる業界(健康食品・美容医療・金融など)では、修正のやり取りが発生してさらに時間がかかるケースもあります。スピードを重視したい場合は、URL指定だけで配信開始できるライバルマーケティング広告との並行運用が現実的です。

Q3. 16の配信面のうち、どこから始めるのがおすすめですか?

目的によって異なります。認知拡大が目的なら、リーチが大きい「トークリスト」「LINE NEWS」「LINE VOOM」を主軸に。CV獲得が目的なら、文脈との親和性が高い面を選ぶのが原則です。たとえば、金融・投資ならウォレットやLINE Monary、来店誘導ならLINEクーポンやLINEチラシ、女性向け商材ならLINEマイカードやLINEレシートが候補になります。

Q4. LINE広告と他のSNS広告(X/Instagram/Facebook)との使い分けは?

LINEは「日常のコミュニケーション接点」、他SNSは「興味関心・趣味のフィード」が主戦場です。リーチと安定的な接触頻度はLINEが優位ですが、口コミ拡散やビジュアルブランディングはX・Instagramが得意です。実務上は、LINE広告で安定リーチを取りつつ、X/Instagramでブランド世界観・拡散を担う「役割分担型」運用が定石です。

Q5. LINE広告の運用代行費用の相場はどれくらいですか?

運用代行の費用相場は、広告費の20%前後(最低運用費の固定額あり)が一般的です。広告費が少額の場合は固定費がメインとなり、月額10万〜20万円程度のケースが多く見られます。配信面が16種類と多く規定も複雑なため、初出稿は代理店活用、運用が安定したら一部内製化、というハイブリッドが現実的です。

Q6. LINE広告と並行運用するなら、どんな広告手法と相性が良いですか?

「指名検索が弱い」「新規開拓を加速したい」場合は、競合サイト訪問者を狙えるライバルマーケティング広告との並行が有効です。LINE広告は審査・入稿に時間がかかる一方、ライバルマーケティング広告はURL指定で即配信開始できるため、立ち上がりのスピード差を埋められます。さらに、LINE広告でブランド名を認知させ、ライバルマーケティング広告で競合検討中のユーザーを刈り取る、という目的の使い分けも可能です。

まとめ|LINE広告は16面リーチ、立ち上がりはライバルマーケティング広告で補完

本記事では、LINE広告の基本(9,500万人ユーザー・86%の毎日アクティブ・最低出稿金額なし)、16の配信面それぞれの特徴、2つのデメリット(拡散力の弱さ・出稿までの時間)、そしてデメリットを補えるライバルマーケティング広告との使い分け方を解説しました。

LINE広告は配信面の多さとリーチの大きさで他SNSに無い強みを持つ一方、審査・入稿に時間がかかるためテスト配信を素早く回したい場面には不向きです。スピード重視のテスト配信や、競合検討中のユーザー獲得には、URL指定だけで配信を始められるライバルマーケティング広告の併用が効きます。LINE広告で安定リーチを確保しつつ、ライバルマーケティング広告で短期のCV獲得を上乗せする二軸運用が、限られた広告予算で最も成果を出しやすいパターンです。

著者・監修

DSSマーケティング編集部

株式会社ディライトソリューションズ マーケティング編集部。広告運用・SEO・コンテンツマーケティングの実務知見をもとに、現場で使える情報を発信しています。LINE広告・ライバルマーケティング広告をはじめとした成果直結型の広告ソリューションの企画・運用支援にも従事しています。

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