建設業ホームページの作り方|受注・採用につながる構成と運用

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建設業ホームページの作り方|受注・採用につながる構成と運用

「ホームページはあるが、そこから問い合わせが来たことがない」「制作会社に頼んだが、何を載せればよいのか分からない」——建設業の担当者からよく聞く悩みです。

先に結論です。建設業のホームページで最初に決めるのは、デザインでも掲載ページ数でもなく「誰の、どの判断を助けるサイトなのか」です。読み手を絞れば、必要なページと載せる情報は自動的に決まります。

この記事で判断できること

  • 建設業のホームページで成果が出ない原因を切り分けられる
  • 元請け・施主・求職者のどこに寄せるかを決められる
  • 受注につながるページ構成と掲載情報が分かる
  • 制作を外注するときの依頼内容と確認項目が分かる
  • 公開後に何を更新し、どの数字を見ればよいか分かる

この記事は、総合建設業・専門工事業の経営者や総務・広報担当者が、ホームページの新規制作やリニューアルを検討する場面を想定しています。目的は訪問数を増やすことではなく、問い合わせと応募という具体的な行動を増やすことです。

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【結論】読み手を1つに絞ると構成が決まる

建設業ホームページの読み手別に必要なページを整理した図解

建設業のホームページが機能しない最大の原因は、元請け・施主・求職者の三者に同時に向けて、どれにも刺さらない内容になっていることです。まず主読者を一つ決めます。

三者は知りたいことがまったく違う

元請けや発注者は施工能力と許可・資格を確認します。個人の施主は工事内容と費用感、担当者の人柄を見ます。求職者は働く環境と待遇を見ます。同じページで全部を語ると、どの読み手にとっても情報が薄くなります。

主読者を決め、残りは別導線にする

主読者を一つ決めてトップページと主要導線を設計し、残りは独立したページや採用サイトに分けます。トップページで全員に語りかけないことが、結果として全員に届く近道です。

目的の行動を1つ決める

問い合わせ、見積依頼、資料請求、応募のうち、このサイトで最も増やしたい行動を一つ決めます。行動が決まれば、必要な情報と配置する場所が具体化します。

主読者 知りたいこと 必要なページ 目的の行動
元請け・発注者 施工実績・許可・体制 工事実績・会社概要・有資格者一覧 見積・引き合いの連絡
個人施主 工事内容・費用感・担当者 施工事例・工事の流れ・スタッフ紹介 現地調査の申し込み
求職者 仕事内容・待遇・職場の雰囲気 採用ページ・社員インタビュー 応募・見学申込
取引先・協力会社 取引条件・支払サイト 協力会社募集ページ 登録の連絡

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建設業のホームページに最低限必要な情報

建設業ホームページに必要な掲載情報を一覧化した図解

建設業のサイトでは、施工能力を客観的に確認できる情報が揃っているかどうかが、問い合わせの前提条件になります。写真の美しさより、確認できる事実が優先されます。

許可・資格は必ず掲載する

建設業許可の有無と業種、有資格者の在籍状況は、発注者が最初に確認する項目です。建設業許可は工事の規模によって必要とされるため、自社の許可区分を正確に記載します。

建設業を営もうとする者は、軽微な建設工事のみを請け負う場合を除き、建設業の許可を受けなければならないとされています。

引用元:国土交通省|建設業の許可とは

施工実績は条件が分かる形で載せる

工事名だけの一覧では判断材料になりません。工種、規模、工期、担当範囲、現場での工夫を書くと、似た条件の案件を持つ相手が自社を検討しやすくなります。守秘義務がある案件は、発注者名を伏せて条件だけを記載します。

連絡先と対応範囲を明示する

対応エリア、対応できる工種、受付時間を明記します。範囲外の問い合わせが減ると、営業対応の工数が下がります。正直に付け加えると、対応できないことを書くほど問い合わせの質は上がります。

区分 掲載内容 確認ポイント
会社情報 所在地・沿革・許可番号 最新の情報に更新されているか
体制 有資格者・部署・協力会社数 施工能力が想像できるか
実績 工種・規模・工期・担当範囲 条件が近い案件を探せるか
安全・品質 安全方針・資格取得の取り組み 取り組みが具体的に書かれているか
問い合わせ 対応エリア・受付時間・窓口 誰が対応するか分かるか

ページ構成の決め方と優先順位

建設業ホームページのページ構成と制作優先順位を示した図解

ページ数を増やすより、主読者が判断に使う3〜5ページを厚くするほうが成果につながります。公開時点で全ページを完璧にする必要はありません。

最初に作る5ページ

トップ、施工実績、会社概要、工事の流れ、問い合わせの5ページから始めます。この5つが揃えば、発注者が判断するための最低限は満たせます。残りは公開後に追加していきます。

実績ページは検索の入口にもなる

工種名や地域名を含む実績ページは、検索から直接読まれる入口になります。1ページに全実績を詰め込むより、案件ごとにページを分けたほうが、探している人に届きやすくなります。

採用は別導線にする

求職者は仕事内容と待遇を知りたいため、発注者向けの情報と混ぜると読みにくくなります。採用ページを独立させ、トップからの導線を分けます。

優先度 ページ 載せる内容
1 トップ 誰向けか・強み・主要導線
2 施工実績 工種・規模・工期・工夫
3 会社概要 許可・体制・所在地・沿革
4 工事の流れ 相談から引渡しまでの手順
5 問い合わせ 対応範囲・窓口・入力項目
6以降 採用・協力会社募集・お知らせ 読み手別に独立させる

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問い合わせを増やす4つの改善

建設業ホームページで問い合わせを増やす4つの改善点を示した図解

問い合わせが増えない原因の多くは、情報量ではなく「次に何をすればよいか分からない」ことにあります。4つの改善で解消できます。

改善1:フォームの入力項目を絞る

初回連絡に必要な項目だけに絞ります。工事の詳細は会話で聞けるため、最初から細かく聞く必要はありません。スマートフォンでの入力しやすさも必ず実機で確認します。

改善2:電話とフォームの役割を分ける

急ぎの相談は電話、条件整理が必要な相談はフォームというように、使い分けを明示します。両方を同じ強さで並べると、どちらを使うか迷わせます。

改善3:担当者の顔と経歴を出す

誰が対応するか分かると、連絡のハードルが下がります。資格、担当年数、対応してきた工種を書くと、専門性も同時に伝わります。

改善4:問い合わせ後の流れを書く

連絡してから何日で返答があり、次に何が起きるかを明記します。行動後の見通しを示すことが、問い合わせをためらわせないための最も効果的な情報です。

改善 具体策 確認方法
入力項目 初回連絡に必要な項目のみ 送信完了率を計測
導線の分離 電話とフォームの使い分けを明示 電話件数と送信数の推移
担当者情報 顔写真・資格・担当年数 問い合わせ時の指名有無
行動後の流れ 返答日数と次の手順を記載 問い合わせ後の離脱有無

制作を外注するときの依頼と確認

建設業ホームページの外注時に確認する項目を整理した図解

外注で失敗する典型は、目的を伝えずにデザインだけを依頼してしまうことです。依頼前に自社で決めておく項目があります。

依頼前に自社で決めること

主読者、増やしたい行動、掲載できる実績の範囲、更新を誰が担当するかの4点は、自社で決めてから依頼します。これらが決まっていないと、制作会社は一般的な会社案内サイトを作るしかありません。

見積書で確認する項目

ページ数、原稿と写真の準備はどちらが行うか、公開後の更新方法、保守費用の範囲を確認します。原稿を自社で用意する前提かどうかで、必要な社内工数が大きく変わります。

公開後の更新手段を確認する

施工実績を自社で追加できるかは重要な確認事項です。毎回外注が必要な仕組みだと、更新が止まりやすくなります。

実績の掲載可否を先に整理する

発注者名や図面の掲載可否は案件ごとに異なります。掲載できる範囲を先に整理しておくと、制作中の差し戻しが減ります。

確認項目 聞くこと 判断基準
範囲 ページ数と原稿・写真の担当 自社工数が見積もれるか
更新 実績を自社で追加できるか 外注なしで運用できるか
保守 保守費用に含まれる作業 追加費用の発生条件が明確か
計測 アクセス解析の設置有無 問い合わせ数を追えるか
権利 写真・原稿の使用範囲 他媒体でも使えるか

工務店チラシの作り方|施工事例・見学会・配布・反響計測紙媒体と併用する場合の作り方も確認できます。delight-solutions.co.jp

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採用目的で使う場合の作り方

建設業ホームページを採用目的で使う場合の掲載内容を整理した図解

建設業のサイトは、受注より採用で成果が出やすい場面があります。求人媒体を見た人がほぼ必ず会社名を検索するためです。

求人媒体の補完として設計する

求人媒体で興味を持った人は、応募前に会社名を検索します。そのときに現場の様子や社員の声が出てくるかどうかで、応募するかが変わります。採用ページは求人媒体の情報を補う位置づけにします。

掲載すべきは待遇と一日の流れ

給与や休日などの条件に加え、一日の作業の流れ、使用する機材、資格取得の支援制度を書きます。抽象的な「アットホームな職場」という表現より、具体的な情報のほうが応募につながると指摘されています。

現場写真は人が写っているものを使う

建物だけの写真では働くイメージが湧きません。作業中の様子や打ち合わせの場面など、人が写っている写真を使います。掲載前に本人の同意を取ることを忘れないでください。

掲載項目 書く内容 避けたい書き方
仕事内容 一日の流れ・担当範囲 「いろいろな工事」など曖昧な表現
待遇 給与幅・休日・手当 「応相談」だけの記載
育成 資格取得支援・研修内容 制度名だけの列挙
職場 社員の声・現場写真 建物写真のみ

公開後90日の運用ロードマップ

建設業ホームページ公開後90日の運用手順を4期間で示した図解

ホームページは公開した時点が起点であり、成果は更新の積み重ねで決まります。90日で運用の型をつくります。

1〜2週:計測と初期点検

アクセス解析を設置し、問い合わせフォームが正しく届くかをテストします。スマートフォンでの表示崩れも実機で確認します。

3〜4週:施工実績を追加する

完成した案件から順に実績ページを追加します。月何件追加するかを決め、担当者と締切を明確にします。

5〜8週:問い合わせ内容を分析する

どのページを見た人が問い合わせているか、対応範囲外の相談がどれくらいあるかを確認します。範囲外が多ければ、対応条件の記載を見直します。

9〜12週:入口を増やす

検索で読まれているページの傾向をもとに、関連する実績や解説ページを追加します。同時に、広告など外部からの流入を検討する段階に入ります。

期間 実施内容 完了条件
1〜2週 計測設置とフォーム動作確認 テスト送信が受信できている
3〜4週 施工実績の追加開始 月次の追加本数が決まっている
5〜8週 問い合わせ内容の分析 範囲外相談の割合が把握できている
9〜12週 ページ追加と流入施策の検討 次の3か月の計画がある

工務店経営の改善方法|粗利・集客・営業・人材を仕組み化経営全体のなかでの位置づけもあわせて確認できます。delight-solutions.co.jp

運用でつまずく4つの型と直し方

建設業ホームページでよくある失敗4類型と修正方法の図解

建設業サイトの失敗は、作った後に誰も触らなくなることに集約されます。公開前に運用体制を決めておけば防げます。

失敗1:公開後に更新が止まる

最新のお知らせが数年前のままだと、稼働状況を疑われます。実績追加を担当者の業務として組み込み、更新頻度を決めます。

失敗2:実績が工事名の羅列になっている

条件が分からない一覧は判断材料になりません。工種、規模、工期、担当範囲を書き、写真を添えます。

失敗3:問い合わせ先が代表電話だけ

担当部署も受付時間も分からないと、連絡がためらわれます。窓口と対応時間、返答までの日数を明記します。

失敗4:誇大な表現を使ってしまう

根拠のない「地域で一番」といった表現は、著しく優良と誤認させる表示として問題になり得ます。実績数や施工件数など、確認できる事実で示します。

景品表示法では、実際のものよりも著しく優良であると示す表示が、不当表示として禁止されています。

引用元:消費者庁|景品表示法

失敗 起きる問題 修正方法
更新停止 稼働状況を疑われる 実績追加を業務に組み込む
実績の羅列 判断材料にならない 条件と写真を添える
窓口が不明 連絡がためらわれる 担当部署と受付時間を明記
誇大表現 表示上の問題になり得る 確認できる事実で書く

サイトを整えたあとに接点を広げる

自社サイトを整えた後に比較検討層へ接点を広げる流れの図解

受け皿が整った段階で初めて、外から人を連れてくる施策が意味を持ちます。順番を逆にすると費用が無駄になります。

検索だけでは比較層に届ききらない

建設業の発注者や施主は、複数社のサイトを見比べてから連絡します。自社が検索結果に出ていても、比較の途中で忘れられれば選ばれません。比較しているタイミングでもう一度接点を持つ手段が必要です。

競合を見ている層へ届ける考え方

他社サイトを訪問している層へ配信する広告は、検索広告やSEOで取り切れない比較層を補う位置づけになります。既存の施策と役割が重ならないため、併用しやすい選択肢です。

個人情報の扱いは先に確認する

問い合わせ情報や計測データを扱う以上、取得目的の明示と保管ルールは必須です。社内の運用ルールを決めてから開始します。

個人情報保護委員会は、個人情報の取扱いに関する法令やガイドラインを公表しています。

引用元:個人情報保護委員会|法令・ガイドライン等

施策 主な接点 役割 見る成果
自社サイト 検索・指名 判断材料をそろえる 問い合わせ数
検索広告 顕在層 今すぐ探している人を捉える 問い合わせ単価
ライバルマーケティング広告 競合サイト訪問層 比較中の相手に思い出してもらう 指名検索と再訪
求人媒体 求職者 応募の入口 応募数

リフォーム広告の方法|媒体選定・訴求・LP・KPIを解説広告側の設計をあわせて確認できます。delight-solutions.co.jp

建設業ホームの情報を探す層を競合で指定し、自社の見積相談へ誘導。

ライバルマーケティング広告の詳細はこちら

建設業ホームページに関するよくある質問

建設業ホームページに関するよくある質問を整理した図解

制作を発注する前と公開後で、実際に相談の多い質問をまとめました。

建設業のホームページは何ページ必要ですか?

最初は5ページで十分です。トップ、施工実績、会社概要、工事の流れ、問い合わせの5つが揃えば、発注者が判断するための最低限は満たせます。ページ数を増やすより、施工実績を条件が分かる形で厚くするほうが成果につながります。採用や協力会社募集は、必要になった段階で独立したページとして追加してください。

施工実績はどこまで書いてよいですか?

発注者名や図面の掲載可否は案件ごとに契約で異なるため、事前に確認が必要です。掲載できない場合でも、工種、規模、工期、担当範囲、現場での工夫といった条件だけを書けば判断材料になります。掲載可否を先に整理しておくと、制作中の差し戻しを防げます。

制作費用の目安はどれくらいですか?

ページ数、原稿と写真をどちらが用意するか、更新機能の有無で大きく変わるため、一律の相場を示すことは適切ではありません。見積もりを比較するときは、金額だけでなく、原稿作成の担当、公開後の更新方法、保守費用に含まれる作業範囲を揃えて比べてください。

ホームページを作れば問い合わせは来ますか?

作っただけでは届きません。建設業の発注者や施主は複数社を見比べるため、検索で見つけてもらう工夫と、比較の途中で思い出してもらう接点が別に必要です。まず受け皿として判断材料を揃え、その後に検索広告や競合比較層への広告など、外部からの流入施策を検討する順番をおすすめします。

採用と受注のどちらを優先すべきですか?

人手不足が経営課題になっているなら採用を優先する判断も合理的です。求人媒体を見た人はほぼ必ず会社名を検索するため、採用ページの整備は応募率に直結します。ただし発注者向けの情報と混ぜると読みにくくなるため、採用は独立したページとして分けて設計してください。

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