マーケティングペルソナの作り方|使われる顧客像にする5つの条件【2026年最新】

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「ペルソナは作ったが、資料フォルダに眠っている」——最もよくある結末です。年齢・職業・趣味・休日の過ごし方まで書き込んだのに、広告の設定にも記事の企画にも使われていません。

結論からいうと、使われないペルソナには理由があります。「施策の判断に使えない項目」で埋まっているからです。必要なのは人物像の詳しさではなく、意思決定に直結する5項目です。

この記事でわかること

  • 使われるペルソナと、使われないペルソナの違い
  • 意思決定に直結する5項目
  • 情報源の集め方(想像で作らない)
  • BtoBでの作り方(個人と組織の二層で考える)
  • 施策への落とし込み方と、更新のタイミング

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サービス動画

まずは動画で全体像を確認できます

競合を調べているユーザーに、どう自社を選択肢として届けるのか

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社内共有や後で見返す場合は、YouTubeで動画を開くこともできます。

【結論】必要なのは5項目。人物像の詳しさではない

【結論】必要なのは5項目。人物像の詳しさではない 図解
【結論】必要なのは5項目。人物像の詳しさではないを図解しています。
項目書くことどの施策に使うか
①解決したい課題その人が困っていること(本人の言葉で)広告文・記事の切り口
②情報の探し方どこで、どんな言葉で調べるか媒体選定・キーワード
③比較する相手自社と一緒に検討される会社・手段比較材料・配信対象
④決め手と不安何で選び、何を心配するかLPの構成・FAQ
⑤決裁の構造誰が決めるか、何が必要か提供する資料・商談の進め方

書かなくてよいこと

好きなブランド、休日の過ごし方、家族構成——施策の判断に使わない項目は、書いても意味がありません。「30代・男性・都内在住・年収600万円」という属性も、広告の設定に使わないなら不要です。

ペルソナが使われない最大の原因は、この5項目が空白のまま、人物像の細部だけが埋まっていることです。

情報源|想像で作らない

情報源|想像で作らない 図解
情報源|想像で作らないを図解しています。

会議室で議論して作ったペルソナは、社内の思い込みの集合体になります。次の順で実際の情報を集めてください。

優先度の高い順

  1. 受注顧客へのヒアリング:3〜5社でよい。なぜ選んだか、何と比較したかを聞く
  2. 失注理由の記録:どこと比較し、何が決め手だったか
  3. 営業へのヒアリング:商談でよく出る質問・不安
  4. 問い合わせフォームの自由記述:本人の言葉がそのまま残っている
  5. 検索語句レポート:実際に検索されている言葉

1番と4番が最も価値が高い

「なぜ当社を選んだのですか」を受注顧客に聞くだけで、①課題・③比較相手・④決め手がまとめて埋まります。3社に聞けば共通点が見えます。ここを飛ばして推測で埋めると、以降の施策すべてがその推測に引きずられます。

検索語句は「言葉の実物」

広告の検索語句レポートには、顧客が実際に使う言葉が残っています。社内用語と顧客の言葉がずれていることは珍しくありません。ペルソナの①②を書くときは、必ず実際の検索語を参照してください。

BtoBは「個人」と「組織」の二層で作る

法人向けは『個人』と『組織』の二層で作る 図解
法人向けは『個人』と『組織』の二層で作るを図解しています。

BtoBでは、使う人と決める人が違います。1人のペルソナで表現しようとすると、どちらにも合わない中途半端なものになります。

決めること渡すもの
組織(企業属性)業種・規模・エリア・体制配信対象の条件、除外条件
担当者(実務者)日々困っていること、探し方記事・広告文の切り口
決裁者何をもって承認するか費用対効果の試算、他社事例

担当者は「社内を説得する立場」

BtoBで見落とされやすいのが、担当者にとっての本当の課題は「社内で承認を取ること」という点です。商品が良いだけでは動きません。稟議にそのまま使える資料——費用対効果の試算、導入スケジュール、同業の事例——を用意すると、担当者が動きやすくなります。

「対象外」も定義する

誰を狙うかと同じくらい、誰を狙わないかを決めてください。対応できない規模、エリア外、予算感が合わない層——これを明文化すると、広告の除外設定とフォームの案内文に直接反映できます。

施策への落とし込み方

施策への落とし込み方 図解
施策への落とし込み方を図解しています。

ペルソナは作って終わりではなく、次の4か所に転記して初めて機能します。

  1. 広告の配信設定:③比較する相手 → 競合サイト訪問者への配信対象、除外条件
  2. キーワードと広告文:①課題・②探し方 → 検索キーワード、広告見出し
  3. LPの構成:④決め手と不安 → 見出しの順序、FAQ、CTA直前の一文
  4. 営業資料:⑤決裁の構造 → 稟議用の資料、比較表

転記できない項目は不要

この4か所のどこにも転記できない項目は、書く必要がありません。「趣味はキャンプ」という記述が、広告設定にもLPにも使われないなら、それは装飾です。

チェック方法

ペルソナを作ったら、「この情報でLPの見出しを3本書けるか」を試してください。書けなければ、④決め手と不安が具体的に埋まっていません。

接点の設計は、実際の利用実態から決める

接点の設計は、実際の利用実態から決める 図解
接点の設計は、実際の利用実態から決めるを図解しています。

②情報の探し方を書くとき、想像で「SNSをよく見る層」と決めないでください。媒体ごとの利用率には大きな差があります。

(ソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率・全年代)LINE:91.1%、Instagram:52.6%、X(旧Twitter):43.3%、Facebook:26.8%/(動画共有系)YouTube:80.8%、TikTok:33.2%

出典:総務省情報通信政策研究所「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(令和7年6月27日公表)https://www.soumu.go.jp/main_content/001017160.pdf

全年代の利用率はLINEが91.1%、YouTubeが80.8%、Instagramが52.6%、Xが43.3%、Facebookが26.8%、TikTokが33.2%です。「若い層だからTikTok」といった決めつけは、実態と合わないことがあります。

BtoBではさらに注意が必要

利用率が高い媒体でも、そこで仕事の情報を探しているとは限りません。BtoBのペルソナで②を書くときは、「プライベートで使う媒体」と「仕事の情報を探す場所」を分けて記述してください。後者が広告の媒体選定に直結します。

最も確実なのは本人に聞くこと

受注顧客へのヒアリングで「どうやって当社を見つけましたか」「他にどこを調べましたか」を聞けば、②と③が同時に埋まります。統計より自社顧客の実態が優先です。

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更新のタイミング

更新のタイミング 図解
更新のタイミングを図解しています。

ペルソナは一度作れば終わりではありません。次のタイミングで見直してください。

タイミング見直す項目
四半期ごと③比較する相手(失注理由に出た社名から更新)
受注が5件たまったら①課題・④決め手(ヒアリング結果を反映)
商材・価格を変えたとき全項目

③は最も変化が速い

比較される相手は、半年で入れ替わることがあります。新規参入、既存企業の値下げ、代替手段の登場——いずれも失注理由の記録に現れます。ここを更新しないまま古い競合を前提に配信していると、実態とずれていきます。

よくある失敗5つ

よくある失敗5つ 図解
よくある失敗5つを図解しています。
  1. 会議室の想像だけで作る:社内の思い込みが固定化される
  2. 人物像の細部を埋めることが目的化する:施策に使えない情報で埋まる
  3. 1つのペルソナで全部を表現しようとする:BtoBでは使う人と決める人が違う
  4. 「対象外」を決めていない:除外設定に反映できず、無駄な配信が続く
  5. 作りっぱなしで更新しない:とくに比較相手が古いまま

1番を防ぐ最短の方法

受注顧客3社に「なぜ当社を選んだか」を聞くだけです。1社30分、合計1時間半で、想像で3日かけて作るより精度の高いペルソナができます。

「比較する相手」が最も施策に効く

『比較する相手』が最も施策に効く 図解
『比較する相手』が最も施策に効くを図解しています。

5項目のうち、施策への転用が最も直接的なのが③比較する相手です。ここが具体的な社名で埋まっていると、打てる手が一気に増えます。

  • 比較表の軸が決まる(何と比べて何が違うかを書ける)
  • LPで先回りすべき不安が分かる
  • 比較段階の相手に届く配信の対象が決まる

検索連動型広告は、インターネット広告媒体費に占める構成比38.7%(取引手法は運用型)。ディスプレイ広告は運用型が前年比111.5%、予約型が前年比98.8%。

出典:電通「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(2026年3月5日発表)https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011004.html

検索連動型広告はインターネット広告媒体費の38.7%を占める最大の枠ですが、対象は検索している人に限られます。競合のサイトで料金や事例を見比べている段階の人は、まだ自社を検索していないことがあります。

ライバルマーケティング広告では、指定した競合URLの訪問者を対象候補として配信を設計します。ペルソナの③に書いた社名が、そのまま配信対象の候補になります。配信可否・対象母数は対象URLと商圏によって変わるため、事前診断で確認します。

ペルソナ作成チェックリスト

ペルソナ作成チェックリスト 図解
ペルソナ作成チェックリストを図解しています。
区分確認項目
情報源受注顧客3社以上にヒアリングした
情報源検索語句レポートで実際の言葉を確認した
項目5項目(課題・探し方・比較相手・決め手と不安・決裁構造)が埋まっている
項目比較する相手が具体的な社名で書かれている
項目「対象外」を明文化した
活用この内容でLPの見出しを3本書ける
運用四半期ごとに比較相手を更新する担当を決めた

顧客ペルソナの検討層を競合サイトで指定し、自社の広告相談へ誘導。

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マーケティングペルソナに関するよくある質問

マーケティングペルソナに関するよくある質問 図解
マーケティングペルソナに関するよくある質問を図解しています。

ペルソナを作っても使われません

施策に転記できない項目で埋まっている可能性が高いです。広告の配信設定・キーワードと広告文・LPの構成・営業資料の4か所に転記できるかを確認してください。どこにも使えない項目(趣味、休日の過ごし方など)は書く必要がありません。

何から情報を集めればよいですか?

受注顧客3社への「なぜ当社を選んだか」というヒアリングです。1社30分、合計1時間半で、課題・比較相手・決め手がまとめて埋まります。想像で3日かけて作るより精度が高くなります。

ペルソナは何人分作るべきですか?

BtoCなら主力の1〜2つ、BtoBなら「組織属性+担当者+決裁者」の三層で1セットです。数を増やすより、1つを施策に転記できる粒度まで具体化するほうが効果があります。

属性(年齢・性別・年収)は書くべきですか?

広告の配信設定に使うなら書いてください。使わないなら不要です。ペルソナの項目は「どの施策に使うか」で取捨してください。使わない属性は、記述が具体的に見えるだけで判断には寄与しません。

どのくらいの頻度で更新しますか?

比較する相手は四半期ごと、課題と決め手は受注が5件たまったタイミングです。とくに比較相手は半年で入れ替わることがあり、ここが古いまま配信を続けると実態とずれていきます。失注理由の記録から更新してください。

ペルソナとカスタマージャーニーはどう違いますか?

ペルソナは「誰か」、カスタマージャーニーは「その人がどう動くか」です。先にペルソナで対象を定義し、その人の行動を時系列で追うのがジャーニーという関係になります。順序を逆にすると、誰の行動を追っているのか分からなくなります。

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