マーケティングファネルとは?自社の数字で作り、歩留まりを読む方法【2026年最新】

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マーケティングファネルとは?自社の数字で作り、歩留まりを読む方法【2026年最新】 Image 2.0 図解

「ファネルの図は知っているが、自社の数字を当てはめたことはない」——この状態では、図を知っていても打ち手は決まりません。

結論からいうと、ファネルは概念図として眺めるものではなく、自社の実数を入れて「どこが細いか」を特定するための道具です。数字を入れて初めて、次にやることが決まります。

この記事でわかること

  • ファネルの段階の切り方(行動で切る)
  • 自社の実数を入れる手順
  • 歩留まりの読み方と、どこを直すかの判断
  • どこを直すと何件増えるかの試算方法
  • ファネルが機能しなくなるケース
マーケティングファネル全体像と成果導線 Image 2.0図解

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【結論】段階は「行動」で切る

マーケティングファネルとは 基本と役割 Image 2.0図解

認知・興味・比較・行動といった心情ベースの区切りは、計測できません。「何をしたか」で切ると、そのまま数字が入ります。

段階判定できる行動データの出どころ
①流入サイトに来たサイト解析
②検討料金・事例・比較ページを見たページ別の閲覧
③反応フォーム送信・電話コンバージョン
④商談商談として成立した社内データ
⑤受注契約した社内データ

5段階で十分

細かく分けるほど、各段階の数字が小さくなり、判断できなくなります。まずこの5段階で埋めてください。

自社の実数を入れる

マーケティングファネルが重要な理由 Image 2.0図解

直近3か月の数字を、上から順に埋めます。1か月では変動が大きすぎるため、3か月分でならしてください。

埋め方の例

段階件数(月平均)前段階からの歩留まり
①流入10,000
②検討8008%
③反応405%
④商談1230%
⑤受注325%

①流入の中身も分けておく

運用型広告費は2兆9,352億円(前年比112.5%)で、インターネット広告媒体費に占める構成比は88.7%。予約型広告費は3,042億円(前年比109.1%)、成果報酬型広告費は699億円(前年比96.1%)。

出典:電通「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(2026年3月5日発表)https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011004.html

運用型広告費は2兆9,352億円(前年比112.5%)で、インターネット広告媒体費の88.7%を占めます。広告経由の流入は単価が上がり続けるため、自然検索・紹介・直接流入と分けて数えておくと、後から配分を判断できます。

埋まらない段階があってもよい

④⑤が埋まらない会社は多くあります。その場合、最初の改善は「記録の仕組みを作ること」です。問い合わせ後に商談へ進んだかを記録するだけで、ファネルが完成します。

歩留まりの読み方

マーケティングファネルの主な進め方 Image 2.0図解

数字が入ったら、他社の平均と比べるのではなく、自社の中で明らかに落ちている段階を探します。

段階ごとに疑う場所

落ちている箇所疑う場所
①→②が低い集めている相手がずれている(キーワード・配信対象)
②→③が低い判断材料の不足、フォームの入力項目
③→④が低い一次対応の速度、集めた相手の質
④→⑤が低い比較で負けている(比較材料の不足)

最も上流の詰まりから直す

複数落ちて見えても、上流から1つずつです。①→②を直すと、以降の絶対数も自動的に増えます。下流から直すと、上流の詰まりで効果が埋もれます。

どこを直すと何件増えるか試算する

マーケティングファネルの成果につなげる設計ポイント Image 2.0図解

優先順位は感覚ではなく、掛け算で決まります。前章の例(流入10,000/②8%/③5%/④30%/⑤25%=受注3件)で試算します。

改善案変化受注件数
現状3.0件
流入を1.5倍にする(広告増額)10,000→15,0004.5件
②→③を5%→7%(判断材料の追加)受け皿の改善4.2件
③→④を30%→45%(一次対応の速度)運用の改善4.5件

広告費をかけずに同じ効果が出ることがある

この例では、広告費を1.5倍にするのと、一次対応を速くするのが同じ結果です。前者は毎月費用が発生し、後者は運用ルールを変えるだけです。自社の数字を入れて、どこが最も安く効くかを先に計算してください。

ファネルが機能しなくなるケース

マーケティングファネルで失敗しやすいパターン Image 2.0図解

ファネルは万能ではありません。次の場合は、単純な漏斗として扱うと実態を捉えられません。

1. 検討が行き来する商材

高額商材やBtoBでは、比較段階と情報収集段階を何度も往復します。「一度下の段階に進んだら戻らない」という前提は成立しません。各段階の在庫数(今その段階に何人いるか)でも見てください。

2. 紹介・指名が中心

紹介経由は①②を飛ばして③に入ります。紹介比率が高い場合、ファネル全体の歩留まりを見ても改善点が見えません。流入経路別にファネルを分けてください。

3. 既存顧客からの再購入

継続・再購入は新規獲得のファネルとは別の構造です。混ぜて集計すると、どちらの改善も見えなくなります。新規と既存は必ず分けて数えてください。

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上流の限界は数字に出る

マーケティングファネルの効果測定で見るべき指標 Image 2.0図解

検索連動型広告は、インターネット広告媒体費に占める構成比38.7%(取引手法は運用型)。ディスプレイ広告は運用型が前年比111.5%、予約型が前年比98.8%。

出典:電通「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(2026年3月5日発表)https://www.dentsu.co.jp/news/release/2026/0305-011004.html

検索連動型広告はインターネット広告媒体費の38.7%を占める最大の枠ですが、対象は検索している人に限られます。ファネルの①流入を広告で増やそうとしても、検索している人の総数は増やせません。

限界のサイン

  • インプレッションシェアが9割近い
  • 予算を増やしても流入が比例して伸びない
  • キーワードを広げると②→③の歩留まりが落ちる

この状態は「①流入の作り方を変えろ」というサインです。母数の作り方が違うチャネル——競合を検討している層への配信など——を検討する局面になります。ライバルマーケティング広告では、指定した競合URLの訪問者を対象候補として配信を設計します。配信可否・対象母数は対象URLと商圏によって変わるため、事前診断で確認します。

よくある失敗5つ

通常施策とライバルマーケティング広告の違い Image 2.0図解
  1. 教科書の図だけ持っていて、自社の数字を入れていない:打ち手が決まらない
  2. 心情で段階を切る:計測できず、図が絵で終わる
  3. 他社の平均と比べる:業種と成果地点で数値は数倍変わる
  4. 下流から直す:上流の詰まりで効果が埋もれる
  5. 新規と既存を混ぜて集計する:どちらの改善も見えなくなる

1番が圧倒的に多い

ファネルの概念を知っている人は多いのに、自社の5段階の実数を即答できる人はほとんどいません。数字を入れる作業は半日で終わります。ここを飛ばして施策を議論しても、優先順位は決まりません。

ファネル作成チェックリスト

マーケティングファネルからライバルマーケティング広告へ進むチェックリスト Image 2.0図解
区分確認項目
構造行動で5段階に切っている
数字直近3か月の実数を入れた
数字商談・受注まで記録できている
分離新規と既存、流入経路別に分けている
判断最も上流の詰まりを1か所特定した
試算どこを直すと何件増えるか計算した

まとめ|図ではなく数字として使う

マーケティングファネルとライバルマーケティング広告の組み合わせ Image 2.0図解

マーケティングファネルで押さえるべきことは4点です。

  1. 行動で5段階に切る。心情で切ると計測できない
  2. 直近3か月の実数を入れる。他社平均と比べない
  3. 最も上流の詰まりから1つずつ直す
  4. どこを直すと何件増えるか掛け算で試算する。広告費をかけずに同じ効果が出ることがある

そして④→⑤(商談→受注)が落ちているなら、それは比較で負けているというマーケティング側の課題です。営業力の問題として処理せず、比較材料と比較段階の接点を確認してください。

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マーケティングファネルに関するよくある質問

段階はいくつに分けるべきですか?

5段階(流入・検討・反応・商談・受注)で十分です。細かく分けるほど各段階の数字が小さくなり、判断できなくなります。また心情ではなく行動で切ってください。

歩留まりの目安はありますか?

業種と成果地点で数倍変わるため、他社の平均は目安になりません。自社の中で明らかに落ちている段階を探してください。比較対象は他社ではなく、自社の過去実績です。

商談・受注のデータがありません

その場合、最初の改善は「記録の仕組みを作ること」です。問い合わせ後に商談へ進んだかを記録するだけで、ファネルが完成します。ツールがなくても表計算ソフトで始められます。

どこから直せばよいですか?

最も上流の詰まりからです。上流を直すと、以降の絶対数も自動的に増えます。下流から直すと、上流の詰まりで効果が埋もれて判定できません。

広告費を増やすべきか判断できません

掛け算で試算してください。「流入を1.5倍にする」と「一次対応を速くして商談化率を上げる」が同じ受注件数になることは珍しくありません。前者は毎月費用が発生し、後者は運用ルールの変更だけです。

紹介経由が多い場合はどうしますか?

流入経路別にファネルを分けてください。紹介は①②を飛ばして③に入るため、全体で集計すると歩留まりが実態を表しません。新規と既存も必ず分けて数えてください。

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